ジャイアンとロボ 〜デパートの静止する日〜  

来るべき近未来、人類は物不足の問題を解決し、豊かな商品の並びを実現させた。だがその輝かしい繁栄の裏で激しくぶつかり合う二つの力があった。バーゲン制覇を狙う秘密結社BS団。

『我らの50%OFFのために!』

かたや、彼らに対抗すべく世界各国より集められた正義のエキスパートたち、特売バーゲン機構! そしてその中に史上最強のロボット、ジャイアンとロボを操り盗みを働く狂った少年の姿があった。

名を草間笑作!『盗め!ジャイアンとロボ!』

 

エピソード1 黒いアバンテJr

今日もミニ四駆大好き少年草間笑作(草間大作)は愛車のアバンテJrを駆り、荒野を突っ走っていた。

「そのアバンテJr、我々BS団に渡してもらおうか!!」

突然声が響くと目の前に一人の男が現れた。

「さあ、早くこちらに渡すのだ!!」

笑作少年は冷たく呟く。

「殺れ、ロボ・・・・・」

ガァァァー!!!!!!!!!!! 恐ろしいほどの叫び声をあげながら地中から巨大な機械の腕が現れ,その物体をつかんだ。

「ロボ、そいつの体をバラバラにしてやれ!」

笑作はまたも残酷なことを言う。

「それだけは勘弁してくれ!!!!」

物体が何か物を言っている。だがその叫びは笑作少年には届かなかった・・・・ ロボは笑作少年の命令を受け、その物体の左腕をもぎ取った。

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ〜!!!!!」

ブチブチっという効果音が笑作少年の心を和ませる。 右腕、右足、左足、順々にもぎ取られていく。

そして最後に頭ごと胴体を踏み潰した。 グシャっという効果音とともに元・人間であったものは見るも無残な姿となった。

「ロボ。もういい、よくやった」

ガァァァァァ・・・・・・・・ ロボは動きを停止した。

「はぁ〜、これだから特売バーゲン機構はやめられないんだよな〜!!!、人殺しても文句言われないし、自由は利くし、それに・・・」

そう言って少年は左腕につけられている時計型のリモコンをみて「にやっ」っと笑った。

 

