衝撃的☆初恋


守護者に守られるという生ぬるい生活に飽きた私は、

エルフの里を抜け出し外の世界に飛び出した。



『画された渓谷』なる場所は、冒険の初心者のための訓練場所らしく、

私も初心者なので戦闘訓練用木人(通称・かかし)を相手に拳で自己鍛錬を始めた。



そこで・・・運命の出会いがあった・・・・・。



「さぁ、お前たち・・お行き!!!」

『イエス・ボス!』



「あぁぁぁぁぁ!!今日も素敵だあああああああああああああ!!!!!!」

「・・・・マジで?w」

美しい艶やかな黒髪とローブを靡かせて華麗にエネルギーボルトを炸裂させ、

彼女の一言にいかにもアライメントが低そうなナイトさんたちが標的に向かって走り出す。

その光景を見つめる私と、微妙な微笑みをくれる最近ここで仲良くなったかかし友の王子。

「マジですよ!!あんな素晴らしいお方、一生森の中に居たらめぐり合えないでしょう!」

きっとこれは運命に導かれたにちがいない!!

「だ、だろうなぁ・・・・てか、あれは・・・その、高値の花だぞ?w無理かと^^;

何故か遠い目をしている王子の言葉は私の耳には届きはしない。

「ありがとう王子!君がこのかかしの場所を教えてくれなかったら、彼女とは会うことは無かったでしょう!!」

「あ、あぁ・・・よかったな。(もういぃやーw)」←投げ出しモード



私は善の神アインハザードに誓う。



初恋は叶わないと聞くけど、

「彼女が振り向いてくれるまで、実家には帰りません!!!!」



「がんばれよー俺、ちょっと城とってくるわー。」



こうして私はいつかアデン大聖堂で彼女と式を挙げられる日を夢見て

今日もかかしを殴り続ける・・・。