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これはイースタン・エクスプレスのキット。このメーカー、樹脂がかなりもろく、今回も支柱を1本折ってしまったので難儀する。 まずはお決まりのコクピット内装から組み立て。操縦桿、インパネ、座席のみで、床板はない。木目を再現しようとして失敗。どうせよく見えないからいいやとばかりにほうってしまう。胴体が反っているのでいったん暖めて曲げてから接着する。一昼夜固定し、隙間をパテで埋めて整形。仕上げはニス塗りの濃いオレンジ調とするため、バフで下塗りののちクリアオレンジの重ね塗り。根気がある人は木目を描くもよろし。その後下翼と尾翼を取り付ける。尾翼の支柱はキットに含まれていないため、0.5ミリ黄銅線で自作する。エンジン周りはいくつかバリエーションがあり、カッサーラの乗機では剥き出しになっている。とりあえず怪しげなキットのパーツをまんま組む。胴体側を少し削ってやらないと収まりが悪い。ラジエータパイプもキット付きのパーツが細すぎるので0.5ミリ黄銅線で自作。 特徴的なくも足支柱はキットの固定位置がまるで役に立たないので、今回次の手順で主翼の組み上げを行った。まず機首側の胴体支柱を組み付ける。操縦席側の支柱はキットにないので、図版類を参考に0.5ミリ黄銅線で自作する。次にさっさと主翼を取り付けてしまう。瞬間接着剤が固まったら、ばらばらになった支柱のうち長い方から左右とも取り付け、最後に残りのパーツを組み付ける。とにかくダボもくそもない状態なので、確実に固定していってやらなあかん。こののち主翼を持つさいも、普通の複葉機と違って翼端側にあまり負荷がかけられないので、常に中央部を押さえるようにしたほうがいいだろう。ところで今回はかなりひん曲がってしまったが、もはや修正する気力もない。 ここまで済めば、このキットはほぼ終わったも同然。主脚周りを組み付け、ガンポッド、尾橇などの小物を取り付ける。ラダー操縦索はおなじみの0.3ミリピアノ線。主翼の塗色は図版によって違うので、作例ではクリームイエローっぽくしてみた。ちょうどいい色がなかったのでグンゼの塗料で混色。2度目の信念枉げ。デカールはブルモウスキーのものが付属しているが、木目や迷彩パターンはまるで使い物にならず、アイゼルネスクロイツだけ利用する。陰陽のパーソナルマークはクリアデカールに手描き。プロペラはフラットブラウンのベタ塗り。余力があればガンポッドに風車を自作してもいいが、1/72でこれをやるのはちょっとつらいかもしらん。 参考資料としては恒例のオスプレイ「Austro-Hungarian Aces of WW1」と、フライングマシン社から再販されているオコーナー氏の大著「Air Aces of the Austro-Hungarian Empire 1914-1918」を利用した。こと二重帝国に関しては後者があればこと足りる。 |
![]() 主翼胴体支柱の自作。右は尾翼の支柱を接着したところ。 ![]() 右舷後方から。ガイドがないため、このクモ足支柱に難儀する。 ![]() 1次大戦中の実用複葉機の中では随一の奇妙な機体だ。 |
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