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名前を呼ばれ振り向くと、そこには、身長160cm前後、黒に茶髪混じりの髪、明るい茶色の眼をした少女、祈沙乃 真紀(きさの まき)がいた。
真紀とは幼馴染だ。
俺は真紀に思いを寄せているが、等の本人はまったく気付いてない。
まあ、俺はそんな素振りも見せないからな。
「はぁ・・・・・」
俺は、真紀の姿を見ると、つい反射的にため息をついてしまった。
「な・・なんでため息つくの〜?、ひどいよ〜」
「ああ・・ごめん、悪かったよ」
真紀にそう言われ、俺は謝った。
まあ、いくら俺が、真紀の事が好き、といっても、ため息ぐらいは出る。
真紀が、週明けに聞きに来る事と言ったら、あれしかない。
また同じことか、俺がそう思いながら、真紀に聞く 「で、何か用?」
「うん・・・・功祐に用があるっていう男子がいるんだけど・・・」
「!!?」
俺は一瞬、聞き間違いかと思った。
何故なら、真紀がわざわざ隣のクラスから俺に聞きに来る事と言ったら、ただ一つ・・・
「メダロット買った?」
という事しかないからだ。
しかし今日は違う、いつもならどんな用事があっても、真っ先にその事を聞いてくるはずだったのに・・・・
俺があっけに取られて真紀の顔を見ていると、
「ねえ、聞いてる?」
真紀にそう言われ、俺は、はっとした。
そして、冷静に答える
「ああ、聞いてるよ。俺に用事がある奴って誰?」
「うん、私のクラスに・・・」
真紀がそう言いかけた時だった
「俺だ」
と、真紀の後ろから聞こえてくる、俺と真紀は声がした方を見る。
そこには見慣れない少年がいた。
髪は黒、目はこげ茶のような色をしている。身長は俺と同じくらいだ。
「お前、誰だよ?見かけない顔だけど・・・」
俺がそう聞くと
「俺の名前は碕嶺 沁(さきみね しん)、この学校に、今日転校してきた」 彼がそう答える。
今日か・・・・朝礼の時だな・・・・・聞いてなかったからなぁ・・・知らなかった・・
俺がそんな事を考えながら言った
「それで、俺に何の用だ?俺の事は知ってるみたいだが・・・」
俺がそう聞くと
「俺の名前に聞き覚えはないのか?」
と彼が答える。そして俺は言う
「悪いけど、覚えはないな」
「そうか・・・・・」
彼は見短くそう答えると、教室を出て行ってしまった。
そもそも、俺が転校生の名前を聞いた事なんてあるはずがない。
貴重な昼休みが、また減った・・・
「ねぇ、功祐、メダロット買った?」
来た・・・俺は真紀に言われそう思った。
「ああ、買ったよ」
俺がそう言い終わった時だった。
いきなり「ドゴォォン」という音と共に、爆発が起きた、俺は瞬時に、窓の方へと視線を移す。
場所は、メダロット社の辺りだ。
恐らく犯人は、ロボロボ団だ。
ロボロボ団は、六年前みたいに貧弱ではない、幹部以外の団員も相当の力を持っている。
ロボロボは、新たなる指導者を迎え、密かに復活の時を待っていた。
自分達の戦闘力アップの研究も重ねながらな。
その力と共に、凶悪さも増している。
しかし、あの爆発は一体何なんだ?爆弾でも仕掛けたのだろうか・・・・
昼休み中は、一応学校の外も中も出入り自由だ
。昼休みは1時間半という長さもある。
俺は、不吉な予感がした。
考える間もなく、もう教室を飛び出していた。後ろから真紀と沁が追いかけてくる。
「どうしたの!?」
真紀が俺に向かって言う
「分からない、でも、行かないと!」
俺はそう答えた。

自転車に乗り、現場についた俺達の前にいたのは、モバイルを頭に付け、白っぽいローブで身を纏ったロボロボ団員と、メダロット社の防衛メダだった。
モバイルと言うのは、ロボトルの時に、目の辺りに装着する情報伝達装置みたいな物だ。
それを付ける事によって、自分のメダロットのステータスや、相手メダロットの情報などを、詳しく知る事が出来る。
持っている人はまだ少ないが、ロボトルでそれを付ける事によって、戦いの流れがつかみ易くなったりする。
もちろん、個人差などはあるけどな。
ロボロボの団員は、すべてモバイルを付けている。
素顔を分からなくするためでもあるかもしれないが。
防衛メダは、残り2体を残し全滅、周りの建物にも被害が及んでいる。
違法改造を施してありそうだ・・
ロボロボの使うメダは、見た事もない型だった。
ゴッドエンペラーの面影を残しているメダで、脚部タイプは多脚。
右腕には、ミサイルの発射口がついていて、左腕には重力攻撃のための、リニアレールがついている。
「ふん、これで終わりだ」
ロボロボがそう言うと同時に、ロボロボのメダが、胸部のクリスタルのような物からからレーザーを発射する。
残りの2体は、レーザーが直撃し、機能停止する。
「これで最後だな、後はこのビルにあるものを取るだけだ」
ロボロボはそう言いながら、メダロット社の入り口へと向かっていく。
俺はすぐに、ロボロボのほうへ走っていく。
真紀が俺を呼びとめたが、そんなことは気にもとめずに、ロボロボの方へ向かっていく。
ロボロボの近くまで行くと、俺は勢い良く、ロボロボの1人に跳び蹴りをくらわせた。
俺の蹴りは、ロボロボのわき腹に直撃し、ロボロボを吹っ飛ばした。
俺は着地すると同時に、態勢を立て直し、もう1人のロボロボにハイキックをお見舞いする。
このロボロボも、胸部に俺のハイキックを受け、同じように吹っ飛んだ。
武術に多少の心得があるからな、これぐらいは容易いものだ。
「ぐ・・う・・テメェ、何しやがる!」
ロボロボの1人が、苦痛まじりで俺に言葉を投げかけてくる。
「お前等こそ、メダロット社に何の用だ?悪い奴はぶっ飛ばして当然だろう?」
俺が冷たく言葉を投げかける。
「チッ、最近のガキは口の利き方がなってねぇようだな」
「あんたもな」
ロボロボの言葉に対して、俺はそう言い返した。
「ふん、俺達ロボロボ団をあまく見るなよ!?ロボトルで決着(けり)をつけてやる!」
ロボロボがそう言いながら立ち上がると、さっきの、防衛メダを倒していたメダロットが2体現れた。
続いて俺は、ゼロを転送する。
俺の前には、2体のメダが現れた。もう一つは、沁のメダだ。このメダもやはり見た事はない。
青くきらめくボディに、両腕についたソード、一見飛行型に見えるが、浮遊型の脚部だ。
俺は驚いた表情で、沁を見る。沁は、黙ってうなずく。
初のチームロボトル、俺と沁の二人と、ロボロボ二人、2対2だ。
俺にとっては3回目のロボトル、沁の足を引っ張りかねないが、それでもやるしかない。
「いくぞ!」
俺の一言で、ゼロと、沁のメダは動き出した。
ロボトルの始まりだ。





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