レイのために・・・・
第0話終った世界
ザザ〜ン・・・・・・・・・ザザザザザ・・・・・・・ザザ〜ン・・・・・
その赤い海・・・もとい世界中の人々の体であるが・・・・・・それは一寸前にさかのぼる・・・・・
それは一人の少年と少女によってなされたものであったと思われたしかし・・・・・・それはセカンドインパクトと同じくそんな生易しいものではなかった。
真実は白い量産型と紫の巨神と呼ばれた初号機と白い巨神・・・・・元は綾波レイであった物がなしたものだ。そして・・人類は補完されたのであった。
そして今は横たわっている一対の少年少女だけが世界に存在していた。しかし少女の目からは生気・・・・いやただ一片の光さえ感じられなかった。
すると唐突に少年が少女に馬乗りになり、ただほろほろと泣きながら少女の首を締め始めた・・・・。
「うっ・・・・・・・・くっ・・・・・・」
シンジは涙を流しながらアスカの首を締めていた。彼はただ何も言わず力の限り首を締めていった・・・・。すると彼女が気がついたように・・・
いや、やはり目には生気が感じられないまま彼女は彼の頬に手を持っていき優しく包むように撫でた・・・・しかし・・・・
「気持ち悪い・・・・・・・・」
そのとき彼は泣き崩れた・・・なぜなら・・その世界にいるのは自分と彼女だけであったのだ。シンジはいつも人に優しくされたいと思っていた。
しかし、ここに来て強烈な拒絶を受けてしまった・・・それはシンジにとって世界が破滅したことより心に傷を負ってしまったようなものだった・・・
そうしている間にアスカはパシャッという音とともにLCLに還元されていった・・・彼はそこに崩れ落ちた。そして彼は小さい声だが確実に怒気のこもった声で呟き始めた・・・・
「あぁ・・・・・どうして、どうしてなんだよ!!綾波!!?これが僕の望んだ世界なの?
僕はこんな世界を望んだりしないよ・・・綾波の居ないこんな世界なんか・・・・」
そういいながらシンジは起き上がりLCLの海へと近づいていった。そしてLCLの海の波打ち際まで来た時、突然水面に音もなくレイが現れた。
「どうして?碇君は無になることを望んだのではないの?碇君はどうしたいの?」
そう聞くと彼は急に元気に・・・・いや希望をもったかのような声で言った。
「僕の・・・僕の願いはもう一度やり直したい。もしそれができるのだっだらだけど・・・・・・・・」
そうして最後の言葉を紡ぎながら彼は下をむいて黙ってしまった。するとレイは少し思案顔になりながらも、それを隠すかのように微笑みながら優しく囁いた。
「そう・・・・・なら碇君を戻してあげるわ。私のリリスの力で。そしてあなたにはアダムの力をあげるわ。」
するとシンジは少し表情を曇らせた。やはり彼女の不安そうな顔が気になったのだろう。しかし、彼女の表情の変化はすごく微妙である。それを見つけるちとはさすがシンジといったところか。
しかし、彼はやはり鈍感であった。彼女がどうして不安になったか考えずにすぐに戻ることを選択したのだった。
「本当なのかい!!?綾波!!ありがとう!!次は必ず守り抜いてみせる。この僕の命が尽きるまで・・・・」
彼女は頬を染めてうなづいた。しかしその後、上目使いに彼を見ながら言った。
「ありがとう、碇君。けど碇君もあまり無理をしないで・・・・・私心配だから・・・・」
彼はそんな彼女を安心させるかのように、優しく説いた。
「大丈夫だよ。そのために僕は戻るんだそれに、君からもアダムの力をもらう しね。だから、心配しなくてもいいよ(にこっ)」
その笑顔を見た瞬間彼女はヤシマ作戦の時に見た彼の笑顔とかぶり、ここまで私を思ってくれている事に気づきとても心が休まったような気がした。
そして彼女はその後に重大な事に気がつき今まで見せた中でいちばん不安とも悲しいともとれぬようなとても複雑な表情をして、彼に恐る恐る話をした。
「けど、碇君本当にいいの?私はこのまま碇君と永遠にこの世界で生きる事が できる。けど・・・・・・向こうの私は碇君のことを知らない・・・・。」
