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その頃アンジェリークは・・・。
「ねぇ、ゼフェル?」
「んだよ。」
「どんなだった?出張。」
ベッドの中で。アンジェリークは聞いてみた。
「そーだなー・・・。特に変わったことっつーのはなかったぜ。あ・・・。」
「何?」
「風邪、ひいたみてーだ。」
アンジェリークの表情が曇る。
「大丈夫だったの?」
「薬飲んだし、問題ねぇよ。おめーには何があってもうつしたりしねぇ。」
「うつしてくれても良かったのに・・・。そしたらゼフェル、早く帰ってきて、早く治ったのに・・・。」
俯いたアンジェリークのおでこをコツンと叩くゼフェル。
「一刻も早く帰ってきたかったけどよ、オメーになんかあったら、と思ったら、気が気じゃなかった。人にうつしゃ治るっつーけど、オメーにだけは嫌だった。俺にとってオメーは天使っつーか、俺の生きてる理由っつーか、陽だまりみてーで、温かくて、俺にとっては・・・・・・・・・・・還る場所、なんだぜ。」
照れくさそうに、しかししっかりとゼフェルは言葉を続ける。
「ちゃんと聞けよ、一回しか言わねーかんな。」
益々顔を赤らめたゼフェル。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・抱きてー女はオメーだけだ。これまでも、これからも。」
「ゼフェル・・・。」
結局、薬の効果が切れたのはその1時間後だった。
「何だかんだ言って、結局大した被害はなかったねぇ。」
「まあ、アレを除いては、ね。」
ロザリアの視線の先には・・・、
「駄目よ、ちゃんと寝てなきゃ。」
「大したモンじゃねーだろ?」
「風邪は万病の元、って言うの。甘く見ちゃ駄目なんだから。」
「ルヴァみて−なこと言ってんなよ。」
言われたアンジェリークの瞳にうっすらと涙が浮かぶ。
「だって・・・。」
「だあああああああ!!悪かったよ!!大人しくすっから、その・・・。」
アンジェリークの涙に弱いゼフェル。
「ゼフェル。」
「んだよ。」
「だいすき。」
「なっっ・・・・・!!!!!!」
なんとも甘々な二人の姿がありましたとさ。
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