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「オスカー様・・・。」
アンジェリークは彼の名前を呼ぶことしか出来なかった。
「離れている間に思い知らされた。傍にいないことがこんなにも苦しいものだと。君の声が聞けない、君の笑顔も泣き顔も・・・。」
オスカーはそこまで言うとアンジェリークの頬に手を当てた。
「俺の全て、君が俺の生きる理由・・・。」
「オスカー様・・・。私、がんばれたんです。オスカー様がいるから、だからがんばれた。ロザリアもがんばってる、私に出来ること、全部やったらオスカーさま・・にって・・・。」
アンジェリークの言葉は最後まで出てこなかった。頬を伝う涙。
「だから・・・ヒック・・・。」
「そうか・・・。がんばったんだな、お嬢ちゃん。」
髪を撫でながらオスカーは呟いた。アンジェリークが言ったこと、オスカーがいたからがんばれた。その思いがただ、嬉しかった。
「今なら解かる。自分が一番望むこと。」
オスカーは最愛の恋人に向き合った。
「結婚して欲しい。」
「え・・・?」
いきなりのオスカーの言葉にアンジェリークは咄嗟に返事が出来なかった。
「離れたくない、朝も昼も夜も。」
「私・・・。」
「いきなりで戸惑ってるのは解かってる。だから、考えてほしい。」
「違うんです。戸惑ってるんじゃないんです!」
オスカーの答えにアンジェリークは即座に否定した。
「え・・・?」
今度はオスカーが返事が出来ない番だった。
「・・・嬉しくて・・・。」
オスカーはそっとアンジェリークを抱きしめた。
――口づけあう二人を星たちだけが見守っていた――。
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