そうして彼女はうつむいた。すると彼はLCLの海の波によってかなり近くまで来ていたレイを抱きしめた。その行為に彼女は少し驚いたが、すぐにそれを受け入れ背中に手を回した。
その状態で彼はぽつりぽつりと囁いた。
「君が僕のことを知らなかったとしても、僕は君を守る。綾波レイという人の ことが好きなんだ。君が人間であるないはもう関係ないよ。
そのことで今回は君を悲しませてしまった。けど僕は同じことを二回もしな いよ。必ず君を守る。」
するとレイはさっきよりも強い力でシンジに抱きついた。彼もそれに答えるかのように抱き返した。その彼女の目には少し嬉涙が浮かんでいた。
少したって彼女はすこし名残惜しそうに彼から離れると迷いの混じる声で言った。
「ありがとう、碇君。それじゃあアダムの力と全ての知識を渡すわ。苦しいけど大丈夫?それに・・・碇君まで人じゃなくなっちゃう・・・・
私は碇君に人で居てほしいけど、碇君が望むなら喜んで渡すわ。」
そういうとシンジはずっと前から決めていたかのように彼にしては珍しく迷うことなく、すこし笑みをこぼしながらすぐに答えた。
「いいよ、僕は綾波を助けるために戻るんだ。そのためにならどんなことだって受け入れて見せるよ。たとえそれがどんなに苦しかろうとね・・・・」
そしてまだ不安を隠しきれないレイは少し迷っていたようだが、いつになく真剣なシンジの顔を見て決心したようだった。
「じゃぁ碇君、準備はいい?」
彼は何も言わずただうなずいた。
「始めるわ・・・・・」
そういうとレイは自分の胸に手を当て目を閉じ集中したかと思うとすぐに胸の辺りから赤黒い血のような色の球体をだした。そしてそれを彼女が離すと
中をゆっくり漂いながらシンジの前まで来てそこから急にシンジの胸めがけて飛び込んだ。
「ぐわあああアアああああアああアあ!!!!!!!!!!!!」
その次の瞬間シンジの体の中を高圧電流が流れるかのような衝撃が走った。彼は胸を抑えながら激しく転げ回った。
「碇君・・・・・・・・」
そしてレイは悲しそうにそれを見守っていた。そして彼女が支えようとして近づくとシンジはそれを手で制した。
そして彼女は黙って転がりまわる彼を少し涙を流しながら見ていた。10分くらいたったのだろうか?シンジの叫び声が急に止んだ。
途中から見ていられなくなった彼女が声が止んだので見てみると彼の髪の毛は蒼銀に目の色は彼女の目より濃い赤になっていた。
「はぁはぁはぁ・・・くそっゲンドウめ綾波にこんなことをさせていたのか!!!いくら母さんと逢いたいからといって・・次はこんな事はさせん。俺が綾波を命を賭けて守るからな・・・・」
彼女にひどい仕打ちをしていた者どもの顔を思い出しながら彼はやつらを許さないとこころに決めていた。そうした黒い心に覆われ回りが見えていない彼にレイは呼びかけた。
「碇君、大丈夫?本当に大丈夫?」
するとシンジははっときずいたかのように彼女の方を向き笑みをこぼしながら・・・しかし少し無理をしながら力の無い声で言った。
「こんなの、綾波が受けた痛みに比べたら全然大丈夫だよ。さて後は戻るだけだけど、その前に・・・・・」
シンジはレイに近づき不意に口付けした。その行為に彼女が唖然となっていたが、彼の呼びかけにより気がついた。そして戻すために力を集め彼に向けた・・・。
「ええ・・・じゃぁいくわ・・・・・・・・」
その言葉が終ったときシンジの意識は暗転した。
「碇君向こうで会いましょう・・・・・・・・」
レイはそういうとゆっくりとLCLの海に沈んでいった。
つづく
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こんにちはキースです。これが始めて書くSSなんですよねー初めのうちは読みにくいでしょうが、どんどん精進していくので、末永く見守ってやってください。これからもこの中学生が書くつたない小説を読んでやってください