デタラメPhotoshop
解像度(dpi)の考え方


Photoshopなどのグラフィックソフトを使っていると
「解像度」とか「dpi (DPI)」といった言葉や単位を目にします。
「写真を印刷したが、どうもカクカクしている」という経験をお持ちの方も
いらっしゃるかと思いますが、これは「解像度」を理解していない事に
原因がある事が多いでしょう。

ここでは、「画像データの解像度」・「プリンタの解像度」・「モニタの解像度」の
3つの視点から説明してみたいと思います。
特にプリンタでの印刷をする場合には必要な知識ですので、よく読んでみてください。



画像データの解像度

印刷の際に最も大切なのがこの画像データそのものの解像度で、多くは「dpi (Dots Per Inch)」という単位で表します。1インチの長さにいくつのピクセルが入るかという事、すなわち画像の「密度」の事と考えて下さい。この意味で、本来なら「ppi (Pixels Per Inch)」という単位を使うべきかもしれませんが、混乱を防ぐためにもこのホームページでは「dpi」の方を使うことにしています。
Photoshopをはじめとするビットマップ方式のグラフィックソフトのデータは、小さな点の集まりで写真などの画像をあらわします。言ってみれば細かい方眼紙のマス目一つ一つを様々な色で塗っていく「塗り絵」です
その方眼紙のマス目(=ピクセル)は四角形なので、マス目ひとつひとつの大きさが大きければ、カクカクした画像に見え、小さければ小さいほどそれが目立ちません。しかし、同じ面積を塗ろうとすると、マス目は細かいほど数が多くなり、作業がたいへんになります。パソコンでも同じで、マス目(=ピクセル)の数が多くなるほどデータ量は大きくなり、作業のスピードも落ちていきます。
また、マス目の数が同じであれば、一つのマス目が大きいものの方が、当然ながら全体の広さ(印刷時の大きさ)も広く(大きく)なりますね。

たとえば「200×200ピクセル」のデータがあります。このデータを「100dpiに設定した場合、密度が「1インチの中に100個のピクセル」という事ですから、印刷時の大きさは「2インチ四方」ということになります。
同じ「200×200ピクセル」のデータを今度は「200dpiにしたらどうでしょう。「1インチの中に200個のピクセル」ですから、密度は2倍になり印刷時の大きさは「1インチ四方」と小さくなるわけです。
逆に言うと、1インチ四方の印刷をしたい場合、「100dpi」の密度なら「100×100ピクセル」のデータでOKですが、「200dpi」なら「200×200ピクセル」のデータが必要になるという事です。ちなみにこの時、データ量は前者の4倍になります。

もうおわかりかと思いますが、用紙と解像度が決まれば、おのずと用意すべき画像データの大きさ(ピクセル数)も決まってくるのです。個人用プリンタで印刷する場合、画像データの解像度は150dpi前後が最も効率がよいと思いますが、この解像度でA4用紙に印刷しようとすると、余白を考えれば1500×1100ピクセル程度の画像を用意すれば良い、ということになります。

なお、この「画像データの解像度(すなわち密度)」を変えるには、Photoshopのイメージメニューから「画像解像度...」を選んで変更します。


プリンタの解像度

プリンタのカタログには「600dpi」とか「720dpi」という数字が並んでいます。ですが、一般的な個人用プリンタを使用してカラー印刷をするかぎり、この数字は忘れてもらって構いません(昇華型プリンタを除きます)。
1台のプリンタで「360dpiモード」と「720dpiモード」など複数の印刷モードを持っている事が多い(Photoshopから「用紙設定」や「印刷」を選んだ時に出てくるウインドウで選択します)ですが、この数字そのものはあてにせず「普通モード」と「高画質モード」程度に考えるようにしましょう。それで充分です。理由を知りたい方は、以下数行を読んで下さい。

プリンタのカタログに載っている「dpi」はさきほどの画像データの「dpi」と少し意味が違います。プリンタの「dpi」は「どのくらいの間隔で点(ドット)を打てるか」という数字です。「画像データの「ピクセル」とは別にして考えたほうが良いでしょう。
インクジェットなどの一般的なプリンタの場合、この「点(ドット)」ひとつだけではフルカラーを表現することができません。いくつかの点を並べ、それを一つの単位として色を表しています。ですから、カタログの数値よりも実際の「dpi」はずっと低くなるのです。
ただし、真っ白と真っ黒だけの2値(モノクロ)印刷の場合、理論上はほぼその数値通りになるはずです。黒だけの印刷になるので、複数のドットをあわせて色を表現する必要がないためです。

