●人間に対する態度  妖怪の人間に対する態度は、妖怪によって様々です。 よくある態度というものはありますが、固定ではありません。 以下に『百鬼夜翔』の態度をいくつかサンプルとして挙げておきます。 ◇善良[−40CP]  極めて人間寄りな態度です。 人間が善良だと思っている行動をとろうとします。 法律を守り、自分より弱い相手(もちろんほとんど全ての人間が含まれます)を守り、 悪を許して人を憎まずといった調子です。 人間はもちろん、敵対的な妖怪でも手にかけることはできません。 周囲の妖怪にとってはしばしば頭痛の種になるでしょう。 「順法精神(12)」[−10CP] 「慈悲深い(12)」[−15CP] 「平和愛好/非殺」[−15CP] ◇友好[−5CP]  比較的人間寄りな態度です。 人間はよき隣人だと考えており、困っていれば何とか助けようとします。 悪人でも、できるだけ改心させ、命は助けようとするでしょう。 「義務感/人間」[−5CP] ◇中立[0CP]  標準的な態度です。 人間は気に入れば助け、気に入らなければ無視したり、或いは殺してしまったりできます。 妖怪に対しても同様です。 ◇悪への憎悪[−25CP]  人間の本性を悪だと考え、警戒しています。 常に自らの”正義”の規範に従って行動します。 そこから外れる者に対しては、一切の容赦をしません。 妖怪に対しては対等に接します(もちろん、”正義”に反しなければですが。) 「順法精神(12)」[−10CP] 「残忍(12)」[−10CP] 「狭量:人間」[−5CP] ◇自分は人間だ[−20CP]  自分は人間だと思い込んでいます。 他の妖怪と関わりあう事を嫌がり、妖怪としての能力を使いたがらず、 できれば使えなくなりたいと思っています。 「妄想/重度:自分は人間だ」[−15CP] 「狭量:妖怪」[−5CP] ◇獲物[さまざま]  人間は脅かすべき格下の存在だと考えています。 食べたり驚かしたりする対象で、それ以上のものではありません。 この態度でしばしば問題になるのは、人間を軽視するあまり、 妖怪の存在を隠すという事を考えなくなってしまう点です。 もっとも、邪魔になりそうな人間は手早く”消して”しまおうと考えるかもしれませんが。 獲得CPは人間に対して行う攻撃の内容によって変わるでしょう。 ちょっと驚かすだけなら−5CP、 執拗に付きまとって脅かしたり傷つけるなら−10CP、 食べたりするなら−15CPが目安です。 必要に応じて、「嫌な行動」「サディスト」「残忍」などを組み合わせてください。 人間を軽視している事は「無関心」のバリエーションになります。 対象は獲物以外の人間と妖怪の存在の秘密を守る事に限られます。 範囲は限定されていますが、「秘密」に対して直接影響するので、 基本コストは−5CPとします。 =============================================== =============================================== ●ネットワーク 基本的に、PCは全員同じネットワークに加盟することになります。 GMはキャラクター作成の前に、PCが所属するネットワークの必要コストを決める必要があります。 複数のネットワークに参加しているということもありえますが、GMに許可を貰ってください。 GMが許可するなら、PCはネットワークに所属しない”無頼の身”であることもできますが、 この場合、PC全員が”無頼の身”である事にするべきです。  ネットワークは、「使命」と「後援者」の組み合わせになります。 ネットワークの参加者は、妖怪が関係している可能性のある現象は報告し、 必要なら解決することを要求されます。 これはしばしば危険で、(「特異点」の効果によって)頻繁に起こります。 セッション中は基本的に使命を受けている状態と考え、 これは「使命:危険・常に」になり、−20CPです。 ネットワークはやや強力な「後援者」とし、基本コストは10CPになります。 これに登場頻度の修正をかけたものが最終的な「後援者」としてのCPになります。 登場頻度は、おおむねネットワークの規模に応じて決まりますが、 ネットワークの性格によっても変わりますので、一概には言えません。 以下に一般的なネットワークの必要コストを登場頻度別に示します。  ほぼいつでも(15以下):10CP  たいてい(12以下):0CP  ときどき(9以下):−10CP  まれに(6以下):−15CP  ネットワークに参加するPCは、以下のような支援を受けられます。 実際に支援が受けられるかどうか、登場頻度で判定してください。  当然ながら、ネットワークに連絡する手段がなければ援助を要請する事ができません。 GMが許すなら、ネットワークに超常的な連絡手段を持った妖怪がいて、 どんな状況でも連絡が取れることに出来ます。 あるいはPCがそうした能力を持っていることもあるでしょう。 そのような場合、上記の「後援者」への+50%の増強になります。 □直接支援   他の妖怪を呼び出し、協力してもらうことが出来ます。   当然ながら、ネットワークにいない妖怪は呼び出せません。   PC以外にどんな妖怪が所属しているかはGMが決めます。   どの妖怪を呼び出すか決めてから判定してください。 □情報収集   情報を集めてもらうことが出来ます。   登場頻度の判定の成功度によって情報の精度が変わります。   判定に失敗すると、無意味な情報しか集まりません。   特定の妖怪を呼び出して調査を依頼した方がよいことも多いでしょう。 =============================================== ●化ける  ”化ける”能力は、「形態変更」によって表現されます。 ただし、形態変更によって得ることが出来る能力は、形態変更後の種族が普通に持てる能力だけです。 (例:犬の嗅覚、鳥の翼、魚の鰓…) もともと複数の姿を持つ妖怪は、それぞれの姿に相応しい妖力を持つことができます。 しかし「変形」で他の妖怪の姿を真似ても、外見を写し取れるだけで、その妖怪の力は手に入りません。 (GMは、その妖怪に近い”普通の存在”が持てる能力は写し取れることにしても構いません。  例えば”火食い鳥”の姿を真似れば、「飛行/翼」や「嘴」を得られるでしょう。  しかし「火炎の息」や「妖力阻止/火の属性のみ」はだめです。)  他の妖怪の力を得るには3つの方法があります。 「変身」として、あるいは個別にCPを支払ってその能力を習得するか、 「妖術中和/能力奪取」を使うか、あるいは「モジュール式能力」を持つかです。 GMは「形態変更」することを「モジュール式能力/超記憶」における、 学習の代わりに使うことを認めても構いません。 ただし必要な時間は変わりません(「形態変更」に必要な時間とは別に、 CP変換の為の時間をとらなければなりません。) ■社会的特徴の扱い  財産、地位、階級、味方と敵に関する特徴は、通常は「形態変更」で変更されません。 このような特徴は、姿が変わる事によって利用しにくくなるかもしれませんが、 特徴の効果自体が消えるわけではないからです。 例えば妖怪の姿になってもあなたの家が消えてなくなったりはしませんし、 部下は頼まれた仕事を続けているでしょう。 ◇「財産」は全ての姿が所持している財産の合計で考えてください。 ◇「地位」「階級」は種類毎にCPを払ってください。 ◇味方や敵、情報屋、後援者、そして足手まといの全てに対して通常のCPを払ってください。 ★「妖術の抑制と開放」(別項)もご覧下さい。 ●身元  妖怪は人間社会に存在を確認された存在ではありませんので、基本的に「無登録」です。 ネットワークに所属していれば、必要に応じて一時的な身元な身元を用意してもらえるでしょう。 ただし、このようにして手に入れた身元はあくまで仮のものに過ぎません。 本格的な身元保証を獲得するには、「特殊な背景」が必要です。 ◇「(通常の)身元」15CP  (「特殊な背景」として。実際に支払うCPは「無登録」との差額5CPです。)  これは転生、先祖返り、婚姻などによって、通常の合法的な戸籍を持っていることを示します。 通常の身元は普通0CPですが、妖怪が通常の身元を得るには「特殊な背景」が必要です。  どんな身元を持つにせよ、一箇所で特定の人間として活動できる期間には限界があります。 人間には寿命があるからです。 身元を持ち続けるためには、顔を変えるなり土地を変えるなりして、 身元を更新していかなければなりません。 ただし、普通にゲームをしている中で、そのことが問題になる事はあまりないでしょう。 数十年もの年月がゲーム中で経過する事は少ないですし、 もし身元の更新が必要になった場合は、ネットワークが助けてくれるでしょう。 =============================================== ○コラム:妖怪に<性的誘惑>?  妖怪と人間はそもそも別の種族です。 では、その異種族に対して妖怪は性的な魅力を感じるのでしょうか? 答えは、「そういうこともあるし、そうでないこともある」です。 妖怪はしばしば人間の想いから生まれますから、 人間に近いメンタリティを持っていることがあります。 特に人間に化けて人間社会に潜んでいるものは、そうであることも多いでしょう。  こうしたことを踏まえて、『千魔万来』では、 「妖怪は、化けることができる動物(の姿)に魅力を感じる」ものとして扱います。 これは「変身」できる姿のみ考慮します。 形態変更後のテンプレートに「癖/無性」を含めれば、その姿の動物には誘惑されなくなります。 ただしその場合、変身は部分的に不完全であることになります。 =============================================== ●妖怪の財産と経済活動 ■財産と装備  『千魔万来』の世界のTLは8、標準的な初期所持金は$20,000です。 日本円が必要な場合は、$1=¥100として処理してください。 通常の場合、初期所持金の8割は家や家具、生活必需品として所持していますので、 装備に使えるのは標準で$4000=¥400,000程度です。  西暦2000年前後の日本で、普通の民間人が購入可能なものだけが所持可能です。 それ以外のものは、CPを使って再現してください。  よく用いられるのは、携帯電話、パソコン、自動車、バイク、自転車などでしょう。 自動車等の免許は、必要な条件を満たしていれば持っている事にして構いません。 (戸籍を獲得している必要があります。また、人間時の姿が適切な年齢でなければなりません。) もちろん、免許がなくても運転する事自体は可能です…。  武器の購入は不可能ではありませんが、日本では厳しい規制があることに注意してください。 ほとんどのまともな武器は違法です。 強力な武器を入手するには<裏社会>の判定が必要で、所持・使用にも十分な注意が必要でしょう。 また、標準価格よりもかなり高い値段を請求されることも多いでしょう。 もちろん、買うばかりが能ではありませんが…。  鎧は普通に購入できますが、着脱に時間がかかる事や、 反応修正に大きく影響する事に注意してください(キャラクターP276を参照。) ■働く  ネットワークに所属している妖怪は、何らかの形で仕事を持っていることが多いでしょう。 あるいはネットワークから直接仕事を請け負って報酬を得ている事もあります。 いずれにせよ、キャラクターの経済状態は「財産レベル」などで表されます。 =============================================== 書いたヒト:もむに 流木堂WEB http://www.geocities.co.jp/Playtown-Queen/9170/