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一方、こちらはオスカーとオリヴィエ。
「ねえ、なんか深刻そうだねぇ・・・。」
「ああ・・・。だが、お嬢ちゃんたちの大陸は特に問題はない。」
実は二人とも比較的近くにいたのだ。
腕組みをしているオスカーと、眉をしかめるオリヴィエ。
そうして二人が見ているうちに、ランディがやってきて話の輪に加わった。 三人とも真剣な顔つきをしている。
残念なことに、オスカーとオリヴィエからは、三人が何の話をしているのかは聞こえない。
「いいカンジで発展してるしね・・・。」
「・・・・・しっ。ちょっと待て。」
話を続けようとしたオリヴィエを、不意にオスカーが制した。
「何さ。」
「・・・今、俺とお前の名前が出た。」
「・・・どういう訳?」
「分からん。だが、どうやら俺たちが関わってるらしい。」
大正解です。が、そんなこと2人には分かりません。
「あの2人になんかやらかした?アンタ。」
女性に関するトラブル=オスカー。 この図式はもはや聖地では常識中の常識。と、オリヴィエは思っているので、すかさず聞く。
「あのなぁ・・・。何でそうなるんだ?・・・少なくとも俺はあのお姫様には何もしてないぜ。」
「アンジェにはなんかしたんだ。」
「する訳ないだろう!?」
でかい声をあげたのが、マズカッタ!!
「・・・あれ、オスカー様にオリヴィエ様。」
2人が、声のしたほうを恐る恐る振り返ると・・・。
「あ・・・。アンジェ・・・」
「どうかなさいましたの?」
「ロザリア・・・。」
それぞれが最も大切な存在が、いた。
「・・・じゃあ、俺、用事を思い出したんだ!!ごめんよ、アンジェリークにロザリア。」
というと、そのサクリアのごとく風のように去っていくランディ。
「あ、ランディ様・・・。」
「行ってしまいましたわね・・・。」
「逃げ足が速いな・・・。」
「相変わらずだねぇ、あの坊やも。」
しばし、ランディの後を見送る四人組。だったが。
「今日も可愛いな、俺のお嬢ちゃんは。」
一体いつ俺の、になったのか・・・。いいえまだです。オスカー、気が早すぎます。
「オスカーさまったら・・・。」
そう言ってぽっと頬を染めて俯くアンジェリークに、オスカーは
「俺は真実しか口にしない主義だぜ。」
などといいながら天使を腕の中に抱きこむ。その瞬間、
「あんた、こんなとこで何やってんのさ!!」
後ろからハリセンでスパァァァン、と同僚に頭をどつかれた。
「オリヴィエ、お前何を・・・!」
オリヴィエを睨みつけたオスカーだったが、
「あら、女王の剣を自負なさる守護聖様ともあろうお方が、たかがハリセンごときをよけられないなんて・・・。」
すかさず紫紺の天使の反撃が続く。フェミニストを自認しているオスカー、これには手も足も出ない。
(お前らタッグでも組んでるのか?)
(んふふ〜〜。ひ・み・つ)
後ろを向いてこそこそはなす守護聖二人。傍から見たらかなり異様な光景ではあるが、ロザリアもアンジェリークも好き好きフィルターがかかっているため(笑)、たいした風には思っていない。
「あ、そうだ。あの、オスカー様・・・。」
さっきまで俯いていたアンジェリークがいきなり口を開いた。
「ん?どうした?」
一転でろでろに甘い声でオスカー、復活。
「オスカー様とオリヴィエ様って仲良しさんなんですか?」
・・・・・・・・・・・。
「・・・は?」
「え・・・?」
二人、アンジェリークのあまりの発言にしばし呆然。さすがのロザリアも返す言葉が見つからない。
アンジェリークにしてみれば、まさかホ○さんなんですか?と聞くわけにもいかず、かといって他に思い当たる言葉が見つからなかった為だけ、だったのだが。
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