俳句・短歌を飲む

それほどにうまきかと人の問うならば何と答えんこの酒の味

 (若山牧水)

朝もよし昼もなほよし晩もよしその合々にちょいちょいとよし

 (大田蜀山人)

白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけれ

 (若山牧水)

わが禁酒破れ衣となりにけりさしてもらはうついでもらはう

 (大田蜀山人)

古の七の賢しき人どもも欲りせしものは酒にしあるらし

 (大伴旅人)

酒のみに語らんかかる滝の花

 (松尾芭蕉)

許したまへあらずばこその今のわが身うすむらさきの酒うつくしき

 (与謝野晶子)

たまきはるいのちの限り究めはやいやはて知らぬうまさけのみち

 (坂口謹一郎)

めにみえぬちひさきもののちからもてこれのうまさけかますかみわざ

 (坂口謹一郎)

火の山の水もて醸みしうまさけはほむらとなりて身のうちに燃ゆ

 (坂口謹一郎)

さかふねに(したた)りおつる新酒(にひしぼり)かくも響きて落ち来るものか

 (平福百穂歌集『寒竹』より)

さみどりのオリーヴしびれつつ沈むマティーニまたは冷酷な(うみ)

 (松平盟子)

 

ウヰスキイに煮湯そそげば匂い立つ白けて寒き朝の灯かげに

 (若山牧水)

 

白牡丹李白が顔に崩れけり

 (夏目漱石)


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