その頃・・・・・・ 「ハッハッハッ・・・・・・」 一人の博士が電車の上で謎の覆面男に追われていた。

「博士,そのトライダガー2000を我々に渡してください、そうすれば何も危害は加えません」

怪しい覆面男はそう男に言う。

「これだけは渡せない,渡したらお前達は私を殺すだろう」

「私に与えられた任務はそのトライダガー2000の奪取です。貴方の命の保証はされていません、残念ですが死んでいただきましょう」

「どのみち殺すんかい!!」

博士はおもわずつっこんだ。

拳銃が博士の方へ向けられる。

「神よ、このトライダガー2000だけはお守りください・・・・」

博士は届くはずもない祈りを天に向かって祈った。 その時・・・・・・

バキューン!!! 銃声が響くと、覆面男が手を押さえていた、その手からは血が流れ出ている。

「誰だ!!!」

覆面男がそう言って後ろを振り向くと機械人間が立って覆面男に向けて拳銃を向けていた。

「貴様は何者だ!!」

機械人間はつかつかと博士の元へと歩き出した。

「私を無視するな!!!」

覆面男は叫ぶが、聞こえていないのか聞いていないのか無視する機械人間。

「く、来るな!!!」

博士は今にも身を投げそうな勢いだった。

この時博士があと3cm前に出ていたら奈落の底行きだったのは秘密。

「大丈夫です、私は貴方を助けにきました」

突然機械人間が口を開いた。機械人間がスーツを脱ぐと若い女性が現れた。

彼女の名は『金0』(銀鈴)(キンレイ)特売バーゲン機構の一員である。 金0は博士をかつぐと列車から飛び降りた。

「馬鹿め、死に急ぎおったか!!」

覆面男がそう叫ぶと、下の路線に列車が現れた。

「来い、金0!!!」

そう叫んでいる黒い男がいた。 金0は下の車両に飛び移った。

黒い男は金0を受け止めるつもりだったが博士のほうを受け止めてしまったらしい。

金0はにやっと笑った。

黒い男はがくっとなった。

それを見ていた覆面男。

「おのれー!!逃がしはせぬぞ!!!コン○ラー戦闘爆撃隊発進!!」

その一声で12機ほどの戦闘機が向かってきた。

バキューン、バキューン!! 金0が拳銃で応戦するが、多勢に無勢であった。

「これじゃあきりがないわ」

「俺に任せろ!!!金0!!!」

黒い男が急に飛び出した。

「黒旋風!!!!!!」

そういってどこからともなく飛び出した斧を振り回す!!! その斧は旋風を呼び、戦闘機を次々と落としていく。

「がっはっはっは!!見たか、黒旋風の力を!!!」

「ちょっと馬鹿牛!!!レギュラー博士(シズマ博士)にあたったらどうするのよ!!」

そう言って金0が博士のほうを見た瞬間。 馬鹿牛の斧が博士の首をふっ飛ばした。 金0は唖然となった・・・・・

「は,博士・・・・・・・」

博士の首は列車から落ち、谷底へと落ちていった・・・・・・

「この・・・馬鹿牛ぃぃぃ!!!!!」

金0は銃を黒い男のほうへ向けて乱射。全弾命中、黒い男は谷底へと落ちていった。

「このままでは終わらんぞぉぉぉ〜!!!!!」

その言葉は空しく谷底に響き、そして聞こえなくなった。

「どうすればいいのよ・・・・・・」

金0がそう思っていたとき謎のコールが入った。

「そのまままっすぐに進め」

「え?誰?」

謎のコールに戸惑う銀0であったがそのまままっすぐ進んだ。 しばらく進むと行き止まりであった。

「図られた!?」

戦闘機とBS団のロボットが目の前まできた時、金0の背後で気配がした。 後ろを振り向くと暗闇に光る謎の2つの眼。

「何!?」

暗闇の中から現れたのはスフィンクスのような顔をしたロボットであった。 そのロボの顔にくっついてロボを操縦する少年の姿があった。

「これを持ってデパートまで戻れ!!!早く!」

そう言って少年が投げたのは谷底に落ちたはずの博士の『首』と『体』に、黒い男の亡骸であった。

「わかったわ、ありがとう」

「いいってことよ、お礼は後から体で払えよ」

金0は博士の首と体を持って特売バーゲン機構北京支部すなわちデパートに向かった。 ちなみに黒い男はそのまま置いてきたらしい。 その後瀕死で動けなかったはずの彼がどのようにして基地まで戻ったかは不明である。

 

基地(デパート)内にて

「では、その少年が助けてくれたと・・・・・」

「はい、そうです」

「やはり彼か・・・・・・」

「あの少年は誰なんです?」

「うむ、彼も君と同じくエキスパートの一人だ」

「あんなガキが!?」

「ロボが戦闘に勝利したと報告が入った。今頃格納庫に戻ってきているんじゃないのか?」

「会って話を聞いてみますね」

そういって金0は格納庫へと向かった。

 

