みやじ大臣のメイド喫茶訪問日記

(この作品はフィクションであり、一部事実と異なりますが
 基本的に実際に起こった出来事を基にしてあります)

みやじ大臣は、突然机を叩くと、周囲の客が驚くほどの
大声でわめき散らした。
「チミ、なんだね!これは。メガネではないではないかっ?!」
客は唖然としている。そしてそれは給仕をした当のメイドも
例外ではなかった。
正面にいる秘書 たしかあきめという名前だったと記憶している が
あわててとりなそうとする。
「先生、これは・・・その、イベントのおまけとしてついてくる
コースターでして・・・。どれがいいかは選べないので・・・。」
「チミ、そんなことはどうでもいい!いますぐメガネを持って来い!」
「せ、先生・・・。」
「それともナニかね?そこのチミがその代わりをしてくれるというなら
まんざらでもないが・・・」
そう呟くと、みやじ大臣は唇の端をゆがませ、蓄えられた口ひげを
撫で付けながら、へたりこんでいるメイドに歪んだ視線を送る。
「そ、それだけは・・・」
「げふげふげふ。それもまた一興かもしれんのぉ。げふげふげふ。」
「い、いますぐご用意しますので・・・」
メイド姿の哀れな少女はあわてて店の奥へと消えていく。
「ぐふぐふぐふ。あきめくん。交渉というものは、こうやって行うもの
なのだよぉ。よく覚えておきたまへ。」
「はっ・・・先生・・・」
やがて、コースターを6枚ほど抱え、メイドがあわててやってくる。
「こ、これで全部です。堪忍してくださいませ・・・。」
「フム・・・。」
みやじ大臣は、渡されたコースターを入念にチェックする。
「あきめくん、チミの分のめがねも渡したまへ。」
「はっ先生。」
「メガネ以外はいらん。チミにくれてやろう。」
「ありがたきシアワセであります・・・。あっ、先生、コースターを
お包み致します。」
「んむ。わしのメガネ娘は大事にくるんでおくように・・・。
そうだなぁ。コップの下敷きはチミの持っている中から当てておきたまえ。」
「はっ・・・」
「ぐふぐふぐふ。今日も余の大切なコレクションがふえたわい。ぐははは。」
みやじ大臣の高笑いは店内にいつまでもこだまするのであった。

おわり。

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