宇宙と地球の戦争の狭間で取り残され、そんな自分を受け入れてくれる仲間と共にあるために戦う青年、マヒュウ・オコーナ。
戦争と武力を否定しつつも、秘めたる想いを胸に新型ガンダムを駆る少女、ティマ・グリンリーヴ。
マフティー残存部隊「デルタ・フォース」において、2人は出会う。
時は宇宙世紀100年代。
大きな戦乱は終息し、地球圏は穏やかな混乱の中にあった。
連邦政府は地球の特別区化を推進し、支配階級としてのアースノイド、そして支配されるスペースノイドという図式がいよいよ顕在化しつつあった。
地球を元ある自然の姿に戻すために、人類すべてが宇宙に居住すべきだという理想は、もはや忘れ去られたのか?
宇宙の人々の政府に対する不満は、政府が地球を離れないということではなく、政府が地球を独占しているという一点にあった。
「地球回帰主義」の芽が、徐々にだが着実に、育まれていたのだ。
宇宙世紀0105年5月。
その動きの中でもっとも急進的な勢力が、反連邦武装集団「ガン・ホルン」を結成し、サイド6宙域において連邦宇宙艦隊との戦端が開かれるに至った。
時はややさかのぼって、0105年4月。
マヒュウが身をおくデルタ・フォースに、ニュータイプ少女ティマと「ガンダム・ガブリエル」が合流していた。
連邦軍の新造戦艦「スレイプニル」に乗る実父を倒すために。その父は、ティマの兄の仇であるのだという。
ティマの出生や経歴、ガンダムの出所など、一切は謎につつまれいた。
キーワードは、「グリンリーヴ財団」と「人口進化研究所」。
相反する生き方を持つ、そんな互いの存在を拒絶していたマヒュウとティマだったが、スレイプニルをめぐるデルタフォースでの戦いの中で、自分たちの心の根底に潜む同質の矛盾を発見し、共感する。
そして2人は惹かれ合う。が、それは悲しくも、互いの傷をなめ合うような関係でしかなかった。
0105年6月3日。
マヒュウらは連邦軍のワナにはまり、デルタ・フォースは壊滅。ティマはガンダムとともにスレイプニルに捕らえられた。
ティマの救出に失敗したマヒュウは生身のまま、高高度を飛行するスレイプニルの甲板から雲下、南米の密林へと落下していった・・・。