格納庫

「あの子はどこかしら???」

そう言って辺りを見まわす。

「ここだよ」

突然後ろから声をかけられ驚く金0、後ろを振り向いた瞬間唇を奪われた。

「んっ・・・・・・」

「はっはっはっはッ・・・・・・・」

金0はその唇をつき離した。よく見ると先ほどの少年ではないか。

「どうも、金0さん」

屈託のない笑顔で話してくる少年。

「いきなりなにするのよ、お姉さんびっくりしちゃうじゃないのよ」

「ごめんなさい・・・」

「いいのよ、気にしないで」

唇を奪われたのは別によかった、相手が少年だったから。

「探したのよ」

「僕もなんですよ」

「何か用があったの?」

金0が少年に聞くと。

「はい,さっきの約束を守ってもらおうと思って」

少年はそう答える。

「約束?」

「とりあえずこちらにきてください」

そう言って少年は歩き出した、仕方なくついていく金0。 連れてこられたのは人の来ないような一室であった。 入った瞬間に鍵を掛けられた。

「な、なに?」

「約束を守ってもらうんですよ」

笑顔で言う少年。

「何の話?」

わからないという顔で聞き返す金0。

「いけませんよ、嘘は、さっき助けたときにお礼は体でって言ったでしょう?」

「え!?」

よく状況がわからない金0であったが少年の持っていたスプレーみたいなもので気を失った。 数分後・・・・

「金0さん、金0さん・・・・・」

「ん・・・・・・」

金0が目を覚ますと笑作少年は上半身は衣服をまとっていなかった。同時に自分も靴をはいていないこと気づいた。

「まちくたびれちゃいましたよ、じゃあ行きますよ」

そう言って少年は金0の胸を触り出した。

サワサワ・・・・

「ん・・・・・・・あっ・・・・・」

「あ、金0さんもう感じてるや・・・」

そのまま手が下へと行き、チャイナドレスの股部へとたどり着いた。

「触っちゃいますよ・・・」

下着の上から優しく愛撫を始める少年。 そのテクニックは子供とは思えなかった。

「あああ・・・・っ・・・・・・あああああ」

「だ、め・・・・」

金0はすっかり感じていた。

「金0さん、僕もう我慢できないよ・・・」

そう言うと少年は己のペニスを取り出し挿入を開始した。

「くっ・・・・・・」

「ああああ!!!!!」

・・・ ・・

・・・ ・・・

・・・ ・・・

・・・ ・・・

10分後・・・・・

「金0さん?金0さん!」

「う・・・・・」

どうやら起きたらしい。寝相がクソ悪いぞこの女(by サ○ジ)

「早くこのアバンテJrを長官に届けなくちゃいけませんよ」

「・・・・・・・・ええ、そうね・・・・」

金0はさっきのことを夢であったと無理にでも思うようにしていた。

 

