「或るハンターの苦悩」
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仲間が全滅した。 精神力も尽きた。 だが、先に進まねばならない。 依頼の放棄は出来ない。プライドが許さない。 例えソレが、どうしようもなくちっぽけなプライドだとしても・・・。
闇の中、一人歩きつづける。 もう、いったいどれくらい歩いたのか。 時間の感覚はすでにない。 体中が生傷だらけだ。 動かなくなった仲間と別れた場所から、どれほどの距離を進んだのだろう。 もう、背中を預ける事はできない。 休むことはできない。 もしもそうしたなら、闇が牙をむいて押し寄せてくるだろう。
不安が押し寄せる。孤独が精神を苛む。 この闇に、終わりはないのではないか? 敵は、無限に湧き出てくるのではないか? こんな思いをしてまで依頼を遂行する必要はあるのか? 一度走り出した想像は止まらない。
理性が、恐怖と混乱に侵食されていく。 このままここで力尽き、誰にも見つからず朽ちていくのではないか。 次の曲がり角では、エネミーが武器を振り上げて待ち構えているのではないか。 置き去りにしてきた仲間が、自分を冥府へと呼んでいるのではないか。 この世界には、自分ひとりしかいないのではないか。
発狂しそうなほどの静寂の中、自分の足跡だけが響く通路。 際限なくエネミーが現れ、忘我の戦いを強いられる広間。 喚き散らしたくなるほど単調な作業の繰り返しが続く。 人は、一人ではいられない。 自分ひとりでは存在できない。 そんな現実が嫌になるほど突きつけられる。
ここには、自分ひとりだけだ。
死んだ仲間が自分を呼ぶ幻聴が聞こえる。 何もない壁にエネミーを見て刃を打ちつける。 なにもかもがどうでもよくなる。
理性が削りきられる寸前。 唐突に、闇が終わりを告げた。
任務終了。 シティへ帰還する。
今回の依頼はハードだった。 肉体的にも、精神的にもボロボロだ。 肉体の怪我はメディカルセンターへ通えばいいが、精神の方はそうもいかない。 神経への過負荷、重度のストレスの蓄積。
そして、身体に変調をきたす程のストレスは、そのハンターの大切なものを奪ってしまった。
ハゲてっ!?
そこっ!歌わないのっ!>< |