レイのために・・・・
第ニ話 感動の再開&2度目の戦い




「久しぶりだな、シンジ。」

ケイジの上のほうに設置されている強化ガラスの向こうから、

今後自分の思いどうりに操れるという嬉しさからか、いつもとは違いなにか嬉しそうな声が再び聞こえてきた。

シンジはその声を聞くと、今までに見せなかったような雰囲気を纏っていた。

そうまるで、使徒のような絶対の力を持っているような雰囲気を・・・・・。

しかし、彼は何も言わず下を向いたまま黙っていた。

そんな彼を無視したかのようにゲンドウは話しをつづけた。

「ふっ・・・。出撃。」

その言葉を発した瞬間、一寸前にマヤによって連れて来られたミサトが叫んだ。

「一寸待って!!!レイだって起動するまで何ヶ月もかかったのよ!!!」

しかし、そのシンジを庇うような発言をしているがこれも彼女の作戦なのだろう。自分に信頼を寄せてもらおうとする。

それをも無視しながらゲンドウは話をすすめた。

「問題ない。座っているだけでいい、それ以上は望まん。」

それを聞いても彼女はまだ何かシンジを庇おうとするような発言をした。

「で、でも・・・・・」

「それ以上は執権行為よ、葛城三佐。」

今までゲンドウとミサトの口論を黙っていたリツコが堰を切った。

そしてそう言われたミサトは唇を噛み黙った。その間もシンジはずっと沈黙を守っていた。

さっき見せたとてつもない雰囲気も今は消されていた。もし、あの雰囲気を今でも彼が纏っていたら彼らは話を進めることはできなかっただろう。

そんなシンジをみたゲンドウは調子に乗り、まさに自分が思っていたような心が壊れやすい子供になっていると勘違いしたのか怒鳴りだした。

「乗らないのなら帰れ!!!」

それを聞いても手を握り締め俯き黙っている彼を見たゲンドウは言い放った。

「人類の存亡を賭けた戦いに臆病者は無用だ、帰れ!!!」

シンジは苦笑していた。(ここで俺が帰っても良いと思っているのか?本当に馬鹿だな)

