レイのために・・・・
第一話 全てを背負うもの
シンジは地を揺るがすような地響きにより覚醒した。
「ふぅ・・・・。やっと戻ってこれた。次はしくじらない・・・。」
彼はそう呟くとふと商店街の入り口を見た。そこには幻のレイが立っていた。
彼は彼女に微笑みを向けながら、小さくしかし決意がみなぎっているような声で語りかけた。
「綾波、今度は必ず助ける。安心して。どんなことがあっても君を裏切ったりしない・・・。」
それを聞くと彼女は安心してかすかに微笑んだかのように見えた。
そしてすぐに霧のように消えていった。それを見終わったシンジは第三使徒サキエルのほうに向き直った。
そこでは戦自の戦闘機がサキエルに向かって効きもしない攻撃を浴びせていた。
彼は苦笑した。そう思いながらも、ATフィールドを張る練習ついでにサキエルのATフィールドを中和してみた。
黒髪のまだ子供のような顔つきの女性が驚いたように叫んだ。
「使徒にダメージ確認!!!戦自のミサイルが着弾使徒にダメージを与えました。」
「なんですって!!?」
自分の科学を信じてやまない何故か金髪で眉だけ黒い女性が狂ったように叫んだ。それにつれ基地内がざわざわし始めた。
しかしそんな中二人の男性はまったく動揺していなかった。
「碇、おかしいぞ。使徒はATフィールドを持っていないのか?」
「心配要りません。冬月先生・・・・。これぐらいなら修正可能ですよ・・・。」
「そうか・・・」
その後何故かここに居る葛城ミサトの大声によって収まった・・・。
「へぇ・・・案外簡単なんだ・・・」
彼はそう呟くとネルフへさっそうと歩き始めた。そして彼が一歩を踏み出そうとした瞬間、
サキエルのパイルによって破壊された、戦自の戦闘機が降ってきた。
彼は驚き後ろに思いっきり跳躍した。しかしその後彼はまた驚いた。
自分の身体能力が前回の10倍以上にもなっていたのである。そして少し悲しそうな顔をしながら、落ち着きを取り戻した彼は呟いた。
「綾波・・・君がどうして戻れなくなったか分かったよ・・・・
僕にこれだけの力を与えたせいで戻れなくなったんだね・・・
けどこの力で君を救ってみせる!」
彼は決心した。そこに1テンポ遅く青いルノーが彼と戦闘機の間に入った。
それを見た彼は考えた。
(この人達は信用できない・・・これからは俺の力を見せてやる・・・)
このときに彼の体から放たれた禍々しい殺気にミサトは失禁しそうになった。
(何なのよ!!?この子!!書類によればもっと心の弱い子って書いてたじゃない!!!)
ミサトは逆切れしそうになったが、それを飲み込み深呼吸をしてから彼に話し掛けた。
「い、碇シンジ君ね?さぁ早く乗って!!!」
それを聞くと彼はその殺気を抑えふわりと車に飛び乗った。
そして彼女の方は少しも見ずに、サキエルの方ばかり見ていた。
このとき彼はいつ戦自の戦闘機が飛び去りN2地雷を使うか見ていたのだ。
そうこうしているうちに彼女は車を発進させていた。彼女は自分のできるかぎりのテクニックを駆使して走らせていた。
そして隣にいる異色の髪の色をしているシンジに話し掛けた。
「ねぇ、シンジ君お父さんはどんな仕事してるか知ってる?」
次の瞬間ミサトはこれを口に壮絶に後悔した。その瞬間シンジの体からさっきの5倍以上の殺気を放った。
そして地の底から出るような声でシンジは呟いた。
「奴を父と言うな・・・・・あんな奴・・・・・
10年間も俺を放っておいてな・・・・まぁいい何か用があるかしらんが
俺は奴を殺す!!!」
その瞬間、彼の中心から何か形になったかのような殺気が飛び出したかと思うと
彼はそれを押さえ込んだ。そして彼は落ち着きを取り戻し彼女に言った。
「おい・・・・・戦闘機が去っていくぞ・・・・」
それを聞いたミサトは一瞬泣き顔になった。そしてややヒステリック気味に叫んだ
「もしかしてこんな街中でN2爆雷使うき!!?やめてー!!!私の車まだロ ーン残ってるのよ!!
