「じゃあ、一体誰がどうすんのさ。」
「そうね・・・。わたくし考えたんだけど、公平が一番だと思うわ。」
 オリヴィエに続いてロザリアが言い出す。
「陛下の仰るとおりだ。我々守護聖は公平が第一だ。さすが陛下はそれをよくわかっておられる。」
「おっさん、復活したのか?」
「おっさんとは何だゼフェル。」
「あーいいじゃないですか、ジュリアス。別に他意も悪意もないんですから。」
 どうやら説明が終わったらしい三人が、話の輪に参加してきた。
「あの、僕くじ引きがいいなぁって思うんですけど。」
「いい考えね、マルセル。じゃあ、くじ引きにしましょう。」
「わーい、陛下に褒められた〜。」
 このやり取りはまるで保育園のようだ・・・。先生に褒められて喜ぶ園児状態。
「じゃあ、くじ作りましたぁ。」
 いつの間に作ったのか、補佐官・・・。
「ちょっと待ってよ。」
 さあこれから、という時に水を注したのはオリヴィエ。雰囲気を読める彼がこういったことをするのは非常に珍しい事だったので、一同思わず黙り込んでしまった。
「あ、ごめんね。でもさ、ちょっといいかな?キャストはいいとして、裏方は一体どうなってんのさ。」
 彼の適切な指摘に女王もはっとした。
「そう言われてみればそうだわ・・・。どうしましょう・・・。」
「でさ、ワタシはメイク兼衣装係として参加させてもらうのがいいかもって思ってるんだよね。」
(女装させられるなんてこのオリヴィエにはガマンできないしね。)
 いつも女装に近い格好をしていると思うが、彼には彼なりのポリシーがあるらしい。それならいっそスタッフにまわったほうがいいと判断したのである。
「俺も俺も。大道具兼特殊効果係希望〜。」
 どうやら、ゼフェルも同じ判断をしたらしい。がしかし、
「・・・特殊効果は私ができる・・・。」
 そういうなりクラヴィスが水晶球を取り出し、何か呟いた。
 みるみるうちに辺りが星空に変わっていく。
「きゃ〜〜〜んvクラヴィス様ってすご〜〜い。」
 補佐官アンジェ、大喜び。
「これならわざわざセットを組み立てる必要もないみたいね・・・。わかりました。クラヴィス、あなたには特殊効果担当でお願いするわ。」
 女王の判断にクラヴィスは、
「・・・ふ・・・。」
と、かすかに微笑み、ゼフェルは
「・・・マジかよ・・・。」
と絶句。
  このまま行けば、鋼の守護聖ゼフェル君キャスト決定確実。大ピンチ状態。だったが、
「でもそうしたらカメラさんとか照明さんとかはどうなっちゃうの・・・?」
 補佐官の一言に女王は、
「じゃあ、それはゼフェルにお願いするって事で決まりね。」
(た、助かった〜〜アンジェ、おめぇってやっぱいいやつ・・・。)
 改めて惚れ直したゼフェルくん。とはいっても可愛い補佐官はもうすでに彼の人の物なのだが・・・。

 

まえに      つづく