102号2月分供述






2月 4日




平田君だ





































であります。





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2月 9日




平田君だ。

昨夜、ひとみ(吉澤ひとみ)=私のナオンからメールが有ったのであります。

サイトについての事でした。

私とヨッスィは幼なじみなのですが、彼女にはサイトの事など教えてはいません。

何処でみつけたんだろう。

相変わらず寂しがり屋だな。

私は薄く微笑むと、メールを返信した。

最近かかわっていたプロジェクトが佳境を迎えていたため、かまってやれなかった。

必死の思いで検索したのだろう。

かわいいやつだ。

次に来るメール内容も予想出来る。

平田君好き、平田君愛してる



平田君に会えないと死んじゃうかも……

そして

平田君……結婚してください。




































よっすぃ


おまえはなんてかわいいやつなんだ。

結婚――か。

私も29歳。落ち着いてもいい年頃だ。

彼女も16。結婚してもおかしくは無い。

そろそろ私も身を固めるか。

ヨッスィ。
































結婚してください!


お願いします。

掃除ですか!? 洗濯ですか!? リンゴの皮むき!? UFOの湯切りですか!?

なんでもします!

お願いします。

マジあせっています。

ヨッスィほんとにメール下さい。




待ってます。

私は平田君。ゴマキでもアリな漢。





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2月15日




平田君だ

花のときめき29歳、独身なのであります。

サイトを開いてもうすぐ一ヶ月であります。

このように更新をしていますが、私はパソコンを持っておりません。














どうだこの野朗!

どうですか?こんな私。

けっこう素敵やん。

サイトを開こうと言い出したのも私、他のメンバーを巻き込んだのも私、29歳な私。

パソコン欲しいっす。

人の家で更新するのもそろそろ限界っす。

私は29歳でこんなことしていていいんすかねぇ?





















はい、いいのであります!

私は大丈夫なのであります。

ヨッスィが好きなことも、結婚してくれと言おうと、妄想していようとも。

私は大丈夫なのであります。

そうです、弱気になってはいけないのです!

はい、悔い改めません。

私は大丈夫なのであります、きっと大丈夫なのであります、大丈夫だいじょうぶダイジョウブだ。

皆さんのまわりにこんな29歳がいたら、どうっすか?

ステキですやんねぇ?イケてますやんねぇ?彼氏にしたいっすよねぇ?



















はい、受け付けます!

このサイトを読んだときから受付開始です。

さぁ、早く!

私は平田君、パソコン買う金すら持っていない漢。





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2月19日




平田君だ。

今日は私が高1の時の話をするであります。

夏のことです。

一人の男が私に声を掛けてきました。

「平田君、野球部に入ってくれないですか」

私は野球には少し自信が――ありましたか?

ちなみに私の通う学校は野球が弱かった。

「たのむよ平田君」

その男は今にも泣きそうな顔をしていました。

まぁ、この天才に頼みたい気持ちも判るが。

私は軽くいなしました。

――別に野球する気ないからなぁ。

「そんな事言わず頼むよ」

しつこい男だ、この男私の事が好きだな。男にも好かれてしま自分がコワイぜ。

――ほんまに悪いけど野球する気ないから。

「ほんとに、たのむよマネージャーも平田君がきてくれると助かるって言ってるし」

ななななんですと

――チミチミ今なんとおっしゃられました?

「えっ野球部に」

――ちが〜う、その後や。

「えっ!? マネージャーが」




マネージャー。

マネージャーだぜ、野球部のマネージャーと言えば南チャン。

”ヒッちゃん、南を甲子園に連れて行って”

そうこれだよ! そして私はこういうのさ。

南、私が甲子園に連れて行ってやるのは自明の理さ。

”ありがとうヒッちゃん、私ヒッちゃんの事が・・・”

南、その先は私が甲子園のマウンドから優勝旗を持ち帰ったときに・・・・・・

ヒッちゃん! 南。 ヒッちゃん! 南。 ヒッちゃん! 南。




いや違う! 決してマネージャーが居るからといって乗り気になったのではない。

私は野球が好きなのだ。マネージャーも好きだ。野球が好きで好きでたまらないんだ。マネージャーも好きだ。

友と1つの目標にむかい、助け合い、力を合せ白球にむかい汗を流す。

そんな野球が私は大好きだ!! マネージャーはもっと好きだ。




――で、今日はマネージャー居るのかね?

