

|
これはモスクワのメーカーEASTERN EXPRESSのキットだが、トーコーTOKO(キエフのメーカー)の再販と思われる。ランナーにTOKOのタグがついたままなのだ。実はTOKOのキットも持っていて、両者を比べてみるとイースタンのほうは取説が簡略化されている(塗装パターンが1種類しかない)ほか、パッケージ下箱がジーメンス・シュケルトの上箱をひっくり返して再利用してるくらいのいい加減さ。トーコー自体、ローデンの再販、または同系列の匂いがするので、この辺がソ連、じゃなかったロシア流儀なんだろうと思う。今回のボールの機体は、トーコーの取説を元に作成している。 ローデン一族のキットは、ほかがメタルパーツやエッチングでやるところをむりやりプラスチックで成型するのが特徴で、機銃の放熱筒のモールドもよくできてるし、フットペダルまで用意してしまうから恐れ入る。それでもいくつかのヌケがあるのでこれをフォローする。まずはエレベータ操縦索用に機体側面と水平安定版に穴をあける。後者は図面を見ると斜めに長細くあけられているので、手持ちのいい加減な道具では難儀した。クランクには0.8ミリ黄銅線(ちょっと太すぎたようだ)を突っ込んでおき、ラダー操縦索のほうはピアノ線を折り曲げたものでクランクともども代用してしまう。コクピット回りはそのままでも基本的に問題ないが、正面、風防が潰されているのをカットして透明板をはめておく。これだけでもだいぶ雰囲気が変わる。やはりすっぽ抜けている計器類はそれらしく、正面に黄銅線を張ってその上に円盤(メーター)を貼り付ける。そのほか遠隔操縦用の延長ロッドを黄銅線で自作。この最後の工作は、上翼を取り付けた後のほうが位置決めしやすい。 ルイス機銃は通常の銃架に乗っているのだが、この銃架がまたいい加減なランナーにくっついているので、簡単に折れてしまう。とゆうことで半分近くを0.3mmピアノ線と0.6mm黄銅線で自作してある。ル・プリエール・ロケットについてもやわなことには変わりなく、熱したカッターで慎重に切り離さないと折れてしまう。実機では翼間支柱に支持板が取り付けられているが、これは省略した。しかし補強具が邪魔ででこぼこしているので、パテか何かで平面に均した方が良かったかもしれない。 塗装はトーコーの図に基づくが、下面はオスプレイのニューポール17を参考にベージュで仕上げている。デカールも指定通り。ただし、尾翼のトリコロールは塗装で、シリアルもトーコーのものに変えた。プロペラは今回フラットアースのべた塗りだけに留めた。張線は小柄なニューポールには不釣り合いかもと思いつついつも通りのピアノ線で、エレベータの操縦索だけ0.2ミリ白金線を使っている。 |
![]() 座席、操縦桿、フットペダルにエンジンの細やかさ。ランナーから切り出すのに神経使う。 ![]() よく見ると判るが、風防は透明板で作り直してある。翼間支柱につけられたロケット花火の化け物がル・プリエール・ロケット。 ![]() 上面のプロフィール。 |
| ★INDEXへ戻る | 写真はすべてContarex super + Distagon 4/35による |