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「恐れながら陛下、宇宙に何か異変でも・・・?」
早速緊急の会議が召集され、集められた守護聖たちは、すわ一大事か、と身構えていた。
「いいえ。宇宙は滞りなく平和です。」
女王の言葉に一同胸をなでおろす、と同時に疑問が沸き起こった。
「では陛下。何用にて我ら守護聖一同を招集されたのですか?」
やっぱり硬い守護聖筆頭、ジュリアス。
「学園祭が近い季節なんです・・・。」
そう言ってはにかみながら説明をはじめる補佐官に一同鼻の下を伸ばす。が、
「・・・アンジェリーク。そなたそのような些細なことで陛下のお手を煩わせたのか・・・?」
おおっとジュリアス、怒りモードに入りかけた。
「些細とはなんですか、ジュリアス。この子は私たちの関係をより強固なものにするためのいわばレクリエーションを考えてくれたのよ。これは宇宙にとって最も必要なものではなくて?」
女王、ジュリアスを一喝。こんなことができるのも女王だけだろう。おさすがです。
「・・・ジュリアス様、アンジェの事怒ってる・・・?」
とどめの補佐官の泣きそうな声に他の守護聖達が慌てた。
「そんなわけないじゃん。ジュリアスはアンジェの事怒ってないって。」
「そうだよ、ジュリアス様、びっくりなさっただけだって。」
マルセルとオリヴィエのフォローで、アンジェリークの涙は止まった。と同時に後ろからゼフェルとルヴァがジュリアスの背中にぼこっとぱんち!さすが師弟コンビ、息ぴったり。
「ぐふ・・・。」
ジュリアスのうめき声にアンジェリークがいぶかしそうに彼を見やった。
「ジュリアス様、どうかなさったの・・・?」
「い、いや、何でもない。少しめまいがしただけだ。」
アンジェリークを安心させるためのジュリアスだったのだが、
「だめですねぇ、ジュリアスは。・・・アンジェリークは心配しなくてもいいですよぉ。最近ジュリアスは仕事に疲れてるだけですからねぇ・・・。」
とどめといわんばかりのルヴァの言葉にジュリアス、撃沈。
「ところで、何のお芝居をするんだい?」
この場の雰囲気を全く読んでいなかったランディの一言で全員の意識はそっちのほうへ。
「んと・・・。シンデレラが、いいかなぁって思ってるんですけど。」
「しんでれら?それは一体どのようなものなのだ・・・?」
「・・・分からぬ・・・。」
年長守護聖二人の発言に、残った一同、固まる。が、
「あー、私が説明しておきますから、皆さんお気になさらないで続けてくださいねー。」
地様の言葉に再び復活。
ルヴァはジュリアスとクラヴィスを連れて部屋の端っこのほうへと移動した。
(この2人、妙なところで意見が一致するんですねぇ・・・。普段もこれくらいだといいんですがねぇ・・・。)と思ったものの、仲良しの2人、を連想し、思わず吐き気を催してしまった。
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