上?・・・・・・・下?
ある晴れた夏の日のことである、ふと智也が商店街を歩いていると
智也 「あ、あれ、唯笑じゃないか・・・ん、信も・・・一体何やってるんだろう?」
本屋に親友と幼なじみを見つけた智也はそーーーっと本屋にはいると気づかれないように二人の立っている本棚のうらに隠れて会話を盗み聞きした
唯笑 「無いねー、上」
信 「ホントだよ、下があるなら上だってあるはずなのに・・・・」
何かの本の上巻を探しているらしい
信 「でも唯笑ちゃん、ホントにあいつに本をプレゼントするのか?あいつ、バカだからマンガしか読まないぜ」
智也 (悪かったな、バカで)
唯笑 「うーーーん、バカなんだけどねーー」
智也 (お前まで言うか!!)
唯笑 「でも何か本を買っておかないと智ちゃん読書感想文、まともなの書かないしねー」
信 「去年なんか『TWOーPEASE』の10巻〜12巻にかけての感想書いて先生に窓からつるされてたもんなー 」
唯笑 「そーなんだよ、だから下手したらしまいにアン○ンマンの絵本見て書きかねないよ」
智也 (俺はそこまでバカじゃねーぞ)
信 「全くだ。やつならやりかねないよ」
智也 (肯定するなよMy Friend)
みなも 「あれ、唯笑ちゃん?」
唯笑 「あ、みなもちゃん」
信 「ちーーーっす」
智也 (みなもちゃんだ)
みなも 「何してるんですか?」
唯笑 「実はね、これの上を探しているの」
みなも 「これの・・・?何で?」
唯笑 「智ちゃんの読書感想文の本探してるの」
みなも 「なるほど・・・それなら・・・」
みなもちゃんはどこかへ行ってしばらくして帰ってきた
みなも 「これなんかどうですか?」
彼女が手にもっていたのはレオナルド=ダヴ○ンチの画集だった
唯笑 「いや、みなもちゃん、これはちょっと・・・・」
みなも 「え、だめですか?私は中学校の頃これで書いたんですけど・・・・」
智也 (書いたんか!!!)
詩音 「あれ、みなさん、どうされたのですか?」
唯笑 「あ、詩音ちゃん。あのね・・・・・・・・」
詩音 「なるほど、そういうことでしたら」
彼女は少しどこかへ行くと帰ってきた
詩音 「『幽玄なる紅茶の調べ』の上と下でかいてみては」
智也 (何なんだその本!!!)
詩音 「ところで、一体どの本の上巻を探していられるのですか?」
唯笑 「ん、ああ、これ」
唯笑が持っていたのはヘルマン=ヘッセ作『車輪の下』だった
詩音 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
智也 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
智也は気づかれないように本屋から去った
後日、智也の家に車輪の下が送られてきたが、あえて智也は反発し、アン○ンマンの絵本で感想文を提出
教師に家庭訪問される羽目になった
〜あとがき〜
すごく寒いギャグです。でもいたんですよ、某有名マンガで感想文書いて生徒指導食らった奴、知り合いに・・・・