「今日も居てるはずだよ。えっ!? 野球部に入ってくれるの?」

――まあ、そこまで頼まれたら漢としてほっとけないからな。ちなみにマネージャーは・・・その・・・・・・どうだね?

「? なんだい?」

――だから・・・ほら・・・・・・わかるだろ・・・な!

「ああ! うん、カワイイよ」

――そうか、そうか。サァ甲子園に向かい友にガンバロウ!! 行くぞダッシュだ!!

私は彼の肩を抱き、部室へと向かった。












































その日一人の男がマウンドを去った。

私は平田君、南チャンが好きな漢。





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2月22日




平田君だ。

今日はこの前飲みに行った時の話をするでのであります。

私が家で安穏とした時を過ごしていると、ノックの音がした。

フッ。また女が私会いに来たのか。

今日はどの女だ、もてすぎるというのもどうかなと最近思う。

まぁ、私は優しいから誰でも受け入れる。 誰でも。 そう誰でも。

私が部屋のドアを開けるとそこには・・・




男がいた。

有り得ない! 女が来るはずだぞ女が。私は平田君だぞ平田君。判っているのか!

まあよい。私は心が広いからな、心が。

そこにいたのは、私の中学から付き合いのある男二人だった。

軽く紹介しておこう。

勇仁(今は仕事の関係で高知県に行っている、この男はどうしようもないくらいバカだ。この男もヨッスィ好きだ。

だが私の敵ではない。ヨッスィと私は結婚しているからな)

丈文(フットサル・バカ。なにか有ったらすぐフットサルしようフットサルしようと言うがかなりヘタだ。あまりこの男と

フットサルはしたくない。とうぜん私の敵ではない)

結局、勇仁が久しぶりに帰ってきたので飲みに行こうとの事だった。

気が乗らないがまあよい。この男達が私をさそうのもわかるがな私と飲みに行くとモテるからな。




飲み屋に着くと、わたしは軽く身を乗り出した。

気乗りしない私を連れ出してきたのだ、よほど面白い話を提供する準備があるのだろう。。

さぁ、この男達は私にどのような話をしてくれるのかな。

まず丈文が口火を切った。

丈文「中学のとき、この3人でだれが一番もててたかな?」

私には、このしつもんの意味が判らなかった。それはすくなくとも私にするようなしつもんでは無いはずだ。

私は平田君だぞ。

まあ、続きがあるのだろう。

勇仁「俺ちゃうか?」

!? なにを言っているんだ? この男まで人違いしているのか。

丈文「アホか俺やっちゅうに」

アホはお前だ。私にきまっているではないか。

勇仁「アホか俺じゃ」

・・・・・・貴様ら、私を無視して話をすすめるんじゃない。

私はさらりと言ってやることにした。

――それなら誰に告白されたか、誰と付き合ってたかと言うてみないか。

勇仁「・・・・・・」

丈文「・・・・・・」

フッ、バカめ。やはりこやつら沈黙するではないか。

――なんだい君達どうしてだまっているんだい。

やはり敵ではない。

勇仁・丈文「ほな、平田君は誰と付き合ってたんや」

しかたない、平田君モテモテスーパー列伝の話をしてやるか。

――そうだね、たとえば私に告白した女は・・・・・・




































いないじゃん。


――い、いや、付き合っていたあいてにしよう。たしか・・・・・・


































これまた、いないじゃん。


え!? 私はモテモテじゃないの。

え!? 私は病気なの。

え!? お空はおちてくるの。

え!? お花は赤いの。




ちが〜う、私はこんなんじゃない。 断じてちがう。ちがう。 ちがう。 ちがう。

そう、ちがうのです。

私は学年で一番カワイイ春香ちゃんに告白されたはずだ。

きっとそうだ。 そのはずだ。 そうそうそうだった。 おもいだした!! おもいだしたったらおもいだしたのっ!!

!!

