あの戦いの後・・・
俺達はグレックミンスター城から逃げ出していた。
皇帝バルバロッサをテオ・マクドールの息子、リー・マクドールが打ち破り、バルバロッサは后妃ウィンディと共に自らの命を絶った。
俺達はリーを連れ、壊れ行くこの城から脱出しようとしていた。
「先に行け!!」
「そんな!!ビクトールを置いてなんて行けない!!」
「ったく!!」
「行こう、リーダー。」
フリックは俺がしようとしている事がわかったらしい。
「で、でも!!」
「だーいじょうぶだって、じゃあ頼むぜ、フリック!!」
こくりと頷き、フリックはリーを引っ張って行った。
・・・こんな所で死ぬわけ無いだろ・・・
「さぁて、お客サンだ・・・」
「ちょっ・・・フリック!放して下さい!!」
「あ、ああ。すまん。」
フリックはリーの腕を放した。もう出口は目の前だ。
「そんな顔するなって。あいつがこんなことでくたばるわけが無いだろう。信じてやれよ。」
「・・・うん・・・」
「ほら、いくぜ。・・・・・・!!」
フリックが向こうを向いた瞬間、どすっと言う音とともに、何かがフリックに刺さった。
「フリックさん!!」
「・・・大丈夫だ・・・それよりも早く行け!!」
「でも・・・怪我を・・・」
「こんなもん怪我の内に入るかっての。ほら、敵が着たから早く行け!!」
「・・・・・・わかった。必ず生きて・・・」
「ああ・・・」
フリックはリーの姿を見送り、兵が近づく方へ顔を向けた。
丁度良いところにビクトールが戻ってきた。
「よう大丈夫か?」
「ああ・・・なんとか・・・」
「ほら、敵が着たぜ・・・」
「・・・ここは絶対に通さない!!オデッサの名にかけて!!」
フリックはオデッサを鞘から抜き、構えた。
俺も同じく星辰剣を構えた。
そして俺達はいまグレックミンスターからだいぶ離れた森の中にいた。
「はぁ、はぁ、はぁ、こ、ここまで逃げてきたら大丈夫だろ・・・」
「あ・・・ああ・・・・」
「フリック?」
「・・・・・・・・」
どうした?首を傾けながらフリックを見た。
「あ・・・?どうした・・・ビク・・・ト−・・・」
最後まで言う前にフリックの身体が傾きはじめた。
「あっと、おい!フリック!!」
見るとフリックの脇腹からは大量の血が流れていた。
恐らく、リーを逃がすときに受けた傷だろう・・・。
よくここまでこれたものだ。戦士の村出身は名前だけではなかったようだ。
「ったく・・・。」
こいつは他人に世話をされるのが極端に苦手らしい・・・。
俺はそっとフリックの体を横にした。
マントを取り、それを下に敷いてやった。
フリックの上着を傷口が見えるところまでたくし上げた。
傷はさほど酷くは無いようだ。
「一応、応急処置はしとかねぇとな・・・。」
そう言いながら、ビクトールは自分の小袋から布っきれを取りだし、それで傷口の辺りを拭いてやった。
そして、それが終ると木を集め、火を起こした。
がさっ・・・
ビクトールは音に気付き、はっとなった。
・・・もう敵が・・・
ビクトールは辰星剣を構えた。
「ふーーやっと出られたみたいですね・・・。」
茂みから出てきたのは30半ばから35位の男だった。
男はビクトールを見てこう言った。
「貴方は・・・?」
どうやら敵ではないようだ。
「俺はビクトール。見たところ敵ではないようだが・・・お前こそ誰だ・・・?」
「私ですか?私はこの近くの村に住む医者ですよ。丁度薬草がきれかけていたので取りに来たんですよ。」
「そうだったのか。すまねぇな。脅かしちまってよ・・・。」
「いえいえ。かまいませんよ。所でそちらの方は?」
男は後ろで気を失っているフリックを指差した。
「ああ・・・。所でアンタ医者をやってるって言ったよな?」
「ええ・・・。」
「アイツ怪我してるんだ。見てやってくれないか?」
「ええ、まあ、かまいませんが。」
そう言って男はフリックに近づいた。
「かなり酷いですね・・・。」
「一応、応急処置はしたんだか・・・。助かるか?」
「わかりませんが今の状態ではなんとも・・・しかし助かる方に賭けましょう・・・。」
「・・・・・・わかった・・・。」
男の家に着いてすぐ、手術が行われた。
助手のような男も居た。
ビクトールはただただフリックが助かる事を祈るばかりだった。
数時間後、男が部屋から出てきた。
ビクトールは立ちあがり男に問い掛けた。
「先生、フリックは助かるのか?」
「一応、一命は取りとめました。貴方の応急処置が良かったのでしょう。暫くは絶対安静です。」
「そうか・・・よかった・・・。」
ビクトールは安堵の溜息をもらした。
フリックが助かる・・・。
その思いでいっぱいだった。
「あ・・・。ビクトールさん。2階の方に部屋を用意しますので、そこを使ってください。」
「色々すまない・・・。」
「かまいませんよ。」
男ははははと笑いながら2階へあがって行った。
その背中を見送ってビクトール歩きながらは呟いた。
「・・・さて・・・どうしたもんか・・・。」
フリックが動けるようになるまで世話になるってのは悪いしな・・・。
「ま・・・そんときゃそんときだな・・・。」
こうして門の紋章戦争より3年後2人は新たに始まった”デュナン湖統一戦争”へと身を投じるのであった。
・・・言い分けなし・・・(>_<)死・・・
はーービクフリの予定がなんじゃこれ・・・。(‐_‐)
何かビクトール中心・・・・?!まじ・・・・?!
フリック死にかけやし・・・何か最後の方ビクトールさん片思いっぽい・・・ような・・・気が・・・・。
ビクファンの方スイマセンです・・・。
って何か言い分けしてるし・・・しないつもりだったのに・・・・。
でわ・・・又次回作も・・・よろしくです・・・。
これエロ話にしようかと思ってたのに・・・・。クスン・・・。