夢。



夢を見ている。



とても悲しい夢。



私の唯一の友達だったあの男の子も、



皆と同じように、私から逃げた。



寂しかった。



一人になったことよりも、



あの男の子に嫌われたということが、とても辛かった。



こんな力いらない。



その想いだけが残った。







「魔物が来るんだよ!」



「魔物なんかいないよ。」



「嘘じゃないの!」



「オレはもう帰らなきゃいけないんだ。」



「・・・待ってるから・・・ずっと待ってるから!一人で闘ってるから!」







「・・・い・・・舞?」

「・・・ぅ・・・」

気が付くと、祐一が私の顔を覗き込んでいた。

そして、今のことが夢なんだと、気がついた。

「舞、どうしたんだ?うなされてたぞ?」

「・・・嫌な夢をみた・・・」

「へぇ。オレはてっきり食べすぎかとおもったよ。」

「・・・私は、そんなに食べない・・・」

「冗談だよ。ほら、汗拭けよ。風邪ひくぞ?」

そう言って、祐一が私にタオルを渡してくれた。

とてもやわらかくて、温かかった。

ふと、窓から空を見上げた。

「いい天気だな。」

そう言って、祐一が私と同じように空を見上げる。

空は、陽光が降り注ぎ、あのタオルのように温かかった。





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