制服スクラッチ!(『私がアイドルっ!』番外?続編?)
男A「藤時 チトセさん!僕とつきあってください!」
男B「いや、この僕と!」
男C「何を言ってるんだい、チトセさんはこの僕と!」
「ま、まぁまぁ、そんなに競争されたら私困っちゃう…。
あぁ!もてるアイドルはつらいわ〜」
男A「藤時さんの歌が好きなんです僕!」
男B「僕は歌ももちろん、そのハイセンスな着こなしも!」
男C「ぼ、僕は全部!チトセさんの全部が好きなんだ!」
「も、もう3人とも〜、私は1人しかいないんだぞ♪(はぁとマーク追加)」
男A・B・C「チトセさん!僕と!」
・・・・・・・・・・
「ふふふぅぅぅ…、にゃうにゃうもてるアイドルはつらい…」
「コラ!千歳!」
「は、はぃぃぃぃ!!」
「なに涎たらしながらニヤついて寝てるの、起きなさい」
眠い目をこすりながら、ぼんやりと見えてくるのはお母さんの顔。
どうやらさっきのナイスな世界は夢だったようです・・・。
でも悪い心地はしなかったな…(苦笑
「あんた、今日イベントに出るって意気込んでたじゃないの」
「あ、そうか今日は仕事の日だ、ってお母さん!今何時!?」
「9時よ」
「きゃわぁぁぁ!何で起こしてくれないのよ!あんなに起こしてって、寝る前に頼んだのに!」
「私の教育方針よ(ニヤリ」
「そんな教育方針いらない〜!もう着替えて行くから私!木場さんが迎えに来ることになってるの!」
慌てて階段をダッシュで下りていく私。
早くご飯を食べて用意しなくちゃ!
私は勢いよくリビングのドアを開けた。
「早くパン!パンやかないとぉ〜!って・・・」
リビングの中には見慣れた顔がひとつ、心地よさそうにパンに目玉焼きを乗っけてむしゃむしゃ食べていました。
「あ、お邪魔してますチトセちゃん♪」
「き、木場さん!なんでうちでご飯!?」
「いやあお腹が空いちゃって、おばさんに頼んでさぁ〜」
「飯ぐらい自分で食ってこんかい!って時間!?大丈夫なの木場さん!?」
「いやギリギリ」
「だったら飯なんて食べてないで出発でしょーーーーが!」
私は木場さんから食べかけのパンをふんだくると、自分の口に丸めて放りこむ。
「あ、あー!私の朝食…」
「そんなことより行きますよ!木場さん!」
「ふんだ結局、車の運転は私なんだから…」
「な・に・か?言いました?♪」
「な、なんにも!い、行くわよチトセちゃん!って、あぁ〜…」
私は木場さんが何か言ってる間に、木場さんを引きずって玄関まで行く。
そしていつもの一言、
「お母さん行ってくるから〜」
「はいはい、いってらっしゃい」
「い、いってきま〜す…」
「あ、あらら木場さんもいってらっしゃい(苦笑」
やっぱり家を出るときはお母さんに挨拶しないと、一日清清しく始まらないって感じかな。
この引きずってる天然マネージャーさんがちょっと・・・だけど…。
そんなことを思いながら私は元気よく家を出る。
今日もアイドル藤時 チトセの一日が始まるのです!
