アルテナ神は、奇跡の薬でその娘を助けようとした。
その為に、2人の錬金術師をロブソン村に導いた。
「流行病?」
「そうなんです・・・僕がこの村に来た時には、ほとんどの村人が倒れていて・・・
1人を除いては治ったんですけど・・・」
ここは、ロブソン村の教会。
グランビル村からザールブルグに帰る途中のマリーとドナースターク氏は、ロブソン村に
立ち寄り、流行病の話を聞いた。
2人と話している青年は、この村の住人ではなく、旅の途中で立ち寄ったところ、流行病
の話を聞いたらしい。
医者だと言う彼は、半月ほど前から村に留まり、病人の治療にあたっていたそうだ。
そのお蔭で、ほとんどの村人は快方に向かったのだが、一人だけ全く薬が効かず、
このままでは、命が消えるのも時間の問題との事だった。
「エリキシル剤の調合方法を、調べておくべきだったな・・・」
青年が呟いた。
「エリキシル剤!?」
マリーは叫んだ。
「そう・・・どんな病でも治せる万能薬・・・奇跡の薬・・・」
「あたし・・・作り方・・・知ってる・・・」
「えっ?」
青年はマリーの顔を、じーっと見た。
「本当?・・・君・・・錬金術師なの?」
「うん。この9月にザールブルグのアカデミーを卒業したばっかり・・・」
「君の年齢からすると・・・マイスターランクに進んで研究してたの?」
「そうじゃなくて・・・」
マリーは少々苦笑いをしながら、卒業特別試験を受けていた事を説明した。
5年間工房を切り盛りしていた事。
親友のシアを救う為に、エリキシル剤を作った事。
マリーの話を聞き、青年は少なからず驚いた様子だった。
だが、すぐに冷静になり言った。
「調合方法、覚えている?」
「うん・・・多分・・・」
マリーは、紙に必要な材料、必要な器具、調合する方法を書き出した。
そして、青年に手渡した。
「材料は大丈夫・・・器具も何とか揃ってる・・・後は・・・時間か・・・」
エリキシル剤は完成まで12日かかる。
それまで、病人の命が続いているかだった。
「あの・・・2人で調合したら・・・早く出来ないかな・・・」
マリーが言った。
「そうだね・・・手伝ってくれる?」
「人助けだもの!・・・喜んで!」
「僕の名前は、『フェザラート』。君は?」
「あたしは『マルローネ』。知り合いには、『マリー』って呼ばれてる」
「マリーか・・・じゃあ・・・僕・・・いや、俺の事は『フェーザ』でいいよ」
こうして、一番の重病人である13歳の少女『エルフィール』愛称『エリー』を救う奇跡の薬
―エリキシル剤の調合が始まった。
ノーマルEDでエリーを助ける話です。
マリーは里帰りした帰りだから、錬金術の材料は持ってない筈。
と言う事で、オリキャラ『フェーザ』さんに登場願いました。
その2では、2人が延々と話しをする予定・・・
(また・・・クラマリでない話・・・いつになったらクラマリ書くのでしょう?私・・・)