トロとゆかいな仲間たち

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5月の風は爽やかケロも、泳ぐには、ちと早い。

(オラには丁度いいんダスが)

昨日の雨で増水した川は、流れが速いダスな。

ここで泳ぐとオラも、世界一のスイマーになれそうダス!


…それは置いといて、

相談ごとは、こういう開放感のある場所が一番なんダスな〜。

スズキは立っていたダスが、

トロとジュンとオラは川原に座って、草と同化しているダス。

(同化しているのは、オラだけなんダスがね…)

 

『スズキもリッキーも知らないニャ?』

この時、初めてトロが人間になりたがっているのを知ったんダス。

人間ダスか〜。ビッグな夢ダスな!

(オラの”世界最強の格闘家”に比べれば、まだまだダスが。)

『オラがおたまじゃくしだった頃、人間は河童の仲間だったんダスよ』

『ええ!?人間って、始めから人間じゃなかったのニャ!?』

すごいこと聞いちゃった!的な、顔をしているトロ。

ケロも・・・ネコも人間になれなくは…ないんではないダスかな?

民話にも出てくるダス!


後ろから”カシャカシャ”聞こえると思ったら、スズキだった。

『人間になりたいのなら、博士に改造してもらうロボ!それなら手っ取り早く、人間型ロボになれるロボ!!』

『…ロボはイヤなのニャ〜!人間がいいのニャ〜!!』

スズキならではの発想ダス。

トロはマジでイヤそうな顔してるケロ。おかしいダスな。

『えー!?イケテルよね〜!もう、スゲェ見てえッスよ!!』

ジュンの感覚は最新型ケロ、致し方ないダスな〜。

『まぁ・・・イヤなら、しかたないロボ』

スズキは意見を押し付けないトコロが、いいケロも

論理的なトコロがナニダスが…スズキはロボットダスからして…。

 

スズキの顔がグィンと回ったダスよ。

『やや!今日は、スズキの築いた理論に基づいて、量子ロケットを作る予定だったロボ!

 電子パーツ屋へ行かなければ!』

そういってスズキは街へ行ったダス。

『もっと、お話ししたかったニャ…』

『スズキは研究熱心ダスからな〜』

『さびしいニャ〜』

トロは、甘ちゃんなんダスね…

 

風にそよぐ草の上は、嬉しくなっちゃうほど気持ちがいいダス。

『人間になるには、人間に聞くのがいいダスよ』

『ニャ…そうかニャ?』

『その前に、世間ってのを、もっと知った方がいいんではないダスか?』

『世間…なのニャ?』

『そうだぴょん!トロってなんか、まったりだし!』

『まったり!トロってまったりなのニャ?』

『ソコ、喜ぶトコじゃないし』

『社会勉強ダス。日々勉強!日々努力!』

『しゃかい勉強!うっとりニャ〜!!…うん!そうするニャ!』

『…ジュンはムシかよ。ちぇっ…』

『ニャニャ!ジュンにはすごーく、親切にしてもらったのニャ!』

トロとジュン、漫才コンビも夢じゃないってぐらい、

いいコンビダスね。

 

『今どこで、雨露しのいでるんダス?浮き草暮らしダスか?』

ジュンがいきなりオラの肩をゆすったダスよ。

『きいて!きいて!それがさぁー!ジュンの部屋に泊まらせてあげたんだけど!』

何かしたケロね…トロ。

『ち・ちがうのニャ!ちがうのニャ!!』

『おねしょしちゃったんだぴょん!』

『…テヘっ!』

『テヘっ!じゃないぴょん!くぁーっ!!』

『ニャニャ!ジュン、コワイのニャ〜!』

『…落ち着くダス、ジュン』

ジュンは切れやすいケロも、面倒見はいい方ダス。

…たぶん。

『トロ、住むトコロ探すべか?』

『あ!それベリグーッ!』

『住むトコロって、トロひとりニャ?』

『もしかして…!コワイぴょん?』

ジュンも、悪気はないんダスが…いやはや。

『大丈夫ケロ!コワクなったらオラを呼べばいいダス!!』

『さすが、リッキーなのぴょん!』

『それなら探すニャ!!』

イヤイヤ、それよりトロにもトレーニングを勧めるッス!

その方がトロのためになるダスね。

 

オラたちが住んでる近所は空家が多いダス。

探すほどのモノではなかったダスな〜。

ま、オラの手に掛かれば、いちころダス!!

 

…とはいえ、

今日は、オラもいっしょに泊まることになった。

トロは甘ちゃんダスな。やっぱり。