共和国編・第二章後半
ラガート:
「前回敵補給部隊を叩いた事で、我々は二ヶ月も持ち堪える事が出来た。ロブ基地にはルイーズ大統領の
命によりゴジュラス・ジ・オーガも投入されたと聞く。あの傭兵・アインも共和国に味方してくれるそうだ。
しかし、これで黙っている帝国軍ではあるまい。近い内に、反撃してくるだろう」
オオイシ:
「説明ご苦労、ラガート中尉。今、クラッツ少佐から通信があった。内容はロブ基地への帰還ルートだ」
ラガート:
「成程、ヘスぺリデス湖を経由してミューズ森林地帯南部を通る訳ですな。私は賛成です」
オオイシ:
「となれば、戦力整備だ。DCSにコマンダーセットを使うと・・・おおっ、DCS-J!」
ラガート:
「別にレオマスターでなくても操れるようですね。では参りましょうか」
ラガート(ゴジュラスMk-II搭乗):
「!、帝国軍です!」
帝国軍指揮官:
「!共和国軍だと!背後からの奇襲か。まあいい、我等プロイツェン・ナイツの実力を思い知らせてやる!」
こうして、双方とも予期せぬ遭遇戦が始まった。敵第二部隊は早々に壊滅し、DCS-Jがダークホーンに
黒の対決(T2000の内紛にあらず)を挑んだが、撃退された。ダークホーンの火力は凄まじく、
サラマンダー・捕獲用ゴドス(二代目)も撃退された。双方が白兵戦を繰り広げる中、戦況に変化が起きた。
ラガート:
「敵、増援部隊です!」
オオイシ(ライガーゼロ・イエーガー搭乗):
「ハンマーロック二機にマルダー三機か。マルダーのサビサビミサイルが厄介だな」
謎の声:
「オオイシッ」
オオイシ:
「また敵かッ」
その時、ムービー付でケーニッヒウルフが現われた!
アイン:
「久しぶりだな。ちょっと妙な噂を耳にして駆けつけて来たんだ。まあ、今は脱出が先決だな。
しっかり援護してやるから、くたばるなよ!」
オオイシ:
「恩に切る!よし、トーチカと増援部隊を撃破する。ダークホーンは私に任せろ!」
イエーガーの運動性は素晴らしかった。ダークホーンの弾幕を掻い潜り、遂に止めを刺したのだった。
一方、ブラキオスに一騎討ちを挑んだバリゲーター(ハラ機)は見事勝利して、「疾風」を習得するも、
ウォディックのミサイル攻撃を受けた。
森林地帯でも激戦は続いていた。ダークホーン戦のダメージから回復したDCS-JがアイアンコングPKに挑んだが、
グレネードランチャーで炎上した為退却した。傷つけるコングはブレードライガーABが倒した。
海上ではフロレシオス(マエバラ機)がウォディックを撃沈、格の違いを見せ付けた。
徐々にキョクジツ隊はプロイツェン・ナイツを追い詰めていく。DCS-Jがシーパンツァーを撃沈、
ゴジュラスMk-II・ディバイソン・ブレードライガーABからなるラガート隊は初期配置のマルダー隊を
全滅させた。また、中型トーチカに攻撃を仕掛けた捕獲用ゴドスは最初の一撃で機銃を潰したので、
無傷でトーチカを破壊した。また、援護する、と言いながら中型トーチカに一方的に撃たれているアインの
ケーニッヒウルフをジェリコーのサラマンダーが救出した。
シールドライガーDCS-J女性兵:
「サイクスのバルカンを破壊、って逃げないでよぉ!」
オオイシ:
「もういい、下がれ!行くぞ、イオンブースターフルチャージ!」
この戦闘におけるイエーガーの活躍は素晴らしいの一言に尽きる。防御力の低下を心配し、緊急時には
ビガザウロに収容してイエーガーユニットを排除する予定だったが、その必要は全く無かった。
さて、場面変わって森林地帯。ラガート隊はマルダーとトーチカのMAP兵器による集中攻撃を受けていた。
ゴジュラスMk-IIとディバイソンはその厚い装甲で耐え切ったが、軽装甲で、しかもアイアンコングPKとの
