次に駅で二人は降りていった たぶん次の電車を待って引き返すのだろう で、俺達はというと・・・ 「それは1年生の伊吹だな・・・」 国語教師である神津の車に乗っていた 二人を見守っていた俺達は結局再び降り損ねてしまったのだ しかも慌てていたので改札の外にでてしまったのだ 降りた駅は澄空駅から二つ離れた駅だった そこでたまたま出勤途中の神津に出会って車で送ってもらうことになった 「先生は伊吹さんのことを知ってるんですか?」 南部は好奇心いっぱいに質問をした 「ああ、俺は一応一年生の古典も担当しているからな、それと俺は美術部の顧問だからな」 「先生は彼女と親しいんですか?」 南部はレポーター風に質問している 「だから美術部の部員だよあの娘は」 「そう言えば先生はなんであんな時間に通りかかったんですか?そのおかげで俺達は助かったんですけど・・・」 「ん?ああ、寝坊だ、寝坊」 「そうですか・・・・」 南部は後部座席に引っ込んだ ふと、外を見るとパトカーが止まっていてひしゃげた自転車と電柱にぶつかった車が見えた すると突然携帯がな鳴り始めた 着メロは『泳げたいやき君』だった 俺は携帯を持っていない 南部は持ってきているかもしれないがこんな着メロではないはずだ。だとしたら・・・・ 車が止まった 「はい、神津です」 やっぱり・・・・ 神津が携帯を取り出して何やら話し始めた しかもちゃんと車の運転を止めてだ 「あ、はい。分かりました澄空中央病院ですね。はい、今いるところからだと5分弱でつきます・・・・」 電話を切った神津は俺達の方を振り向くと 「悪いがウチの生徒が事故にあったらしいから俺は病院に行く。だからここでおろすぞ、歩いて学校に行ってくれ」 「あ、はい」 残念・・・・俺は返事をしながら思った 「すいません、もう少しだけ・・・あっちの角まで運んでくれませんか」 南部はいきなり訳の分からないことを言い出した しかも何だか元気がない 「ん?まあ、いいけど・・・大丈夫か?」 「・・・・大丈夫・・・です」 南部はゆっくりとそう答えた 本当に大丈夫なのかな・・・