・・・・・・・・
「どっちがマネージャーだかわからないわね・・・(汗」
見送ったチトセの母親は出て行く娘たちを見て、そう思ったという。
・・・・・・・・
「木場さん?今日は何のイベントだっけ?」
「今日は進学説明会のシンボル役でしょ」
「あー、私がCMに出させてもらってる××ゼミナール主催のだっけ〜」
「地方局でしか流れてないけどね…」
「ひ、一言余計だっつーの!もう!それで今日はどんな衣装で?」
「今日は○△学園風デザインの制服みたいだわよ?」
「へ〜、あの有名女子高のか〜。ちょっと嬉しいかも♪」
「チトセちゃんの桜花学園の制服も可愛いじゃない」
「う〜ん…可愛いんだけど、あれを着る方としては胸の長リボンが大変で…」
「そうなんだ。でもあのリボンが…。あら、もう見えて来たわ会場」
木場さんがそう言うと、大きな縦に長い歪んだ二等辺三角形の建物が見えてきた。
東京では有名なイベント会場のひとつだ。
会社の合同説明会なんかもたまに催されるらしい。
私たちの乗った車は、関係者入り口から入り会場入り口のドアの前にいる
スタッフの皆さんの前で一時停車した。
「ほら、チトセちゃん降りなさい」
木場さんに促され、車を降りるとスーツを着た以下にも塾講師っぽい人が、
「今日はよろしくお願いします。成功させましょう」
と手を差し伸べてきた。
「はい、私もがんばりますっ」
っと私はその手を握り返す。
「じゃあ挨拶もほどほどに、チトセちゃん楽屋行くわよ」
「は〜〜〜い」
楽屋に入るとメイクさんがスタンバイしていた。
軽く挨拶して身だしなみ整え開始。
実は私は化粧があんまり好きじゃない。
なんだか顔全体が苦しくなる感じで、気持ちよくないのだ。
でもアイドルには欠かせない…、すっぴんでやって行けるアイドルなんているわけないし。
そんなことを考えているとメイクも終了。
その場で用意してもらった制服に着替え、出番を待つことに。
「木場さ〜〜ん、開始何時から?」
「12時よ。でもその前に用意とかあるから、11時30分くらい?」
「私、何すればいいのかなぁ〜」
「チトセちゃんはこの塾のマスコットみたいなものなんだから、いるだけでいいのよ」
「ふ〜ん、でも大学受験なわけだしお客さんは皆高校3年以上でしょ?
私、高校2年なんだけど…大丈夫かな…」
「チトセちゃんが2年生だなんて誰が知っていると思う?」
「あ、そうか♪てへっ!って!遠まわしに嫌がらせですか!?」
私は木場さんの腕をつかみ、逃げられないようにすると
「悪いこと考えているのは木場さんのこの心かな〜?(ニヤリ」
「ちょ、ちょっとチトセちゃん!?うわぁぁぁぁはは!!!」
私は木場さんの胸をこちょこちょとくすぐる。
「い、いや〜!チトセちゃん!ははっははは!!!」
「ほれほれ〜ここかな?いや、こっちかな?」
「ひゃひゃははは!!!ギブ!ギブぅ!」
そこで私はくすぐっていた手を離す。
「チトセちゃん…、もう、ひどいんだから…」
「私のことをけなした罰です(えっへん」
「でも本当のことを言ったまで(ボソボソ」
「また何か言ったかな〜?♪」
「めっ!めっそうもない!」
「もう、木場さんもマネージャーなんだからアイドルを元気付けるとかできないんですか?」
「す、すいません〜…」
そんなことを話していると、
「藤時さん、準備できました。開場間近ですのでよろしくお願いします」
っと人が知らせに来てくれた。
「じゃあ行きましょうか、チトセちゃん」
「はいはい、天然マネージャーさん」
「ひ、酷いぃぃぃぃ…」
会場に着くとすでに開場しており、たくさんの制服を着た人たちがいました。
「あ、あそこの制服可愛い!ありゅ?あの制服は△△女子のね」
んで一番はしゃいでいるのは木場さん。
この人が制服好きだって忘れてた…。
「木場さん、はしゃぎすぎです…」
「あぁ〜夢!夢のよう!」
「ですから女の人が女の子の制服見て喜ばないでくださいよ」
「だってー!さっき車の中で気持ちを押し込めてたんですもの〜。もう抑えられない〜」
だ、駄目だ…、マネージャーとしてもう使い物になりません…。
「私、舞台言ってくるから」
「はいはい、いってらっしゃーい♪」
私の言葉など馬の耳に念仏な木場さん。もういいや。
舞台での私の仕事は、質問に答えること。
「どういう校風が好きですか?」とか「頭はいいの?」とか。
よくわかんないけど、何とか乗り切りました。
そして閉場の時間。
「いやあ大成功でしたよ。ありがとうございます藤時さん」
「いやあ、私はいただけですから〜」
主催者の人に感謝してもらって、私もとっても嬉しい。
「じゃあ私はこれで、事務所に報告のこっていますから」
そして近くの駅から電車に乗り、一路所属事務所へ。
「そういえば私、今日電車で来たっけ?」
そんな疑問を抱きつつも事務所に到着。
「しゃちょーーー!たっだいまもどりまっした〜♪」
「おお!どうだった?」
「大成功ですよ〜えへへ」
「あれ?木場君は?」
「へ?」
・・・・・・・
「黒と白のチェックスカートが共成学園で…、ピンクのストライプネクタイが桃虹高校…、上下そろいのワンピースが・・・(エンドレス」