制作・設定:どろぽん氏 文責:はぐるま

| かつて、ポストアースの探索隊は実地調査をもこなしていた。しかし、一つ一つ調べていたのでは、らちがあかない。 そこで登場したのが調査の代行屋である。 彼らは必要なデータを採取するため、様々なマシンを駆使し、また時には新たに作り出す。 これは、惑星ゾーマの探査を請け負った技術者たちの物語である――。 <波乱の幕開け> ![]() 惑星ゾーマ。 DRPN調査チームがやって来た星には、不思議な「先住民」がいた。それは象によく似た半機生物だった。 群れをなし、家族・仲間をいたわる様は、調査チームの緊張を解きほぐしていた。 「調査車の用意、OKです」 「うむ、いくぞ!」 指揮をとるのは立原アキヒコ。いくつもの惑星調査に携わったベテランである。当時45歳。 調査は順調に進んでいた。 「立原さん、ゾウの群れです」「うむ、こんなに近くで見るのは初めてだな……なっ!?」 立原の顔色が変わった。ゾウが攻撃を仕掛けてきたのだ。 あっさりと車両をひっくり返し、群れは去っていった。幸い、調査員にケガはなかった。 ![]() <木は森に隠せ> 「なんて凶暴な生き物なんだ! このままじゃ仕事になりませんよ!」 激昂する若手調査員に、立原は言った。 「悪いの我々の方だ。彼らはただ、仲間を守っただけなのだ」 そして、意味深な笑みを浮かべ、こう告げる。 「木は森に隠せ、だ」 立原に相談を持ちかけられた技術員、大林ヒナコは耳を疑った。 ![]() 「ゾウを作れ、ですって!?」 |
立原の熱意に負けた大林は、ついに首を縦に振った。 大林は製作にあたり、ゾウの生態を研究することから始めた。 並行して同行させたロボット――BHOZに、彼らの行動パターンを学習させる。 そして一ヶ月後、BHOZを核としたDAマシン「ボーズ・エレファント」が完成した。 |
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![]() ボーズ搭載部 |
![]() サーチライトの展開 |
![]() マルチキャノン |
![]() 脚部裏面のバーニア 胴体下面にもダクトが有り、これらを使用することでホバリングが可能。 いざとなれば高速移動もできる。 |
| <通じ合う心> 実地テストには、立原と大林がパイロットとして乗り込んだ。他人任せには出来ない危険な賭だからだ。 「ゾウの群れまで200。そろそろ気付かれます…」 ![]() 「降りても構わないんだぞ」 「何を今更。それに私は、自分の腕を信じていますもの」 ゾウの群れがエレファントを取り囲んだ。仲間かどうか、迷っているようだった。 「……頼む」 神にも祈る気持ちで、立原は彼らの判断を待った。……ゾウたちは攻撃の態勢を取っていた。 「いかん!」 「立原さん!?」 とっさに立原はマイクに向かって叫んでいた。 「ぱおーーーんっ!!」 |

| ゾウたちの動きが変わった。 その長い鼻で、エレファントのボディをぺちぺち叩き始めたのだ。 長い間、彼らを観察していた大林は、この行動が親愛を示すものだと気付いた。 「立原さん、受け入れられたんですよ、エレファントが!」 「そうか、真似をすることよりも、心が大事だったのか……」 立原は自分の浅はかな考えを恥じ、そして彼らの優しさに泣いた――。 |