それにそれに・・エビチュがーーーーー・・・・。」
しかしそんな叫びも虚しくN2爆雷は投下された。そして眩いほどの白い光から少し遅れて爆風が押し寄せてきた。
シンジはその一寸前に車と自分にだけATフィールドを張っていた。そして爆風が来たときはミサトだけが吹っ飛んでいた。
そのときミサトは「何で私だけぇぇぇ〜〜〜〜〜」といいながら派手に転がっていった。
そしてその後少しやつれたかのように見えたミサトにシンジは優しく(いやみたらたら)声をかけた。
「大丈夫ですか?ちょっと太り気味だったんでよかったじゃないですか(嫌 味)これからは少しビールを控えましょうね。
そうだ!!僕を迎えに来るのが遅れたから減棒ですね(にこ)」
これぐらい言っておけば少しは黙るだろうと彼は考えた。そしてその後の変化は彼の思惑どうりに進んだ。
そしてその後は車に傷が無かったのでさっさとカートレインに到着した。
しかしその間彼女は一人でこの世が終ったかのような顔でぶつぶつと呟いていた。
突然彼女が顔を上げ慌てたように言った。
「そ、そうだ。シンジ君、これ読んどいて♪」
(ふむ・・・・またこれか・・・前回はこいつがうるさくて読めなかったな・・・・
まあいい読んでおくか・・・)
そうこうしているうちにカートレインは順調に進みついにジオフロントに入った。それを見た彼は「ジオフロントか・・・・」というとすぐに手元の書類に目を落とした。
その小言を聞き逃さなかった彼女は、まるで餌に飢えているかのような犬のようにそれをネタに彼に話し掛けてきた。
「そう、これが人類最後の砦ジオフロントよ!!!」
いかにも自信満々にそんなことを言っていたが彼は軽く聞き流した。
そのままカートレインが着くまでは両者共に一言も話さなかった。その沈黙の中彼女は一人考え込んでいた。
(この子どうしてこんなに威圧感があるのよ!!!まだ私の半分も生きてないじゃない!!
それなのに司令よりもすごい威圧感・・・・・これは調べないとね・・・)
そうこうしているとカートレインが着いた。そしてシンジは持っていた書類を車の中に適当に捨てると、
彼女をほって駆け出した。それを見た彼女はなぜか切れ気味に、
「待ちなさいよーーー!!!!あんた道わかるの!!?」
といっていたがそれさえも無視して一目散にケージを目指していた。
そしてケージに着くと近くにあるボタンを押し電気をつけたすると、エヴァをつけている冷却水の中からリツコが泳いででてきた。
「あら、あなたにしては早かった・・・・・ってあなた誰?もしかして!!!侵入者!!?」
彼は苦笑した。少しくらい容姿が違うからといって分からないとは思っていなかった。
それを聞いた彼はミサトには見せなかったような笑みをリツコに向けながら優しい声で話し掛けた。
「碇、碇シンジですよ。少し髪の色や目の色は違うけどシンジです。
後でDNA検査してくれて結構ですが、ところであなたは?」
シンジは少し変な感じだった。彼はリツコのことを知っている。しかし彼女は自分のことを知らないのだ。
それは何か不釣合いのように思えたのでリツコにだけは後で自分のことを話そうと考えた。
その間すこし疑いの眼差しで見ていたが、少したつと話し始めた。
「私はリツコ、赤城リツコよ。リツコって呼んでくれてかまわないわ。
ところであなたはどうしてここが分かったの?ミサトも見えないし・・・」
シンジはすぐに答えた。この問いはさっきからされると思っていたので、すぐに反応できた.そして落ち着きながら答えた。
「それについては目と耳が無いところでゆっくりと話しますよ・・・・
それとこの髪と目についてもね・・・その前にリツコさんにお願いがあります。」
彼女はどうして盗聴器や隠しカメラについて知っているのか、動作に現れるくらい驚いた。
しかし、平静と取り戻すと、すぐに尋ねた。
「お願いって何?」
彼は少し間をおいて話し始めた。
「この後僕はエヴァに乗せられるでしょう・・・・その時綾波と一緒に乗らせてほしいんです・・・。
あと、上にいる使徒を倒し終わった後、少しの間だけで良いんで絶対に干渉しないで下さい。
後他にもお願いがあるんですがこれはゲンドウに直接言います・・・。」
リツコはさっきよりも驚いた。(何故この子はレイやエヴァを知っているのだろう・・・それにこの子雰囲気が普通じゃない・・・・必ず裏がありそうだわ・・・
けどあとで全部教えてくれるといってるし・・・・今は聞かないでおこう・・・)
「えぇ、いいわよ。けどレイの方は司令にも確認を取らないといけないわ・・・。」
彼女は少し思案顔になったが、それを打ち消すかのように彼はにこにこと笑っていた。
「大丈夫ですよ。リツコさん。そこは僕に任せてください。
エヴァに乗る交換条件として提示しますから・・・・
それにあいつじゃぁ「壊れたら変えればいい」とか言うでしょう・・・・」
これを言ったときの彼の心中は荒れ狂っていた。レイを物としてしか見ていないうえに用が無くなれば捨てる・・・
そういうことを思い出してしまった彼はゲンドウを殺す事を決断した。
そのとき、体から人を気絶させるくらいの殺気が出ていたのはいうまでもない。
そしてその殺気を抑えた彼は静かに言った。
「さぁリツコさん。奴を呼んでください・・・。」
彼女はすぐに携帯で彼を呼んだ。
「碇、シンジ君が来たそうだ。10年ぶりの対面か・・・・」
ゲンドウはいつものポーズで口の端だけで少し笑い。
「問題ない・・・・・・」
とだけ言い、司令室から出て行った。そして今彼はケージにいる・・・・・・
つづく
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どうもキースです。ついにSSの一話をアップ!!0話からどれだけたったか・・・・・・遅れてすいません。てかこれ読んでくれている人いるでしょうか?
もしいるなら感想でも頑張れだけでもいいのでメールください(切実)!!!
てか私小説初心者なので精進しろでもいいっすからお願いです。このSSは謎をいっぱい作ってこうと思います。
ではまた。