「ふっ!」

ズバッ!

アシュトン・アンカースという一見頼りなさそうな、少年とも言えそうな男が、魔物と対峙している。

魔物は、槍なのか斧なのか分からない、奇妙な武器を持っている。

「リーフスラッシュ!」

アシュトンの姿が消える。

そして1体の魔物が切り裂かれ、その影にアシュトンが現れる。

魔物は相手を見失っている。

「ツインスタッフ!」

アシュトンは持った剣(2本1組)で残った魔物を突き刺す。

全ての魔物が倒され、戦闘が終わる。

「あぶなかった〜。」

アシュトンは紋章剣という、紋章術と剣術を掛け合わせた剣術を完成させるため、修行に出ている。

「でも、もうここ付近の敵は倒せるようになったな。」

ふいに、里の両親を思い出す。

(もう帰ってもいいかな・・・・・・。)

しかし、アシュトンは首を激しく左右に振る。

(だめだヨ!まだ紋章剣は完成してないんだから!)

アシュトンはマーズで休憩して、ハーリーに向かっていた。

街に入ってすぐ、世間話をしている2人組みが、

「サルバに竜が出たんだってよ!あんちゃん、退治しに行ったらどーだ?がはははは・・・。」

(う〜ん・・・ホームシックをまぎらわすいいチャンスだよネ。)

「ありがとう、行ってみるよ。」

「!?おめえ正気か!?」

肩をつかみ前後に振る。

「あばばばばばば・・・。」

「行ったら死ぬぞ!やめとけ!」

そしてさっきより早く振る。

「うぅぅぅ・・・キ、キモワル・・・。」

「お、すまねえ。」

そう言って振るのをやめる。

「でも、相手は竜だぜ?下手すりゃ死ぬぞ?」

「僕はこう見えても剣士なんです・・・うぅっ」

まだ苦しそうに言う。

「そうには見えんがな〜。どっちかってーと、貴族の召使の方が似合ってるぜ?」

「ひ、酷い・・・。」

「ま、行くならとめんがな・・・。」

「今さっき凄い剣幕で止めてたじゃないか・・・。」

小声でボソッと言う。

「ん?なんか言ったか?」

「な、なにも!し、失礼します!」

ダダダダ・・・。

「ふう。サルバか・・・きた道を戻ることになるなぁ・・・。」

二日前に出発したサルバに寄ることにした。

「・・・あれ・・・?」

サルバは、鉱山の町だというのに、そこらのイナカ町よりも静かだった。

「おっかしい・・・な!?」

坑道に入ろうとすると、傷だらけの傭兵がでてきた。

「おい・・・竜の処へ行くの・・・か・・・?」

「そ、そのつもりだケド・・・。」

「やめておけ。お前のような見るからに貧弱かつ頼りなさそうなやつに倒せるはずがない。」

「んな・・・!」

「とにかく!・・・やめておけ。」

「嫌だ!そこまで言われたら、よけいやる気出たヨ!」

「な・・・!おい!」

アシュトンは坑道のなかへ入っていった。

「ちっ!死んでもしらねぇぜ!」





「うわ〜・・・、結構広いなぁ・・・。」

道に迷わないように、目印を付けていった・・・・・・ハズだった。

「ああ〜〜〜!!!」

何度かの戦闘で、目印は、所々無くなってしまっていた。

「ど、ど〜しよ〜(T凸T)」

無論、どうしようもない。

お約束。

「と、とにかく、入り口を探そう!」

・・・こうしてまたもやお約束、どんどん奥にすすんで行った・・・。

「あれ・・・この先ドラゴン注意・・・・・・・・・しまったーーー!!!」

今頃きずいてもおそい。

「うわ〜〜!奥に来ちゃったヨ〜!しかも、どっちが出口〜!?」

さらにお約束(笑





「・・・で・・・・・・なんで竜のトコに出ちゃうんだヨ〜!(滝涙」

【また邪魔ものか・・・】

「しゃ、しゃべった〜!?」

『当然だ。我らは魔族の王だぞ?』

【さっさと帰れ。さもなくば・・・。】

『落ち着け。派手に暴れては、ここが崩れる。』

【ならさっさと殺るぞ。】

『抑えて・・・な。』

「くっ!」

交渉すらさせず、襲ってくる。

ボゥッ!

火炎をかわし、胸元へ飛び込む。

「やー!・・・・・・!?」

剣が皮膚を通らない。

【ふん!そんななまくら、きかんわ!】

「な・・・!」

【押しつぶしてくれる!】

「く!」

「がんばってくださ〜い。」

「!?だ、誰!?」

後ろには、何時の間にか3人組の男女がいた。

「あぶないよ、下がってて!」

「あ!後ろ!」

「え・・・?」

竜がアシュトンを潰そうと、迫っていた。

「くっ・・・!〜〜〜〜〜〜!!!」

紋章術と共に強い光がはなたれた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

SO2に続く

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