| 「ええ、あの子の荒れっぷりは報告を受けてますわ。」 事のあらましを説明した4人に、女王は平然と答えた。 「知ってんのか?」 「当然でしょう?あの子は私の補佐官です。・・・実は私も困っていたんですの。オスカーの執務は遅々として進まないわ、アンジェは毎晩枕をタコ殴りにするわ・・・。」 「タコ殴り、ねぇ・・・。」 「なんかいい方法はねぇのかよ、女王様よぉ。」 「こんな時だけ、そう呼ぶのはやめてちょうだい、ゼフェル。普段は呼び捨てにしているくせに。」 そうなのです。なぜかゼフェルという人は『様』をつけて呼ぶことをしません。ただ、ロザリアに対してだけは一応陛下、と呼んではいます。こればっかりは直らないので致し方ないようです。 「・・・あのですねー。ひとつだけ方法があるんですよー。」 「「「「何だ(です)ってー!!」」」」 見事です、ハモリーズ。(笑) 「ただ、あのぉ・・・。」 「言いなさい、ルヴァ。私が許可します。」 「・・・あの二人に、ですねー。休暇を出すんですよ。」 ・・・・・・・・・・・・。 この沈黙は、何でしょう? あまりに簡単至極な答えに、今まで誰も口にしなかった、ということです。 「・・・それは・・・。」 口ごもるロザリアに、眉間にしわを寄せた地の守護聖は話を続ける。 「私も本当は気に入らないんですよー。ですが、ね。アンジェの機嫌を元に戻すのはこれしかないと思うんですよー。」 「またあいつに花を持たせようっての?何でオスカーの奴ばっかり・・・。」 これまた非常に悔しそうなオリヴィエ。 「私も賛成できかねますが・・・。」 「あの万年発情男がいいって、アンジェが思ってんだから、しょうがねぇけどよー。」 ゼフェルのこの言葉に、暗黙の了解が出された。 |