その3
大家敗北す



ベリハ森

ラグ・ラッピー「ン?なんかむこうからケッタイなヤツが
歩いてきよるで。」

アル・ラッピー「なにかしらアレ?」


ぺたぺたぺたぺた←ケッタイなヤツの足音


ラブ・ラッピー「どうも、お初にお目にかかりますわ。
私、GC版デビューしましたラブ・ラッピーと申しますの。
以後よろしくお願いしますわ。」

ラグ・ラッピー「なんじゃいそのケッタイな耳は?
取ってしまえこないなもん。」


ぎゅーっ


ラブ・ラッピー「嗚呼痛い・・・。」

アル・ラッピー「私達なんて『触角』よ!
ピンクの体でラブなんて、調子乗ってんじゃねえわよ!」


ビシッ!ビシッ!


ラブ・ラッピー「嗚呼痛い・・・。ところで先輩方の
お名前をお聞かせ願いませんでしょうか?」

ラグ・ラッピー「ワシはラグ・ラッピーや。」

ラブ・ラッピー「まぁ、ラグだなんて、
いかにも出現した瞬間重くなったり、
キャラワープしたり、落とされたりしそうですわね。


ラグ・ラッピー「な、なんやと!」

ラブ・ラッピー「私は率直な感想を申し上げたまでです。
思想と言論の自由くらいは尊重してほしいものですわ。」

ラグ・ラッピー「このアマ!調子乗り・・・!」

ラブ・ラッピー「そちらの青い先輩は?」

アル・ラッピー「私はアル・ラッピーよ!
いいこと?貴方の脳味噌の記憶領域の半分以上をこの私の名で・・・!」

ラブ・ラッピー「まぁまぁアルだなんて、
そりゃ貴方がそこにいる事くらい見りゃわかりますことよ、
なんてベタなツッコミを入れる気にもなれないほど、
くだらないシャレ以下のお名前をそんなに堂々と名乗れるなんて、
あなたこれまでどんな人生を歩んできたのか教えてくださる?

アル・ラッピー「な・・・な・・・。」

ラブ・ラッピー「あらそれとも聞いてはならない事を聞いてしまったかしら?
これは失礼、ちょっと私のクチバシ、最近よく滑るもので・・・。」

アル・ラッピー「こ、このクソア・・・!」

ラブ・ラッピー「そうそう、私まだ挨拶していない先輩方がいらっしゃるもので、
これにて失礼させてもらいます。でわごきげんよう。」


ぺたぺたぺたぺた


ラグ・ラッピー「なんじゃああいつはァ!」

アル・ラッピー「ナメやがってあのブタァ!」



アルテマ森

ラブ・ラッピー「あらっ?貴方はもしかして先輩ですか?」


シャカシャカ←マラカス振りながらラジヲ体操


パル・ラッピー「ム、いかにもワシはDC版の頃から早1年・・・。」

ラブ・ラッピー「あ、聞いていない事は言わなくていいですのよ。
私が知りたくない事を聞かなければいけないというのは、
ストレスも溜まるものですし、何より私の貴重な青春の時間の無駄ですわ。
かまいませんので、そのままお続けください。」

パル・ラッピー「え、あ、そう・・・。」


しゃかしゃか←続行


ラブ・ラッピー「・・・、ひとつ質問よろしいかしら?」

パル・ラッピー「え?うむ、なにかな?」

ラブ・ラッピー「そんな5色くらいのペンキをぶちまけたような格好で
そのへん出歩いてなさるのかしら?


パル・ラッピー「え?ま、まあのう・・・。」

ラブ・ラッピー「私、芸術に関してはそれほど
造詣が深いわけではございませんけど、
あなたの体を芸術として見ると、
そこらのハナタレボウズが新しく買ってもらったクレヨンで
適当に落書きしていったような物
、という感想しか、
私の貧相な感性の中には思い浮かびませんわ。」

パル・ラッピー「あ・・・、う、え?」

ラブ・ラッピー「それからその体操ですけど、
私、今見ていて大変驚きましたわ。
マラカスのリズムと体操のリズムが全く合ってませんもの。
不協和音という四字熟語がここまでぴったりな光景に会えて
嬉しいやら呆れるやら。



