|
トロが何かにおびえています。 『ニャニャ…!!』 中々前に進もうとしません…。 今日のお散歩はやめて引き返そうと思いました。 その時です。 『オラのプロテイン飲んだダスか?』 一匹のカエルがいいました。 『え?え?ぷろていん、なのニャ?』 『あ、大丈夫ケロ〜』 おもむろにトロの目の前にあったペットボトルを飲み干しました。 『プハ〜ッ!うまいッスなぁ〜』 トロが怖がっていたペットボトルの持ち主はこのカエルだったようです。 『それって、飲み物だったのニャ!?』 『そうダスよ?トレーニングに夢中で忘れてたケロ』
不思議そうにトロはかえるを見つめています。 『なんダスか?オラの顔に何か付いてるケロ?』 『はじめまして、ネコのトロですニャ』 ふかぶかとトロはおじぎをしました。 『オラはリッキーダス。修行のために人里に下りてきたダス』
リッキーは、トロの苦手なペットボトルとお友達にみえました。 井上寿司の主人の言葉がようやく理解出来る様になったトロですが、 このリッキーの言葉は少し理解できないようです。 『リッキーって不思議だニャ』 『そうダスかぁ?てれるケロ〜』 リッキーは誉められたと思い込んで気分がよくなりました。 『修行ってシアワセのこと?』 『そうダスなぁ。将来のためにしてるケロ。 将来オラは世界一の武道家になるダスよ』 『世界一のぶどうか!って、おいしそうなのニャ!』 トロはリッキーとおしゃべりしているととても楽しくなりました。 『リッキーってすごいニャ〜』 『そうでもないダスよ。トロは将来何になるダスか?』 リッキーはどんどん得意になってきました。 『トロの将来ニャ!?え?トロにも将来ってあるのニャ?』 『もちろん。何かなりたいものってないケロ?』
なりたいもの。 …っていわれても…。 トロにはまだなりたいものはありませんでした。
『ニャニャ…難しいニャ〜。リッキーと同じじゃダメニャ?』 『ダメダス!自分でみつけないとダメダスよ』 『そうなのニャ?』 リッキーは時計台をみました。 『おっと、もうこんな時間ダス!』 リッキーはテレビをみるといって帰っていきました。 トロはリッキーを見送りながら思いました。 『リッキーって、井上寿司の主人に似てる気がするニャ』
『おお!今帰ったかぁ?ちょうどいいや。先に夕飯くっちまいな!』 さっきまでしゃべってたリッキーとまた会えた気がしました。 『また、会えるといいニャ』 初めてお友達ができたトロでした。
|