――はははは春香ちゃんに告白されたぞ。

私の発言に、なんともいえない微妙な空気が流れた。まるで達人同士が間合いを計っているがごとく。

耐え切れなくなったのは丈文だった。

勇仁「そそそっそうやったな」

丈文「あっああああおもいだした」

――そっそうだよね! そういえば勇仁さんはナイスバディの有香ちゃんと、つつつ付き合っていなかったか。

丈文「そそそそうやんけ、ラヴラヴやったやんけ」

勇仁「ははは、そうだった」

――そして丈文はたしか・・・・・・そう、後輩の真由ちゃんと付き合っていたじゃないか!

勇仁「そうだ、そうだ、そうだよ! 絶対そう!

丈文「そうだよな、そうだったよな」

勇仁「なんだ、ボク達モテモテじゃん!」

丈文「そうだよね、ほんとそうだよね!」

3人「あはははははははは」




その夜、3人の友情は深まった。

その心の傷とともに。





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2月28日




平田君だ。

みなさんいろいろなバイトをされて来たと思うのであります。

私もいろいろなバイトをしてきたのでありますが、今回は私が18歳の時にしたバイト話をします。




クリスマスにサンタクロースの姿をして、各家庭のこども達にプレゼントをすると言うアルバイトです。

そうです私はこどもが好きなのです。そうですこどもが好きなのです。こどもが好き。好き

いろいろな家を周っていると、ある家庭のこどもにサンタさんへと手紙をもらいました。

はい! 私の一生の宝物。はい! 私の一生の思い出。はい! そこの奥さんめちゃカワイイ。

今日は奥さんはどうでもいいのです、私はこども好きだから、こども好き

私が18歳で奥さんが27歳くらい、ちょうどいい感じ。そういい感じ。いい感じ。

ちがう今日はそんなんじゃない。

私はこどもから手紙をもらった時このバイトをして良かったと感じ、そしてバイト代もいらないと考えるほどでした。

そうですその時のこどもの笑顔だけで、私はほかに何もいらないと思ったのです。

そうですこどもの笑顔だけでいいのです、こどもが好きだから。

べつにこども好きをアピールしているわけではありません。

こどもが好きというのは人としてあたりまえだから。




その手紙をくれたこどもは7歳くらいの女の子でした、ほんとにあのときの笑顔がわすれられない。

当時は小学2年生くらいだったでしょうか。

もう11年もの時が過ぎました。

あの子もいまは18歳くらい。高校を卒業するかしないかという年齢でしょう。

・・・・・・18歳――ですか。

18歳・・・・・・ということは成熟した大人の魅力と幼いあどけなさが同居する微妙な年齢・・・そのかぐわしい髪の

かほりをかぐだけで私は・・・・・・ん!?

落ち着け。

落ち着くんだ、平田君。

私が29歳で、その女の子が18歳。

29歳18歳、29歳18歳、29歳18歳、29歳15歳、29歳18歳、24歳18歳、29歳18歳、29歳18歳。

はい! 私に彼女が出来ました。

彼女は18歳の女子高生で名前は智美です。

私はたぶんこの日のために生まれてきたのだろう。

いや! この日のために生まれてきた。

結婚か。

29歳と18歳か――ほんとにちょうどいいじゃないか。

先方のお母さんもきっと大喜びだろう。

引き出物もお母さんの趣味を反映させれば後々うるさいことになるまい。

披露宴の招待客の比率は半々がいいのか。いや、それだと私の幅広い人脈と今後の付き合いに支障が


落ち着け。


落ち着くんだ、平田君。

そう知美は18歳。

まだまだこれから人生のなんたるかを学ぶ年齢だ。

そして奥さん38歳。

はい! 私は大丈夫です。



























ちが〜う!!


今日はこんなんじゃない。

今日は私がこども好きということをアピールしようとしていたのに。

ほんとの私はこども好き。かなりこども好き。しんじてくださいほんとにこどもが好きなんです。

ロリコンじゃないです、ただほんとうにこどもが好きなだけなんです。

38歳の奥さんもこどもの範疇にはいったりしますが、ほんとうにこどもが好きなんです!




私は平田君。こどもが好きな漢。





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