かしゃん←マラカスを落とすパル・ラッピー


ラブ・ラッピー「まぁ、そんなにお気を落としにならないで。
あなたには単に才能が全く欠片も存在していなかっただけじゃない。
きっと他に自分を輝かせる道があるはずよ。
あなたの体だけで十分、視力に悪いほど輝いていますけど。


ぷるぷる←既に半泣きのパル・ラッピー


ラブ・ラッピー「あ、私そろそろ先輩にご挨拶に伺わないと。
いい暇つぶしにはなりましたわ。
ではごきげんよう。」


ぺたぺたぺたぺた


パル・ラッピー「ワシャどうせリズムオンチだよッ!!
ウワアアアン!」



某おやしき

ピンポーン

ガチャ


エル・ラッピー「・・・なんだいあんた。」

ラブ・ラッピー「お初にお目にかかりますわ。
私、GC版から世の脚光を浴びる事になったラブ・ラッピーと申しますの。
以後よろしくお願いいたします。」


ぴきっ←大家の何かが浮き出した音


エル・ラッピー「それだけかい?あたしゃ忙しいんだよ。」

ラブ・ラッピー「あ、よろしかったら先輩のお名前を伺おうと思いまして。」

エル・ラッピー「・・・エル・ラッピーだよ。」

ラブ・ラッピー「え?私の聞き間違いでなければ、
今エルとおっしゃいました?エル?Lでございますの?」


ぴきき


エル・ラッピー「・・・だったらどうだっていうんだよ。」

ラブ・ラッピー「まぁまぁまぁ、そんなに大きいナリでさらにエル?
(注:大家は大きい方のサイズのエル・ラッピー)
わかったからもういい、自慢するなって感じですわね。
先ほどアル・ラッピーとかいう、売れない芸人の考えた
一発ギャグみたいなお名前
の方とお会いしましたけど、
その方と同レベル、ある意味では下回る低温ギャグなお名前ですわね。」


ぴきっぴきっ


エル・ラッピー「おい貴様・・・。」

ラブ・ラッピー「あ、それともLEFT(左)の省略の意味かしら?
すると先ほどのアルはRIGHT(右)を略したものでしょうか?
という事は、あなたとアル・ラッピーは普段2匹で御出現なさるの?」

エル・ラッピー「おいきさ・・・。」

ラブ・ラッピー「まぁ、どちらに転ぼうと、
売れない芸人の域を脱出できるレベルじゃございませんけど。
あら、ところでその手に持ってるのはなんでございますの?」

エル・ラッピー「貴様、人の話を・・・。」


サッ←奪い取るラブ・ラッピー


ラブ・ラッピー「徴収簿?まぁまぁ、何かしらこの額は?
たかが4畳間の部屋に月の家賃が32万メセタ?
おまけに台所風呂トイレは共同?
まぁまぁ、ボッタクリもここまで来ると笑えますわね、5点。


びきっ!


エル・ラッピー「貴様、死にた・・・。」

ラブ・ラッピー「いくら私でも、ここまで畜生道に足はつっこめませんわ。
あなたもいくらだからってやりすぎじゃございませんこと?
まあ畜生道にどっぷり漬かって、最後は本当に畜生のように
食用肉とかになったりしないようご注意を。」


びきっ、びきっ、びきっ


エル・ラッピー「おい、貴様人の言うことをな・・・。」

ラブ・ラッピー「あら、そろそろ日が暮れますわ。
私そろそろおいとましなければ。
ではごきげんよう。」


ぺたぺたぺたぺた


エル・ラッピー「・・・。」


がさっ←草葉の陰からその様子を見ているバートル


バートル(すげえ!なんだあいつは!?
あの恐怖の大家が何も言えなかったぞ!)



翌日、この『女帝・大家にグゥの音も出させなかった女出現』のニュースは、
ラグオル、パイオニア2を瞬く間にかけぬけ、
日頃、大家に煮え湯を飲まされ続けているエネミーやNPC達は、
『一条の希望の光』と彼女、ラブ・ラッピーを称えるようになったという。

もちろん、大家には隠れて。