戦闘のダメージが回復しきっていないブレードライガーABは退却を余儀なくされた。だが、ゴドスが
大型トーチカの機銃を何度目かのキックで潰してそのまま破壊、ラガート隊も反撃し、マルダーを沈黙
させた。最後のトーチカは低速で戦闘になかなか参加できなかったビガザウロが破壊し、やっとロブ基地
への道が開けたのであった。
オオイシ:
「ありがとう、アイン。ところで、公式ファンブックだと次は第二次全面会戦だな」
アイン:
「ああ。アイアンコングPKには気を付けろよ」
シールドライガーDCS-J女性兵:
「隊長、クラッツ少佐より通信です」
クラッツ:
「君達はプロイツェン・ナイツと遭遇したらしいな。このロブ基地も帝国軍の総攻撃を受けたが返り討ちに
してやったよ。今度は我々の番だ。その為にも、至急ロブ基地に戻れ」
ロブ基地にて
オオイシ:
「大体の事は先程の通信で把握しました。で、我が隊の任務は何でしょうか」
クラッツ:
「帰って早々悪いな、オオイシ大尉。我々は二手に分かれて退却中の帝国軍の内、南のヘスぺリデス湖の
敵を追撃する。今回は私も出撃する」
オオイシ:
「諒解!さーてっと、格納庫で準備準備っと・・・、これはケーニッヒウルフ!」
アイン:
「よぉ、厄介になるぜ」
オオイシ:
「歓迎するよ、アイン」
キョクジツ隊がヘスぺリデス湖に到着した頃には、既に両軍は戦火を交えていた。だが・・・、
ゴドスパイロット:
「うわぁぁぁ!!」
ディバイソン士官:
「き、危険だ!撤退!!」
レイハルト:
「これなら勝てる、この魔装竜・ジェノブレイカーならば、奴に。出て来い、オオイシ!
さもないと、こいつ等を破壊し続ける!」
クラッツ:
「!、オオイシ大尉、あの機体のパイロットは君を呼んでいるぞ!」
オオイシ(ライガーゼロ・イエーガー搭乗):
「何度も戦った相手です。まだ、怨念に取り憑かれているのか、彼は。
だが、我々の任務は敗走する敵の追撃だ。と、ゆーより、ラガート(ゴジュラスMk-II搭乗)隊と
ジェリコー(超爆竜サラマンダー搭乗)隊が包囲されてされているな。よし、アイン(ケーニッヒウルフ搭乗)、
我々司令戦隊で敵ディメトロドン隊を叩く!
ラガート隊のバリゲーターは困難だが、西岸のゴドス隊の残骸の回収をしてくれ。
ジェノブレイカーは、敵機掃討完了まで海軍で足止めする」
レイハルト:
「オオイシ!このジェノブレイカーで貴様を地獄に送ってやる!」
オオイシ:
「悪いが、貴様の相手をしているヒマは無い!」
こうして旧大戦第四章のBGMとともに作戦が開始された。バリゲーターはセイバータイガーBLと
アイアンコングPKの集中砲火を浴び、撃破寸前まで追い詰められたが何とか二機分の残骸の回収に成功
した。
一方、中央やや上の森では、ゴジュラスMk-IIとケーニッヒウルフが活躍した。逆に包囲された
ディメトロドンは、ケーニッヒウルフに深手を負わせたがその牙の前に斃れた。
撤退を援護すべく、散発的にウォディックがMAP兵器で攻撃してきたが、それは自らの位置を晒してしまう
事となった。一隻目をフロレシオス(マエバラ機)が、二隻目を第二部第二話で捕獲したウォディック
(ハラ機)が撃沈した。
当初、不利に見えた戦況だったが、今や共和国の優位は明らかだった。しかし、
レイハルト:
「このジェノブレイカーの軸線に乗った事を呪うがいい!」
オオイシ:
「しまった!奴はMAP兵器を持っている!全機、とにかくよけろ!」
レイハルトの放った集束荷電粒子砲により、被撃墜機が出なかった事は不幸中の幸いだった。以後、
キョクジツ隊がジェノブレイカーの軸線に注意して行動した事は言うまでも無い。
さて、追撃戦に目を移すと、ゴジュラスMk-IIがゲルダーを撃破し、敵第二小隊は全滅した。