シンジが苦笑している間にも話は進められていた。

「シンジ君、乗って。あなたが乗らないと人類が滅亡するわ・・・。」

このリツコのお願いによって綾波が出てくる前に乗るといいそうになったが、シンジは堪えた。

「シンジ君あなたが乗るのよ。」

このミサトの声によって乗ろうかと思っていた心が一瞬にして消え去った。

そしてシンジはずっと黙っていた。すると急にゲンドウが最終兵器を取り出した。

この後、自分から離れていくという事も知らずに・・・・・・。

「冬月、レイを起こしてくれ。」

するとスピーカーからすこし落ち着いた老人の声が聞こえてきた。

「使えるのか?」

「問題ない。死んでいるわけではないからな。」

このとき、綾波を物扱いしているためシンジは切れかけた。しかしここで殺るのはまだ早いと思いその黒いとてつもなく黒い心を押さえ込んだ。

一寸経つとストレッチャーに乗せられ全身に怪我を負っている容姿がシンジに似ている少女が乗せられていた。

シンジは今まで動かなかったのが力を貯めていたかのごとくその少女のすぐそばまで跳んだ。

そして彼らが驚いている間にシンジは少女にキスをした。

そしていきなり息を吹き込むように胸の奥にあった赤い球をレイに送り込んだ。

その赤い球はシンジがあのLCLの海しかない世界でレイにばれずに持ってきた物だった。

そしてそれを送り込んだ後彼はすこし罪悪感があった。なぜならレイの承諾を得ずにそういうことをするのが退けたからだ。

「い、碇君!!?」

レイは痛みに耐えながらも驚いたような声で話し掛けた。

「ごめんね・・・・・綾波。勝手な事しちゃった・・・。

 けど君にすぐに逢いたかったんだ・・・・。」

そういった彼は少し寂しそうな顔をし、俯いてしまった。そんな彼を見た彼女は慰めるかのような声で言った。

「いいの、碇君。私も嬉しい。」

その時レイはシンジにしか見せた事のない極上の笑みだった。そして彼は嬉し涙を流し、その涙を拭いた後、

少し名残惜しみながらゲンドウのほうに向き直って先ほどの恐れを感じさせる声で言った。

「貴様らにこれ以上綾波を好き勝手につかわせはしない・・・。」

しかしそれを聞いてなかったかのようにゲンドウは焦りを見せながら怒鳴ってきた。

「き、貴様!!レイに何をした!!?返答によってはただでは済まさんぞ!」

彼はその瞬間完全な殺意をゲンドウに対して持ったそして横にいるレイを見ると彼女も怒りをあらわにしていた。

その彼女の表情を同意と見たのか彼はゲンドウの前まで一気に跳び強化ガラスを叩き割った。

「なぜ!!!?あのガラスはエヴァに数発殴られても持つはずよ!!!」

リツコが唖然とした表情で叫んでいたそんな彼女を無視しシンジはゲンドウの胸倉をつかみ威圧感のある声で言った。

「おい・・・・お前は俺にこいつにのってほしいのだろう?

 それなら俺が今から出す条件に同意しろ。いいか!!?」

そのシンジの有無を言わさぬような気迫にゲンドウは耐えられず考える事もなく承諾してしまった。

それを見たシンジはゲンドウをつかんだまま条件を言った。

「一つ目は、報酬だ。出撃一回につき1億使徒を殲滅すると3億渡せ。

 二つ目は、綾波の事だ。彼女にこれからは一切の干渉をしないで貰おう。

 三つ目は、拒否権だ。使徒との交戦中は俺の好き勝手にさせて貰う。

 四つ目は住居に関してだ。これも俺が勝手に決めさせてもらう。

 この4つ全ての条件をのめるか?飲めないのなら俺は綾波をつれて帰らしてもらう。」

ゲンドウは深く考えた。なにしろこんなとこでレイを連れて行かれたら困るのだ。

補完計画の要と言うためだけに・・・・・・。しかしシンジはそれ以上考える時間を与えなかった。

そしてゲンドウの胸倉をつかんだまま、自らに黒い殺意を纏い聞きつめた。 その殺意に押されたのか、

ゲンドウは蛇ににらまれたカエルのように身動き一つ取れなかった。しかしその後もシンジに迫られたので、その条件を飲んだ。

それが自らの首を締めるとも知らずに・・・・・そしてシンジは不敵な笑みを浮かべゲンドウを離すとリツコに近づいていった。

そして急に少年のようなあどけなさの残る声でリツコに言った。

「さぁリツコさん説明してください。簡潔に主要な部分だけで結構ですので、

 あ!後綾波も一緒に乗りますので。いいよね?綾波?」

レイは間を開けずに嬉しそうな声で言った。

「えぇ・・・私も行く」

しかしそんなやり取りをしているとリツコは焦ったように言った。

「ちょっとシンジ君!!何考えてるの!!?レイは重体なのよ。そんなこを乗せるなんて私が許さないわ。」

彼は少し彼女を睨み付けた。彼は彼女がもう少し話が通じると思っていたからだ。彼はあまり使いたくはなかったが、彼女を攻める口調で話した。

「リツコさん・・・僕が無理やり乗せるわけじゃありません。あそこにいる能無し達の様にはね。ただ綾波が乗りたいというから、

 彼女の意思を尊重しようと思うだけです。それでも駄目というなら僕はあなたに僕の秘密を教えることはできない・・・。」

最後の方は少しシンジは悲しげに言った。

「わ、分かったわ。じゃぁ説明するわね。」

そうしてシンジに説明をしていた。そんな彼らを遠巻きにミサト達外道が見ていた。

「シンジ君私にはあんなふうに接してくれなかったのに・・・。」

自らの欠点を分かっていない傲慢で愚かなミサトはそんなことを言っていた。そしてゲンドウはレイを寂しそうに見つめていた。

そうこうしているうちにシンジとレイはエントリープラグに乗り込み発進準備をしていた・・・・・。



つづく





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後書きという名の言い訳

どうもどうも〜。1話からはや何週間でしょうかね〜。テストがあったりフリーズしたりと踏んだり蹴ったりでした。

今回は使徒と戦う前に終わらせてみました。(ただこれ以上書くと更新が遅くなっただけだが・・・)

ちなみに次の話は早くて来週の土曜あたりです。そろそろ期末試験ですので勉強もしなくてはという状況です。

それと質問なのですが、今度のSSでエントリープラグに入るときや発進準備などのナレーションみたいのは入れたほうがいいでしょうか?

その辺のことや感想などをメールで下さい。