RAIN THEN CREAR
第1章メモリーズ

第2話10月3日
 ピピピッ、ピピピピ・・・・
 どうやら目覚ましが鳴ったようだ
 俺は布団から出ると目覚ましを切った
 6時45分・・・・さて、早いこと朝飯を食べて学校に行くか・・・
 また1日が始まる・・・

(注)この段は弘晃の視点ではない
 あれ・・・何かあそこにいる男の子・・・後ろに誰かいる・・・
 私は桧月彩花
 現在は恋人だった三上智也に取り憑いています
 あ、取り憑いているといっても悪意があるわけではありません
 あくまで守護霊です
 私の幽霊になった経緯などはどうぞメモリーズオフをプレイして確かめてください
 ・・・って、何故私ゲームの宣伝してるのかな?
 きっと作者の陰謀ね・・・・
 とまあ、細かいことは省きまして
 実は毎日、智也や唯笑と同じ時間帯に電車に乗ってくる男の子・・・
 何か私と同じようなのが後ろにいて悲しそうにその子を見つめているのよね・・・
 そう、その男の子を見守っているみたいね・・・・
 しかもその男の子の傍らで唯笑と智也みたいなやりとりをしてる子の事を応援してるような素振りもあるわね・・・
 今度ちょっと身の上を聞きに行こうかな・・・

 3時間目、古典の時間だった・・・正直に言う。俺は古典が苦手である
 日本語であるのに外国語を学んでいる感覚になる古文
 漢字ばかりで戦意喪失に陥る漢文
 どちらも俺にとって天敵だ
 ちなみに今は漢文の授業である
 しかし俺の席はちょうど教師に目を付けられ易い場所
 よって気が抜けないのだ
「晋の太元の中頃・・・・」
 国語教師によって口語訳が読まれている
 みんなはそれぞれにそれを聞きながらノートに写していく者
 元から予習をしていて自分の訳と照らし合わせている者など様々だ
 俺はというととりあえず聞いてる者だろう
「突然桃花の林に遭遇した・・・」
 桃花って桃の花だよな・・・・
 するとまたもや誰かの声が頭の中に響いた
『さて、ここで問題です!私の好きな花は何でしょう?』
 またか・・・・いったい何なんだ
『え、お前の好きな花?うーん、桜か?それとも・・梅?』
『ぶーー、はずれ』
『うーん、じゃ何かな・・・』
「そんなの簡単じゃないか・・・・」
 俺は無意識のうちに声に出して言った
「桃、だ・・・」
 すると周りが一瞬しーんとなり次の瞬間どっと笑い声が響いた
 俺はその笑い声で我に戻った
「ふぅ・・・大崎、放課後職員室に来なさい」
 国語教師はため息を付きながらそう言うと
「ほら、さっさと授業に戻るぞ」
 と授業を再開し始めた
 その時、俺の斜め前の席にいる南部のようすがいつもと違うことに気付いた
 授業が終わると、南部は足早に教室から出て行った
 転校生の娘、確か音羽さんだっけ、彼女も後を追うように出ていった
 たまたま、どこかに用事があっただけかもしれない
 でも・・・俺には音羽さんは南部を追いかけて行った様に感じられた

 昼休み、俺は屋上で食事を取ることにした
 今日のメニューは購買で仕入れた新作、ウニパンだ
 説明によるとカスタードクリームに醤油をかけて焼いた物らしい
 ちなみにこれは友人の稲穂信に譲ってもらった物だ
 袋から取り出して頬張ると・・・確かに、2年ほど前に回転寿司で食べたウニと同じ味だ
 うむ、こりゃいけるぞ・・・
 そうこう考えていると突然屋上のドアが開いた
 そこに立っていたのは
「・・・・音羽さん・・・だっけ?」
 転校生、音羽かおるだった
「あ、ひろ・・・じゃなくて大崎君じゃない・・・どうしたの?」
 一瞬、彼女は何かを言いかけたがそれを慌てて中断し、敢えて違う話題に切り替えようとしていた
「・・・・いや、飯食ってたんだけど・・・・」
 何を言いかけたかについて追求しようと思ったがやめた
 きっと俺を前の学校の友達か何かと間違えて呼びかけたんだろう
「そう・・・大崎君っていつもここに来るの?」
「まあ・・・そうだな・・・大抵はここで食べるな・・・」
 すると彼女は何か考える様な素振りをすると
「大崎君ってさ、小さい頃どんな子だったの?」
 何を聞いてるんだ・・この娘?
「何で・・・そんなことを聞くの?」
「いや、何となく・・・」
「俺は幼い頃はずっと病院に入院してたみたいなんだ」
「え?」
「中2の秋頃にようやく退院して、それから勉強を頑張ってここに入学したんだ」
「・・・そう・・・・あ、先生に呼ばれてたの忘れてた・・・・じゃあ・・」
 そういうと彼女は足早に屋上を去っていった
 いったい何だったんだろう?
 俺はウニパンを再び頬張った

(注)この段は弘晃の視点ではない
 さて、この二人のやりとりを屋上の高台(?)から一人の少女がのぞいていた
 ポニーテール、大きい黒瞳がちな目、どこか活発そうな感じを受ける少女だった
 また一方、かおるは弘晃と別れて廊下を歩きながら思った
(・・・・さやかちゃんから聞いてはいたけど・・・・思った以上に厄介ね)

さて、メモリーズの第2回目はどうでしたか?
今回は病気中だったので少し質が落ちている気がします
というか少し内容が少ないです
今回、智也君と唯笑ちゃんは台詞すらありませんが永遠のヒロイン、彩花ちゃん(幽霊)が出てきます
また、以降の章のキャラ達も出番は少少しですが登場しています
さて、謎解きの要素が非常に高いこの第1章
弘晃君の謎に気付いたでしょうか?
実は弘晃君の台詞に謎を解く鍵が隠されています
尚、たとえ気付いたとしても掲示板で謎解きをするのはやめてください
どうしても謎解きがしたければメールで送って下さい
nsho881@hotmail.com

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