♪きんこんかんこーん♪

  まるで授業開始の合図のような鐘の音が鳴った瞬間から、守護聖達の戦いが始まった(笑)。

―――通常業務をこなしながら全宇宙をたった一人を探す。
  これは思った以上にハードなものだった。首座の役目を負っているジュリアス、王立図書館の館長も兼任しているルヴァ、同じように王立芸術院長のリュミエールなどは睡眠時間を削って参加し、点滴を受けている始末。それでも参加を辞めないのはひとえに補佐官への愛ゆえ(大笑)だろう。
  ここまでするのなら、と普通の人間なら恩赦を与えたっておかしくはないのだが、この高貴な女王陛下において、そんな考えは微塵もない。

「参加はあくまでも個人の自由です。わたくしは一切強制はしておりませんのよ。」
 おほほほほほ・・・・・と、とっても優雅に執務をこなすロザリアの元にはコレットとレイチェルの姿。
「ワタシも補佐官だヨ。アンジェ様みたいにロザリア様をサポートできれば、アッチでも無敵だもんね。」
「陛下には色々教えて頂きたいことがあるんです。私、女王としてはまだまだだし・・・。」
 と、資料を集めたり、守護聖達に関する報告書(ゲームに関してのみ)を提出したりと、こちらもかなり楽しんでいるようだ。
「おほほほほ・・・・。」
「ウフフフ・・・・。」
「うふふふふ・・・・。」
 三者三様でお楽しみらしい。

「だ〜っっっ!!信じられねー!!」
「嘘だよね・・・・?」
「はははは・・・・。」
 ここはマルセルの執務室。執務中にとある書類が彼の元に届き、そこへこれまた執務中だったゼフェルが資料を取りに来、更にランディが書類を持ってきたため、三人が介しているのである。
「バケモンじゃねーの・・・?」
 ゼフェルの言葉に、残りの面々は大きく頷いた。
 そこに書かれていたものは・・・。

―――炎の守護聖様に関しての調査結果報告書―――
 先日ご依頼頂いた炎の守護聖、オスカー様の行動記録を報告いたします。

朝9時:通常業務を開始。
10時:王立研究院にてサクリアの調整。
10時30分:調整終了。
10時40分:聖地の警備に関しての会議にご出席。
11時:会議終了。続いて現在、惑星υ−αの内乱を抑える為に、出張へ。
11時20分:ご帰還。なお向こうでの滞在時間は2日程度と見られます。
11時25分:ジュリアス様の執務室へ、υ−αの報告書を持参の上参上。即陛下の元に書類が届いた模様。
11時30分:王立派遣軍に赴く。
12時:司令官達と会議をしながら食事。
13時:書類作成。
13時37分:謁見。
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19時:業務終了。 19時05分:補佐官様に関するデータを収集し始める。
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朝5時:就寝。 5時45分:起床。 5時50分:朝食。 6時:トレーニング開始。
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9時:再び業務開始。

  なお、補佐官様に関するデータ収集の時間は、普段は歓談やその他宇宙の進行に関する書類を購読されている模様。
 補足:今回の調査のために調査員三人が過労にてダウンしましたため、これ以上の調査の続行は不可能と判断し、ここまでの資料にてご理解ください。

「オスカー様、凄すぎるよね・・・。」
「ルヴァもジュリアスも、リュミエールだって点滴うってんだぜ・・・。」
「オスカー様、何ともないんだもんね・・・。」
 お子様三人組、唖然。

「睡眠時間、30分、だってさ・・・。」
「俺、無理だよ・・・。」
「オメー、5時間は寝ねーともたねー、っつってたしな・・・。」

―――オスカー超人伝説がここにて完成された。

 

 

まえに           つづき