共和国編・第一章前半
ロブ基地の雀荘にいた私に辞令が下りたのは昨日の事だ。新編のキョクジツ隊への配属である。
この命令は幸運だった。この辞令が来なければ、一萬を打牌し、国士無双&九連宝燈&四暗刻単騎の
トリプルロンを食らっていたからだ。
私の名はオオイシ。地球移民の子孫で海軍中尉だ。
なんでも先祖は「ハラキリしたサムライ」とか「キューシュー沖で沈んだ戦艦に乗っていた」とか
「潜水戦艦の艦長だった」等訳分からん人物である。
身の上話はこの位にしよう。
キョクジツ隊に出頭して上官のクラッツ少佐から言い渡された任務は「実戦訓練」であり、
シールドライガーを支給された。仮想敵はエレファンタス。
旧大戦ではアイアンコングとも砲戦で渡り合った(実話)名機である。
とはいえ、私のライガーにも改良が加えられていた。
オオイシ:
「特殊能力?何だこりゃ。ポチっとな」
びびぅぅぅん、ぐぉんぐぉんぐぉんぐぉん・・・(Eシールド起動音)
オオイシ:
「う、うわっ、エクアドルに向かっていたはずなのに!」
クラッツ:
「中尉、作品が違うぞ!」
まあ、紆余屈折を経たもの、難なくエレファンタスを撃破、無事訓練(実は入隊テスト)をクリアーした。
ハラ:
「司令部より支給ゾイドのリストが届いています」
参謀のハラ少尉である。私と違いカタブツである。
オオイシ:
「ほう、もうフロレシオスが。はい決定」
ハラ:
「分かりました。ところで・・そのぉ・・・・」
オオイシ:
「何だね?」
ハラ:
「私のコマンドウルフ、何故か黄色で変速ギアに欠陥があります」
オオイシ:
「軍令部がパチモン掴まされたな。まあ、修理しよう。その後、新規購入のエレファンタスを加えて訓練開始だ」
RANK EASY
オオイシ:
「ま、待て、残骸回収が!あーあ、クリアしちゃった・・・」
RANK NORMAL
ハラ:
「流石グライドラー、旧大戦での活躍は伊達ではありませんね」
オオイシ:
「撃破されかけた言い訳かね?」
RANK HARD
ハラ:
「相変わらずプテラス脆いですねぇ」
オオイシ:
「カノントータスが強力だが、実は一番簡単な訓練だな。」
しかし、第二章以降でプテラスは汚名返上を果たすのだが、それは後日。
そして、クラッツ少佐とともに撹乱作戦に出撃した。
ハラ:
「ガイザックが呆気無く見つかっ・・・て私も発見された!」
オオイシ:
「今次大戦ではゲーターは、ちゃんとレーダーを搭載しているようだな。
まあ、我々のエレファンタスやゴルゴドスにも装備されているがね。」
出鼻こそ挫かれたが、各個撃破すればゲーターとモルガは恐れる敵では無い。
ハラ:
「敵機、レッドホーンを残し掃討完了しました」
オオイシ:
「レッドホーンは動けないな。ようし、各機散開!」
クラッツ:
「おい、何処に行く!?」
オオイシ:
「MAD磁気探知器で宝探しです」
ハラ:
「やはり、旧大戦と同じく扇状地や岬に財宝がありますね。ところで中尉、クラッツ少佐のDCSですが
・・・」
オオイシ:
「ありゃどう見ても帝国カラーじゃのう。ひょっとしたら第二章でネオ・へリックとか正統へリックとか新生へリック
とかの第三勢力を作るかもな。その時はガイロスに資源と軍事技術を提供して休戦協定を結ぶのだ」
ハラ:
「中尉、ゲームが違います。!、こんなものを発見しました」
オオイシ:
「なんと、ビガザウロについて書かれた古文書!これが金型だったら旧ゾイダーは狂喜乱舞だな」
ハラ:
「全くです」
クラッツ:
「(・・ザザ・・・)任務を放棄する・・な・・・」
オオイシ:
「おまかせあれ。EP再生を身につけたのでEシールド使いたい放題です。
レッドホーンも、ほらこの通り。今なら万能収納ケースも」
クラッツ:
「つけんでいい!」
ともあれ、我がキョクジツ隊は初陣を飾ったのだった。
ハラ:
「あのぉ、私自称に俺なんて使いませんが」
オオイシ:
「ミッションの合間にセリフが入るとはな。今作は物語性を重視しているな。
マエバラ少尉、新規配属のフロレシオスとアクアドンの訓練だ。」
マエバラ:
「諒解!」
クラッツ:
「本作戦の目的は帝国軍の基地の占領にある。哨戒に当たっていたダブルソーダがゾイドらしき影を見た、
との情報もある。十分に警戒したまえ」
ハラ:
「ダブルソーダにペガサロス、それにグライドラー。この空軍力があればもう恐れる物はありませんね」
オオイシ:
「だが、訓練せねば意味が無い。ハラ君、君のウルフの隊長に訓練だ」
しかし・・・
ペガサロスパイロット:
「ちょっと噂に聞いたんだが」
ダブルソーダパイロット:
「何だよ、凄んで・・・」
ペガサロスパイロット:
「あのクラッツという少佐、ちょっと怪しいぜ?」
ダブルソーダパイロット:
「悪い事が無ければ良いのだがねぇ」
オオイシ:
「前回手に入れたコマンダーシステム、ガイザックに取り付けると・・・、ありゃりゃ、旧大戦仕様に
なっちゃった」
ハラ:
「エネルギータンクが無くなった分、燃費に不安がありますね」
オオイシ:
「まあ、過ぎたる事を気にしても仕方が無い。マエバラ君、カノントータスの完熟訓練をするぞ」
ハラ:
「あのぉ、前二回も失敗していますが」
オオイシ:
「私もビガザウロで出る。火力は十分さ」
オオイシの言った通り、ビガザウロとカノントータスの火力により仮想敵のカノントータスを圧倒した
のだった。
マエバラ:
「実際使ってみると凄まじい火力と防御力ですね、カノントータスは」
オオイシ:
「ううむ、対空砲が弱体化したものの、主砲はビガザウロより優秀かもしれんな」
オリンポス山を下山したキョクジツ隊はヘスぺリデス湖畔にいた。
そこに、突然帝国軍が現われた!
レイハルト=ギリアン:
「聞こえるか、共和国の卑怯者!オリンポス山では、よくも、隊長を!」
クラッツ:
「待て、誤解だ!我々もグライドラーを向かわせた!」
レイハルト:
「だが、間に合わなかった。見殺しも同じだ!隊長の仇、取らせてもらう!」
クラッツ:
「止むをえん。私が突破口を開く!」
シールドライガー士官:
「!、地雷原!南側に行くとマルダーとシーパンツァーの砲撃の餌食だ。中尉、隊長の後に続きましょう」
オオイシ:
「諒解! ん、敵隊長機自ら!?」
復讐に燃える男、レイハルトのセイバータイガーが先陣を切って襲い掛かって来た。
この強敵と、砂漠・山岳地帯といった地形の為、進撃スピードは大幅に落ちた。
しかも、マルダーが突撃し、MAP兵器のサビサビミサイルの射撃を開始した。
さらに・・・
クラッツ「くっ、駆動系がいかれた!私は離脱する」
シールドライガー士官:
「隊長の反応、ロスト!どうします、中尉?」
オオイシ:
「隊長を探そう。ロブ基地に通信を。ゴルゴドスの出力なら十分なはずだ」
ゴルゴドス女性パイロット:
「それが・・、謎の怪電波で出来ません!」
オオイシ:
「くっ、もうダークスパイナーが配備されたのか!? 止むを得ん。我々はこのままロブ基地へ向かうぞ」
(筆者註:ダークスパイナーはいません。といいますか、共和国編ではダークスパイナーそのものが
登場しません)
しかし、帝国軍も攻撃の手を緩めない。まるで、敵機全機にレイハルトの執念が乗り移ったような戦い方だった。
ガイザックが、ダブルソーダが倒れてゆく。
だが、ビガザウロとカノントータスの砲撃が次々と敵機を沈め、遂に残る敵はセイバータイガーだけになった。
グライドラー傭兵:
「くっ、サビサビだ。ひとまず離脱する。だが、奴に相応の命中弾を与えた。後は頼むぜ」
レイハルト:
「ほう、シールドライガーか。面白い!」
ここに、宿命の対決が始まった。高速機同士の、しかも砲撃戦なので双方はなかなか命中弾を得る事が
出来ない。だが、グライドラー戦で傷ついたセイバーは次第に追い込まれる。
そして、衝撃砲が止めを刺した。
レイハルト:
「命拾いしたなっ!」
ハラ:
「ここは、『今日はこの辺にしといたる!』と言うと思ったのですが・・・」
オオイシ:
「彼の気持ちを考えると、筆者もそんな気持ちにはならなかったのだろう。私も同じさ。
だが、感傷に浸っている場合では無い。一刻も早くロブ基地に帰還しよう。隊長も、ひょっとしたら
辿り着いているかもしれん」