再び格納庫

「借金(静かなる中条)長官!」

笑作は長官の元へと駆け寄った。

「おお、笑作君、お手柄だったね」

「いえ、そんな・・・ロボのおかげですって」

「いやいや、そんな事は・・」

「そうさ!!ロボがいなけりゃこんなガキ!!!」

高らかな汚い声が格納庫に響いたと思うと後ろには先程列車から落ちて死亡したはずの黒い男がいた。

「どうしたんですか?っていうかあんた誰?」

笑作はずばり聞いた。

「くっ〜〜〜!!!!!てめえ,俺の名前を知らないだと!?」

黒い男は吼えている。

「いいか、俺は特売バーゲン機構のエキスパート!黒旋風の鍋・・・・

「おおっと、ごめんよ!!」

物凄い電撃エネルギーが発生し黒い男は腹に大きな風穴をあけて倒れていた。っていうか瀕死。

「いけねえ、ついいつもの癖で」

「大漁(戴宗)さん!!」

笑作は嬉しそうにその名を呼んだ。

「おお、笑作。今回はお手柄だったな」

「いえ、そんなことないですよ」

「おおー、謙遜しちゃって」

そんな時長官の横にいたホモっぽい男が口をあけた。 血多星の酒味醂(呉学人)先生だ。

「黒い男がが今にも死にそうなんだがいいのかね?」

「あ、本当だ。死にそう」

笑作は血も涙もないことを言った。

「・・・・・ああ、やばいぜ・・・三途の川が見えてきやがった・・・」

鍋牛が口を開いたが息も切れ切れだ。

「鍋牛!!」

大漁がその名を呼んだ。

「あ,兄貴やっと俺の名前が誰かの台詞で出たぜ・・・・」

「きっとこの文章を打っている人が貴方のこと嫌いなんですよ」

またこのガキは酷いことを言う。

「兄貴、俺ここで死ぬのか?まだ一話めだぜ・・・早すぎやしねえか?」

「大丈夫だ、きっと話の都合でまた蘇るさ」

「兄貴は俺が死んでも悲しくねえってのか・・・」

鍋牛はすがるような気持ちで大漁に質問をした。

「いいから早く死ねって」

素晴らしいほどの笑顔で酷い言葉を掛ける大漁であった。

「生まれるときはバラバラでも死ぬときは一緒だって言ってくれたのは兄貴じゃねえか!!」

「ったく死ぬ前にぺらぺらよく喋るやつだ」

「兄貴・・・・・」

もう牛は諦めたらしい。

「金0・・・お前を物に出来なかったのは心残りだがなにより一話めで死ぬとは思ってもいなかったぜ・・・・・・・」

「僕にはなんとなく分かってましたけどね」

冷徹。

シュウシュウ・・・・・ 闘気の集まる音がする・・・・ ふと向くと借金長官の手から紫色の怪しい煙のようなものが出ている。

「長官!!」

酒味醂が叫ぶ。

「これこそ命と引き換えに放つ地上最大の爆発力・・」

長官はぶつぶつ呟いている。

「いくらこの牛の死ぬのが遅いからってここで撃ってはなりませぬ!」

「うむ・・そうか・・」

怪しい煙は消えた。

そして鍋牛が死ぬにはうってつけの雰囲気となった。

「チィ、なんで俺はこんな役なんだ・・・これならまだアニメ版の方が待遇がよかったぜ・・・」

もう誰も口を開こうとしない。

「・・・・・未練だぜ・・」

「馬鹿野郎ぅぅぅ!!!!!そりゃ俺の台詞だろうが!!こんな感動も何もないシーンで使うんじゃねえ!!」

大漁の怒り爆発。鍋牛のどてっぱらには5つほど風穴が開いた。

「・・・・・・・・・・・」

鍋牛は死んでしまった!!

「この死体どうします?」

笑作が長官に尋ねる。

「うむ・・・・どうするかね酒味醂先生」

「やはり処分するしか・・・・」

酒味醂は笑いながら言う。

「そういえば・・・・」

「どうしました?長官」

酒味醂が長官に聞く。

「大塚署長がガタイの良い人間の死体が欲しいといっていたな・・」

「大塚署長がですか?」

「ああ、何やら実験に使うらしい」

「あの極秘裏に作られているというロボですか?」

「うむ、詳しいことは知らないのだがね」

「では死体は日本支部へ送っておきます」

酒味醂先生はそう言い放った。

「よかったな、鍋牛。九大店長の役に立てるんだったら本望だろう?」

大漁は追い討ちをかける。

しかし鍋牛は冷たくなっていた・・・・・・・が、 そんな事はどうでもよかった。

「そういえば報告をしなければいけませんね」

「そういえばそうね」

この台詞を聞いたときにもあまりの無責任さに長官はひそかに右腕に全エネルギーを集中していたという・・・・

「で、レギュラー博士はあれからどうしているかね」

長官は聞く。

「あれからもなにも・・・首が吹っ飛んで・・・・これがその首です」

笑作はレギュラー博士の生首をつかんで長官の前に見せた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「もういい・・・」

「そうですか、じゃあこれを」

笑作はトライダガー2000とアバンテJrを長官に渡した。

「これが・・・・」

「わかったよ、ありがとう笑作君、これは確かに受け取ったよ」

「これからもよろしく頼むかもしれないとロボに伝えておいてくれ」 と、長官。

「はい!」

外見では嬉しそうに返事をしているもののその実「ふざけんな、ジジイ!!」と思っている笑作であった。

「では、解散」

 

 

「酒味醂先生、死体が4つに増えてしまったよ」

「いや,長官、鍋牛は数に入れなくていいんですよ」

厳しいツッコミ。

「ああ、そうだったね、3つか」

「そうです」

「だが、本来の話ではここのへんは重要なんだが・・・・」

「こちらの場合はどうでもいいですからね、飛ばしましょうか」

「そうだな、一杯やるかね?酒味醂先生」

「行きましょうか」

嗚呼,無責任・・・・・・

 

 

はあっはっは・・・・・・・

悪い夢を見て目がさめた男がいた。

黒パンツという悪趣味な男だ。

部下に呼び出されたらしい。

以下省略

 

 

ここ北京の空港。

葉巻を吸うナイスな戦士がいた。

その名は消臭のポリデント(衝撃のアルベルト)

車を待たせていた。 その車に乗り込み動き出す。 運転手の名は『オモチャのイワシ』 コードネームでもあるが。

「これでよろしゅうございましたか?」

イワシ(イワン)が言う。 なにやら頼まれていた資料らしい。 ポリデントはそれを受け取ると中を見る。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「イワシよ、貴様このわしをなめているのか?」

