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「さて、今日はゲームの始まりです。」
その日一番に集められた守護聖たちは思い切り緊張していた。女王の機嫌を損ねたら、ゲームに参加する事すら出来なくなってしまうからだ。
「恐れながら陛下、このジュリアス、一つお伺いしたいことが・・・。」
「許します。」
首座の守護聖ジュリアスとて、例外ではない。今までこれだけ緊張したことがかつてあっただろうか、いやない(反語)。
「何故新宇宙の女王と、その補佐官殿がこちらにおられるのですか?」
全員が同じ事を思っていた。
彼らの前には4人の少女(と呼ぶにはいささか語弊があるが)がいたからだ。
「あちらが1段落したんで、里帰り、というところでしょうか。」
「アルフォンシアも行ってきていいって言ってくれたんです。」
レイチェルもコレットも楽しそうに答えた。
「アッチって、何にもないでしょう?何もないところから宇宙を生み出していくのって、研究者としてはサイコーな環境なんですけどぉ、ジョシコーセーとしてはつまんないんですよねー。」
「それで陛下にお話したら、1段落ついたんなら遊びにいらっしゃいって。」
言いながらほんのり頬を染めるコレット。
「この子ったら、補佐官様はお元気でいらっしゃるのかしら、とか、補佐官様は今、何してらっしゃるのかしら、とか、もう、そればっかりなんですよー。」
「や、やだレイチェルったら、そんな事ここで言わなくても・・・。」
守護聖達の間に緊張が走った。
(陛下だけじゃないんだ・・・。)
(ライバルが増えたな・・・。)
(この子達も侮れないねぇ・・・。)
それぞれの思惑を胸に、改めて補佐官アンジェとのすうぃ〜〜〜とな休日をゲットすべく新たなる闘志を燃やす面々。
「でも、コレットもレイチェルも元気そうで良かったわ。」
にっこりと微笑みながらお茶を差し出すアンジェを、二人はぽぉ〜〜っとして見つめている。
(補佐官様って、やっぱ超カワイイ・・・。)
(・・・・どうにかしてこっちに連れて来れないかな・・・。アルフォンシアも補佐官様、好きだもんね・・・。)
コレット、レイチェルとこそこそ相談中に、ブラック発動した模様。
「そうね、二人と会うのは久しぶりですものね。ゆっくりしてらっしゃいな、自分の家だと思ってね。」
優雅にコップを空ける女王陛下。
(おほほほほほ・・・・。可愛いわたくしの補佐官をみんなで愛でてちょうだい。でもこの子はわ・た・く・しの補佐官ですものねぇ・・・。)
と、優越感に浸っていることは表に全く出していない。恐るべし女王陛下。
(それは無理だと思うヨ。ロザリア陛下敵に回す勇気、アナタ持ってる?)
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ない・・・・・・・・・・・・・。)
補佐官奪還計画、頓挫した様子。
「そうですかー、里帰りですかー。うんうん、いいですねー。ゆっくりしてくださいねー。あ、何のお構いもできませんがねー。」
すっとぼけたルヴァの一言に、一同どっと沸いた。
「何故そなたがもてなすのだ・・・?」
「オッサン、訳わかんねーぜ。」
何とか笑いを堪えたジュリアスと、目じりに涙を溜めたゼフェルがやっとの事でこれだけ言えたらしい。他の面々は呼吸困難の風を呈している。
「ルヴァ、あなたって・・・・。」
ロザリアも相当ツボに入ったらしい。アンジェリークが差し出した紅茶を一口飲んで漸く落ち着いた。
「とにかく、彼女達が滞在するという事を皆に説明しておきたかったのよ。ではこれで解散。」
決戦はいよいよもうすぐ。
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