豆腐日和
ちょっと聞いてくれよ。
ある日、俺が道を歩いていたら、二人の豆腐が激しく言い争っていたのさ。
そう、「木綿」と「絹ごし」だ。二人というより二斤だな。
二斤は今にも取っ組み合いの喧嘩でも始めそうな剣幕だった。
当然俺は止めようとした。
もし、そんなことにでもなったら絹ごしの奴は大変だからな。
そして仲裁しようとして、俺は二斤の間に入って説得をはじめたのさ。
すると、絹ごしの方は頭がやわらかいからすぐに納得してくれたが、
木綿の方はなかなか頭が硬くてな、(まあ全体的に固めなんだが・・・)
中々俺の話を聞き入れてくれなかった。
まあそれでも一旦は収まったんだが、木綿がまだ不満そうにぐちぐちいってる内に
落ち着いていた絹ごしまでまた怒り始めちまったんだ。
そして、その二斤はまた喧嘩を始めちまった。
もう俺の手には負えなかった。
そこで俺は一言こう言ってやったのさ。
「もめんな。」