「は!?」

イワシは分けの分からないという顔をしている。

「これは先週号の○ンデーではないか!!もう読んだわ!!」

「す、すいません、本物はこちらです!!」

脇の下から取り出したる第2の資料。 再び中を見る。

「おお、これだ」

「やはりそれでしたか」

「うむ、よくぞ探してくれた」

「探すのには思ったより骨が折れました」

「やはりこれだ」

ポリデントの頼んでいたものとは・・・・

「しかしポリデント様に『魁!○塾全巻』を買って来いと頼まれるとは思ってもいませんでした」

「まあそう言うな」

「意外でございました」

「それ以上口が動くとそのウザイ鼻を吹き飛ばすぞ」

ちなみにイワシの鼻の長さはピノキオMAX状態の4分の1くらいであった。

「すみませんでした、それだけは勘弁を・・・・・」

「ならば黙っていろ、これから大威信○連○覇が始まるところだ」

「・・・・・・・・・・・・・・」

イワシは思った。 (いつか殺す!!) だがその前に自分が死ぬことになろうとはまったく知らぬ幸せな鼻であった。

 

 

こちらは1時間後の特売バーゲン機構北京支店

非常緊急体制であった。

「凄まじいスピードでデパート内を掃除していくものがおります!!」

「それはいかん!」

何故?

「どうした?たいした抵抗も出来ないのか!このデパートは貴様らの組織の中でもTOPクラスの品揃えだと聞いたが?」

というのは消臭のポリデント。

 

ここは司令室。

「敵が二人に増えました!」

敵がモニターに映し出される。

「消臭のポリデント!奴ら十傑集が動き出しているのか!?大漁君はどうした?」

「まだ帰ってこねーよ、どこうろついてんのかワカンナイ〜????」

ふざけた部下だ。

酒味醂が言葉を発した。

「長官、ヤツラの狙いはただひとつ」

「うむ・・・・・分かっているだけたちが悪いな・・・」

「仕方ない、金0君!」

金0に通信をいれる。

「はい、了解しました」

長官から通信を受け取ると、金0は酒味醂先生と笑作を乗せて車を出した。 ・・・・・・・・・・・・・

 

再び司令室。

「敵はデパートのメインルームに侵入しました!」

「うむ、仕方が無い・・・・諸君らは脱出したまえ・・・・」

「しかし、長官は!?」

部下が問う。

「私が売って出よう」

そう言って長官が出て行こうとすると後ろから声が。

「おまちください、これしきのことで『莫大なる借金』が動くこともありませぬ・・・・」

長官はその声に聞き覚えがあった。

「おお、君たちは!!来てくれたのか!!」

「はい、北京支店が崩壊しては誰が我々の給料をだすのです?」

「・・・・・・・・・他には誰かいるのかね?」

「居ますとも!」

「おお、楊枝(青面獣楊志)君もか!!」

ちなみにこれは援護にきた一升瓶(一清道人)の能力で会話をしているのである。

「我らはそちらへ向かっております、今しばらくのご辛抱を!」

「うむ、わかった」

長官は一安心してしまった。

だがそれがまずかった。

 

場面は戻って、金0の運転する車。

「とりあえずこのデパートの敷地内から脱出しましょう」

「うむ、そうだな」

「逃がすかぁぁぁぁ!!!」

後ろからうるさい声が聞こえてくる。

「ん?」

酒味醂先生が後ろを向くと消臭波が!!!

なんと酒味醂の首が吹っ飛んでしまった!!!!ということは今回は無い。

消臭のポリデントとコ・ンニャク(コ・エンシャク)が後ろから追ってきていた。

そして消臭波!!

「ん!!」

酒味醂先生は巨大な鉄の扇で消臭波をかき消した!!

「すごイ!!酒味醂先生!!」

笑作はお世辞のつもりで言った。

「フ・・味なマネを・・・・」

ポリデントの気合の入った第二波!!!!

凄まじい勢いで車めがけて襲ってくる。 そんな物に酒味醂がかなうはずもなく今回は防ぎきれなかった。

酒味醂先生は車から転落してしまった。

落ちたときに首が変な方向へ曲がっていたのは気のせいだろう・・・ ついでに車も壁にたたきつけられた。

「く・・・・・」

笑作は痛みで立ち上がれなかった。

そんな笑作の前にポリデントとコ・ンニャクが現れた。 なぜかにやりと笑う笑作であった。

「とどめだ・・・・」

ポリデントの手のひらに気が集まっていく。

「死ね!!!!」

消臭波を放とうとした瞬間、ポリデントとコ・ンニャクは吹っ飛んだ。

「ヌォォ!!」

不意を突かれ地面にたたきつけられるお二人さん。

「誰だ!」

ポリデントが振り向くと上部の鉄パイプの上に大漁と死んだはずの鍋牛が居た。

「大漁!!!」

ポリデントが叫ぶ!!

