「しかし王子なお嬢ちゃんというのはいいかもな・・・。」
 さすがオスカー。動揺することもなく恋人に話し掛けた。
「私もシンデレラなオスカー様、見てみたいです。」
「そうか・・・。」
 言ったっきりオスカーは絶句した。どうやら守護聖達の話を一切聞いていなかったらしい。そのために動揺することもなかったということだった。
「オスカー様だったらすっごく素敵なシンデレラに見えますよ、絶対。」
 瞳を潤ませて、うっとりとした表情のアンジェリークは殺人的に可愛い。が、その言葉の内容は凄まじいものである。
「俺、が、シンデレラ・・・?似合うとは思えないが・・・。」
「だってオスカー様って格好良いもん!!素敵な人は何をしても素敵だもん!!」
 アンジェリークのオスカー礼賛に炎の騎士、復活。
「だが俺はやっぱり君の愛らしいドレス姿が一番見たいな・・・。シンデレラな君を騎士の俺がエスコート・・・。」
 そんな事を言いながら天使を後ろから抱き締める。
「やっぱり私も王子様なオスカー様のほうがいいかな・・・?」
 小首をかしげながらのアンジェリークにオスカーは、
(くぅぅ〜〜。やっぱり俺のお嬢ちゃんは最高に可愛いぜ!!)
と思いながら顔がにやける始末だった・・・。

「はいはい。あんたの思いはよ〜く分かったわ。」
 両手をパンパン叩いて補佐官を現実に戻す女王。
「でも、くじ引きだってことは忘れないでよ。あんたがどう思っても止めはしないけど。」
「そんな事分かってるもん。公平だもん。」
 本当に分かってるのかはあえてロザリアは追求しないでおく事にした。それよりも・・・。

「そこでくたばってるあなたたち!放って置いたらアンジェの思ったままに事を進めてよ。いいのかしら・・・?」
 女王の一言で守護聖達、復活。シンデレラアンジェをエスコートする権利をむざむざ捨てるような彼らではない。
「ではそれぞれくじをひいて頂戴。」

 果てさて、いかなることになるやら・・・。

 

 

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