「ルヴァとおんなじ話し方・・・?」
 呆然とするゼフェル。彼の頭の中では
(こんなちっこいガキなのに、あんなオッサンとおなじ話しかたしてんのか?っつーことはもっと歳くったらジジイになっちまうのか???)
 などとよく分からない事を考えまくっていた。

一方、
「わたくしのかわいいかわいいアンジェリークを、よくも、よくも・・・・。」
 怒り心頭中のロザリアの髪がメデューサのように広がっていく様を至近距離で見てしまったランディはマルセルを支えきれず、失神。たじろいだ中堅の中でも比較的回復の早かったオリヴィエが
「落ち着いてよ、ロザリア。昨日までアンジェが、その、妊娠してたって形跡なかったんだし・・・。」
となだめ、
「女性が新しい命をこの世に生み出すまでは十月十日の歳月がかかります。いくら女王陛下でいらっしゃってもそれにお変わりはないはずですから・・・。」
 と、リュミエールがもっともな事を言い、
「だいたいあの奥手なルヴァにそんな事が出来る訳がないだろう?一昨日俺が『お嬢ちゃんはルヴァにキスくらいされてるのか?』のようなことを聞いたら、『一緒に寝てくれるけど、添い寝だけで、私って魅力ないんでしょうか・・・?』と悩み相談されたんだぜ?」
 と、オスカーが具体的に言い添える。

 そのお陰か、メデューサロザリアは、元のたおやかな補佐官に戻った。中堅三人に拍手〜〜ぱちぱち。

と、さておき。
「じゃあ、この子供は???」
 正気の帰ったマルセルのひと言で、一同アンジェリークに抱っこされている子供を見つめる。
 すると、その子供も、 「子供・・・???」
 と聞き返す。

 そのとき、全身包帯ぐるぐる巻のジュリアスが
ルヴァ!!!!
 と叫びながら女王の寝室に乱入。 そして、
「・・・子どもの姿になったと、水晶球が告げた・・・。」
 後ろからクラヴィス登場。どうやらジュリアスに水晶球のお告げを伝えに言ったらしい。しかしコチラも全身包帯ぐるぐる巻。黒いクラヴィスが白くなった瞬間であった。

「って言う事は・・・。」
「オッサン・・・?」
「ルヴァ様?」
 年少3人の問い掛けにアンジェリークの腕の中の子どもは、

「へ?あ、はい、そうですよ〜。」
 と、なんとも呑気に答えたのであった。

 

まえに       つづく