別の場所ですでに闇に囚われている者がいた。





りゅう 「ショットガンか、なかなかいいじゃん♪」

りゅうは無事に帰りたい。 それだけを考えていた。

帰るということは生き残るということ。

生き残るということはクラスメートを殺すということ。

簡単な答えだった。

それでいて残酷な答え。

しかしりゅうには不思議と迷いはなかった。

そしてショットガンを手にして獲物を探す為歩きだしたのだった・・・











唯姫 「みんなどうしてるんだろうね?」

やす 「うん。。。」

二人は一緒に行動していた。

教室を出る時に待ち合わせの約束をしてたのだ。

やす  「なんかこわいな。」

唯姫  「大丈夫! 私がついてるって!」

不安がるやすの手を握り締めて唯姫が言う。

やす  「おぅよ! 良かった唯姫がいてくれて。
    一人でいたら気が狂いそうだし・・・ ぐすん。。。」

唯姫  「泣くな! やすが泣いたら私も泣けてくるじゃん―!グスン。。。」

やす  「だってさ、怖いじゃんー。。。
     れいなが殺されたんだよ?」

唯姫  「うわ〜ん! みんな信じてたのに〜!(泣)」

その時だった・・・







ドォー――ン







唯姫の頬を何かがかすり、血がつたう。。。



りゅう 「ちっ、はずしたか。」

やす  「りゅう!? 今、何を・・・!?」

りゅう 「ふん。信じるほうが馬鹿なんだよ。
     これはバトロワなんだぜ?
     信頼なんてもの一番の命取りになるんじゃないか?」



あざ笑い二人に向けられる冷たい瞳・・・

それは唯姫とやすが知っているりゅうではなかった。

ハッキリと殺意を感じることが出来る。

背筋が凍る。

唯姫は息を飲み込みやすの手を引っ張り走りだした。



唯姫  「逃げるよ、やす! 早く!!」

りゅう 「逃がすもんか!」



りゅうはショットガンを構えながら追いかけてきた。



やす  「ダメだ、唯姫。 追いつかれる!」

唯姫  「ダメじゃない! 諦めずに走るんだよっ!!」

やす  「うわぁっ。」



お約束のようにやすは石に蹴躓いて転んだ。

急いで立ち上がろうして体を起こすと同時に

やすの額に銃口が突きつけられた。



りゅう 「まずは、一人。ー ̄)」





やすは死を覚悟しぎゅと目を閉じた。



唯姫  「りゅう、やめて―――!!」

りゅう 「ぐわっ!」



聞こえてきたのはショットガンの引き金の音ではなく

りゅうの悲鳴だった。

やすが目を開くとりゅうが小指をおさえてのたうちまわっている。

何が・・・ 一体、何がおこったんだろぅ。。。?

呆然としているやすの腕を唯姫が掴んで言った。



唯姫  「今のうちに行こう! さっ、早く!」



唯姫に腕をひかれながら走るやす。



死というものに直面したやすの心の中で何かが崩れ始めていった。





もちろん唯姫はそれを知るよしもない・・・・・