「大漁さん!!!」

金0は嬉しそうに呼んだ。

「おい、鍋牛、お前は笑作たちと行け!」

「へい、で?兄貴は?」

「こんなやつら、俺一人で十分だ!!」

この第一話の中で一番カッコイイ台詞であろう。

鍋牛は壁に突っ込んだ車を引っ張り出すと乗った。

「窮屈なんだよ!このデブ牛!!」等と考える笑作を横目に

「金0、出せ」と偉そうに言う牛だった。

「え?」

「いいから出せ」

「ええ!」

そう言って車を出した。 車が行った後。

「ポリデントのおっさんよ、俺の居ない間に好き勝手やってくれたな、まさか前回俺に万引きでつかまったのを恨んでるのか?」

「そんな事は忘れたぞ!!」

「へ、なんて野郎だ・・・・」

「それよりも消臭の、今日も頼むぜ」

「大漁、お前も好きだな・・・」

「出来るもんならな・・・・・」

ハァァァー!!!! 二人の周りにバトルフィールドが展開されたような気がした。

戦いは略。

 

場面はやっぱり車。

燃えていく北京支店。

「ああ、北京支店が・・・・・」

台本どおりに台詞を言う笑作。

「大丈夫だ、気にするな」

鍋牛は無責任なことを言う。

「で、これからどうするんですかい?」

鍋牛が聞く。

「うむ、我々アルバイトの総本山、南の量産泊へ」

さっき転落したはずの酒味醂先生が居た。

やはりさきほどのは見間違えではなかったらしく首がちょっと変な方向へ曲がっていた。

「さすがエキスパート・・・・」などと思いながら笑作はあえてそれを口にしなかった。

口にしてしまったら同じエキスパートの自分も同類になってしまうと思ったからだ。それだけは勘弁だった。

車を飛ばす金0たちの前に土偶のようなロボットが現れた。

そのロボに乗っていたのは鼻長のイワシだった。

「あれはBS団のロボット!?」

笑作はまた台本どおりに台詞を言う。

イワシが喋り出した。

「そのアバンテJrとトライダガー2000、博士と一緒に返してもらおうか!!」

「博士なんかもういねえって」

皆口を合わせて言う。 寂しいもんだ。

「ならば奪ってやるゥ〜!!」

イワシの口調がおかしい、それはきっと作者の「もうすぐラストだから適当に話を終わらせちまえ!!」という考えだろうと皆が思った。

「ということは・・・・」

笑作は考えた。

「うわぁぁ〜!!!!」

「どうした?笑作君!?」

酒味醂先生が言う。

「だってここで叫べばロボのオートガード機能が働いて一話目が終わりになりますから」

「なるほど、作者が面倒になってきたというわけか・・・」

 

 

北京支店

「どうした?早くロボを地下格納庫に収納しないか」

「しかし、ロボが勝手に動き出しているのです」

ロボが暴れている。

「しかし、笑作少年からのコールサインは入ってきておりません」

「すごい、通常の50倍のパワーです!!」

まさか・・・と長官は思った。

「操縦者の生命の危険を察知するオートガード機能が・・・・・」

ロボは発進してしまった。

 

こちらは大漁とポリデントの戦い。

まだ続いていた。 その上をロボが通過した。

「ん?ジャイアンとロボ!!! まさか笑作の身に・・・・」

大漁はそこで一瞬の隙を作ってしまった。

ポリデントの一撃が大漁の腹に入った。

「どうした大漁?余所見はいかんぞ」

ポリデントがにやりと笑う。

「死ね・・」

そのまま首をつかまれ、消臭波を全身に浴びていた。

「ぐぅぅぅぅ〜!!!!」

「笑作・・・・・・」

エピソード1 黒いアバンテJr  

 

 

次回 Episode2 隣町デパートの惨劇  にご期待ください・・・・・・

 

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