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『うにゃ〜まだアタマがぽわぽわするニャ…』 『うぅぅ・・・頭がどんどこするなぁ・・・』 窓から爽やかな空気が入ってきます。 しかし、この二人に気付く様子はありません。 ぬぼ〜っと、ヒゲオヤジ・井上寿司の主人とトロが起きました。 昨夜は2人でお酒を飲みすぎたようです。 主人は鞄から梅干を出しました。 『ほら、トロもくいな』 主人はトロの口に梅干をほりこみました。 『ニャァァァァ!!!!!』 トロの目はぱっちり見開きました。 『この酸っぱいのが二日酔いにきくんだぁ』
実はこのヒゲオヤジ。 井上寿司の主人はシアワセの絶頂にいました。 と、いうのも、めでたく青汁レディーこと青ちゃんと入籍したからです。 そして今回は町内の慰安旅行で温泉街に来ています。
『酸っぱいニャ!酸っぱいニャ!!』 『でもスッキリするだろう?』 トロはスッキリより酸っぱい方が勝っているようです。 『青ちゃんはいいヨメさんだなぁ〜』 主人は朝っぱらからデレデレしています。 青ちゃんはお酒の好きな主人のために梅干を持たせてくれたのです。 『ぐふん・・・青ちゃん、トロのことキライなのかニャ〜?』 トロは梅干を持たせた青ちゃんが意地悪をしたのだと思ったようです。 『んなこたぁねぇよ!・・・ホラ!』 鞄から出したのは青いマフラーでした。 『青ちゃんが温泉町は寒いからって作ってくれたんだぁ!』 主人は青いマフラーをトロの首にぐるぐる巻きました。 『うにゃ〜!あったかいのニャ〜!青ちゃんっていい人なんだニャ!!!』 主人は鞄からもうひとつ同じ色のマフラーを出しました。 『ほぉら!トロとおそろいだぁ〜!』 『ニャ!おそろい!おそろい!ご主人さんとおそろい!!』 トロは大喜びです。 『青ちゃんはトロのこと、大好きだってよ』 『ニャ〜!トロも大好きニャ!!・・・あ!』 トロは困った顔をしました。 『それじゃあ、青ちゃんとトロのイケナイ恋の始まりなのニャ!!キャー!どーしよ〜!!ドキドキするニャ!!』 青ちゃんが井上寿司に来てから、トロは恋愛ドラマをよく観るようになりました。 その影響が出ているようです。 『な!!!・・・オレも混ぜてくれよう〜!』 主人はトロに抱きつきました。 どうも、主人はトロから影響を受けたようです。 『三角関係の始まりなのニャ!』 主人は大笑いしていました。 が、トロは真剣なようです。
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