「・・・先程飲んだ、ミスティカティの影響ですか?
この、信じ難い状況は・・・」
目を覚まして、状況を飲み込んだクライスは、床に座り込んだまま、上目遣いであたしを
見ながら、言った。
・・・凄く・・・怒っているよね・・・。
「うん・・・まあ・・・何と言うか・・・。
ごめんなさい!」
クライスの目の前に座ったあたしは、顔の前で手を合わせて謝った。
「食べ物系は、気を付けないといけないのに・・・。
自分自身はともかく・・・アンタ迄・・・被害に遭わせて・・・」
クライスは、あたしの顔を、じ〜っと見ている。
・・・美女に睨まれると・・・恐いよ〜・・・。
女性の姿に為ったクライスは、凄い美女だった。
青紫の瞳が、凄く・・・綺麗・・・。
眼鏡を掛けていなかったら、もっと良いのだけど・・・。
「・・・とにかく・・・元に戻る方法を探しましょう・・・」
「そうね・・・どうしたら良いの?」
あたしの問い掛けに、クライスは、暫らく考えてから言った。
「先程のミスティカティを、作って、分析しましょう・・・」
「判った・・・」
あたしは、立ち上がって、ミスティカティの葉を持って来た。
さっきと同じ様に、ヘーベル湖の水で煎れる為に、準備を始めたのだけど・・・。
クライスは、床に座り込んだまま、動かない。
「・・・椅子にでも、座んなさいよ・・・」
あたしは、彼(彼女・・・って言うのが正解かな・・・)に、声を掛けて、異常に気が付いた。
何だか・・・身体の調子が悪そう・・・。
近寄って、彼女の額に手をあててみる。
・・・熱い・・・。
コイツ・・・熱がある・・・。
「ちょっと・・・アンタ・・・熱があるじゃない?!」
「・・・大・・・丈・・・夫・・・です・・・」
「大丈夫じゃない!!
横になって休まないと・・・。
え〜と・・・立てる?」
クライスは、立ち上がろうとしたけど、ふっと身体が崩れ落ちる。
あたしは、彼女の身体を受け止めた。
既に、意識が無い・・・。
(もしかして・・・)
あたしは、腕にクライスを抱えたまま立ち上がった。
・・・軽い・・・。
コイツも、華奢に為った所為もあるけど、あたしの腕力も上がったんだ・・・。
あたしは、そのまま、2階に上がって行った。
中書き
第3話です。
クライス・・・ぶっ倒れてしまいました。
さて、どうなるのでしょう・・・。