アクアドンは当初の作戦通り、被害担当艦(とはいえ、殆どの攻撃を躱した)としてジェノブレイカーを
足止めする。
敵の主力、セイバータイガーBLにプテラスアタッカーが襲い掛かったが、流石はLクラスゾイド、
見事プテラスを撃退したが、サラマンダーによって止めを刺された。アイアンコングPKには傷つける
ラガートのゴジュラスMk-IIが立ち向かう。ゴジュラスとアイアンコング。宿命の対決である。しかし、
ゴジュラスにとって連戦でうけたダメージと性能差は格闘能力でカバーし切れなかった。ミューズ森林地帯
でのDCS-Jと同じく、グレネードランチャーの直撃で炎上、撃破寸前まで追い込まれた。アイアンコングPK
の勝利も長くは続かない。サラマンダーの火炎放射で皮肉にも炎上、動きが鈍った所を撃破された。
必死に逃げるグスタフとイグアンに、遂に司令戦隊と捕獲用ゴドスが追い着いた。4対2の戦闘。しかし、
実際にはランチェスター方程式以上の戦力差があった。結局、イグアンが捕獲され、グスタフはイエーガーの
牙に砕かれた。
ラガート:
「ところで、何故イグアンを捕獲する必要があるのですか?」
オオイシ:
「いやぁ、パイルバンカーが余っていてな、イグアンPBを作ってみたくなったのさ。さて、宝探しも
終わって、もう我々の邪魔をする者はいないな、レイハルト」
レイハルト:
「それが足止めの真意か。その潔さ、誉めてやる」
オオイシ:
「誉めてもらうついでに先手番を貰おうか」
ギリアン:
「いいだろう、来い、オオイシッ!」
オオイシ:
「いざ、勝負ッ!」
遂にオオイシとギリアン、二人の決闘が始まった。イエーガーがイオンブースター全開でぶちかまし、
張り手で集束荷電粒子砲を潰した(相撲中継にあらず)。ジェノブレイカーはエクスブレイカーで斬り
かかるが、イエーガーは鮮やかに太刀筋を躱す。
ブレードライガーABS女性士官:
「大尉、助太刀いたします」
アイン:
「おおっと姉ちゃん、手出しすんじゃねぇ。これは、戦闘行為じゃない。オオイシとレイハルトという
二人のゾイド乗りの純粋な『闘い』だ。俺達の入る余地なんてねぇよ」
ブレードライガーABS女性士官:
「・・そうね、私達に許されるのは、唯、決着を見届ける事だけね」
オオイシ:
「ありがとう、アイン。うわっ!」
レイハルト:
「油断したな、オオイシ!」
80mmビームガンがデルタフレームを射抜いた。だが、この一撃がジェノブレイカーがイエーガーに与えた
唯一のダメージだった。ジェノブレイカーに刻まれるイエーガーの爪痕が次第に深くなってゆく。
そして、遂に、ジェノブレイカーは斃れた・・・。
オオイシ:
「はぁ、はぁ、やったのか・・・」
クラッツ:
「ううむ、あのジェノブレイカーの戦闘力はブレードライガーをも上回るかもしれん。
ともかく、基地に帰って追撃失敗とジェノブレイカーの事を報告しよう」
オオイシ:
「そうですね、少佐」
整備長:
「こちら整備班です。アイアンコング三機とレッドホーンBLの主砲を利用してアイアンコングPK一機の
レストアに成功しました」
オオイシ:
「(本当はデータ引継ぎなんだけどね・・)」
クラッツ:
「諸君、北ルートの帝国軍の追撃も失敗した。それも、両軍のゾイドがほぼ壊滅という異常な結果でだ。
この惨劇を引き起こしたのはもう一機のオーガノイドシステム搭載機・デススティンガーだ。
このデススティンガーが突然暴走し、両軍を襲ったそうだ。
今回の任務はこの事件と関係が深い。すなわち、戦闘のあったレッドラスト付近での生存者の救出だ。
なお、君の部隊にマッドサンダーのプロトタイプを配備する。対ジェノザウラー戦用に対荷電粒子シールドを
装備したゾイドだ。試作機で十分な性能を発揮出来ないが、役に立つだろう」
オオイシ:
「ラガート中尉、君がプロトタイプマッドサンダーで出撃しろ」
ラガート:
「諒解。先程完熟訓練をしましたが、少々HPが低い事以外申し分ない性能です」
イグアンPB兵:
「イグアンはゴドスを研究して開発されただけあって、扱い易い機体です」
オオイシ「準備は整ったな。では行こう」
レッドラストには、夥しいゾイドの残骸が転がっていた。
ブレードライガーABS搭乗女性兵:
「ひどい・・・」
クラッツ:
「このままだと生存者はいないかもしれんな・・・」
各小隊は散開し、救出作業と残骸の回収にあたった。残骸が消えても捜索は続く。
その時、歴史が動いた。地面が激しく振動した。
クラッツ:
「地震・・・?いや、違う。!、な、何だ、あのゾイドは・・・」
デススティンガーがその姿を現わした。
クラッツ:
「ヤツだ、デス・・スティンガー・・・。まさに『力』、世界を変える程の『力』を持った
新しき王者か・・・」
プテラスアタッカー傭兵:
「何言ってんだ、あのオッサン」
オオイシ:
「なんて凶々しい・・・」
クラッツ:
「凶々しい・・。そうかもしれん。私は・・震えが・・止まらんよ・・・」
プテラスアタッカー傭兵:
「チキショー、やられてやがる!」
アイアンコングPK士官:
「どうした!?」
プテラスアタッカー傭兵:
「麻薬だ。クラッツは麻薬にやられている・・・。そうだよな、三ヶ月にも及ぶ潜伏、まともな神経を
保つ方が難しい。だからといって!俺が海軍航空隊を辞めたのは、俺の目の前で、隊長の・・・、
隊長のレイノスのコクピットを麻薬にやられたパイロットの乗ったダブルソーダのブレイクソードが
貫くのを見ちまったからだ。傭兵なら、そんな光景を見なくて済むと思ってたのに・・・」
アイアンコングPK士官:
「お前・・・」
クラッツ:
「・・・!『来る』ぞ!」
デススティンガー:
「シャアァァァァ!」
そして、凶戦士が牙をむいた。
ブレードライガーABS女性士官:
「公式ファンブック通り、ブレードで仕掛けます!」
彼女のブレードライガーのブレードアタックは面白いように凶戦士を切り刻む。だが、反撃で受けた
ダメージも大きかった。結局、離脱を余儀なくされた。
オオイシ:
「下がれ!後は私がやる!」
アイン(ケーニッヒウルフ搭乗):
「おい、オオイシ、大将がやられちまったらどーすんだい!?」
ゴジュラスMk-II士官:
「アインの言う通りです。せめて、我々の到着を待ってから・・・」
オオイシ:
「君達の気持ちは良く分かる。本来なら、一番遠いラガート隊の到着を待ってから総攻撃をかけるべきだ。
しかし、確実にブレードライガーはやられてしまう。君の部隊だってイグアンPBやスパイカーでは
返り討ちに遭うだけだ。ならば、装甲が貧弱でもこのイエーガーの機動性に頼った方が安全だ!」
ゴジュラスMk-II士官:
「・・・分かりました。ご武運を!」
オオイシは幸運だった。何故か凶戦士は荷電粒子砲を使わなかった。しかも、イオンブースターフル
チャージで荷電粒子砲を潰されたので、イエーガーの勝利は確実となった。結局、大したダメージも
受けずイエーガーの牙が凶戦士を斃したのだった。
クラッツ:
「ま・・まさか、やった・・・のか?
勝利だ・・・、我等の勝利だ。よし、今度こそコアをロブ基地に持ちかえろう。オーガノイドシステム
が解明出来るかもしれん」
長引くエウロペ戦役、第二次全面会戦による帝国軍の敗走、そして、真オーガノイド・デススティンガー
の誕生・・・
これらの要因がルイーズにデストロイヤー兵団の投入を決めさせた。
デストロイヤー兵団・・・、伝説のウルトラザウルスを中心とし、わずか一撃で都市を滅ぼすとさえ
言われている・・・。
ニクシー基地を目指し、デストロイヤー兵団は出撃する。