例外もあります。昇華型プリンタは1ドット単位でフルカラーを表現する事ができるものが多いので、カラー印刷でもカタログ数値どおりの解像度が期待できます。


モニタの解像度

モニタについて「解像度」と言う場合、多くはモニタの広さ(ピクセル数)を表すことが多いようです。「640×480」、「1024×768」という具合です。もちろんdpi等の単位は使いません。「高解像度表示」などというふうに使います。

それとは別に、やはり「密度」としてこの言葉を用いることもあります。
たとえばMacintoshの場合、「640×480表示」を13インチモード、「1024×768表示」を19インチモードと呼ぶことがあります。これは、それぞれの解像度をその大きさのモニタで表示させると、A4サイズの用紙はA4サイズ大に、B5サイズの用紙はB5サイズ大に、モニタ上でも表示されるため、こう言っています。このときのモニタのドット密度は「1インチの中に72ドット」であり、Mac用グラフィックソフトで新規書類を作ると解像度の初期値が「72dpi」になっている事が多いのはこのためです。

モニタの画面も画像データ同様、正方形のマス目で成り立っています。Photoshopの虫眼鏡ツールをダブルクリックすると、画面のマス目と、画像データのマス目をぴったり合わせることになります。すなわち画面上の1ピクセルは、画像データの1ピクセルと等しくなるのです。Photoshopで画像表示サイズを100にするということは、こういうことです。印刷サイズとはまったく無関係です。



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Photoshopを快適に使うために

以下のような環境があれば、より快適な作業ができるでしょう。

Memory  メモリはできる限りたくさん積みましょう。作業の速度に直接影響します。扱う画像の大きさによっても違いますがPhotoshop5.0を使う場合、最低でも64MBは必要でしょう。Macintoshの場合はアプリケーションごとにメモリ割り当て量を設定しますが、ギリギリいっぱいまで使うとトラブルの原因になります。メモリ空き空間の8〜9割までにしておきましょう。
 WEB用画像を編集するだけなら上記のメモリ量でも十分ですが、印刷用などに大きめの画像を扱う場合は、できればこれに更に32〜64MBくらいプラスしたいところです。最近はメモリの価格が驚くほど安くなりました。自分のパソコンが「遅い」と感じている人は思い切ったメモリ増設をオススメします。本体の買い換えよりも、実際の作業時間短縮に効果がある場合が多いです。
 メモリは多すぎて困ることはありません。スロット数は限られているので、増設するときにはなるべく大容量のSIMMやDIMMを選んだほうが得策です。メモリも以前に比べるとずっと安くなりましたから、RamDoublerなどとの共存はなるべく避け、実装メモリを増やしたほうが良いと思います。
 WINDOWS環境についてはよくわかりませんが、もちろんたくさんあるに越したことはないでしょう。快適に使おうとするなら、おそらくMacintoshとかわらないメモリ量が必要かと思われます。
HardDisk  Photoshopは作業中に、独自の方法でハードディスクを仮想メモリとして使っています(詳しい事はわかりませんけど)。
 ハードディスクのフラグメンテーション(断片化)による速度低下を防ぐために、専用のパーティションを作って他のファイルは一切入れずに「Photoshop用一時記憶ディスク」として使うのがベターです。一般的には100MB〜300MBもあれば充分かと思います。専用ディスクを用意した場合は、Photoshopの「環境設定」の「仮想記憶ディスク」でそのディスクを指定する事を忘れないようにしましょう。
Display and
VideoBoard
 256色表示でも使えないことはありませんが、写真を扱うのであれば、できればそれ以上表示できる機種が望ましいと思います。
 画面解像度は広い方が効率的なのは言うまでもありません。
 なお、MacintoshやWindows98ならマルチモニタにすると、パレット類を全てサブモニタに置いて作業できますので非常に快適です(下図参照)。Macintoshは、初代PowerMac(8100,7100,6100)やG3 MT300グラフィックコンフィグレーションならそのままで、それ以外の機種(他のPowerMacやLCシリーズ、Performaシリーズ等)なら別途ビデオボード(とモニタ)を購入すればOKです(もしも購入される場合はちゃんと確かめてくださいね)。


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