アルゴル太陽系年代記
アルゴル創世記からの歴史を、ここに記す。
| 数億年前: | ある恒星系で精神生命体の文明が分裂、星間戦争が始まる。 |
| 200万年前: | 戦争決着。勝者側は、敗者側を封印するため、1つの恒星と4つの惑星を創造する。4惑星には「封印の護り人」として1種ずつ知的生命体が配される。 |
| 30万年前: | 勝者側の生命体も姿を消す。第4惑星リュクロス以外の3惑星の知的生物は、世代を重ねるごとに「護り人」としての使命を忘れていく。一方、封印されていた精神生命体は、次元の狭間で憎悪と復讐心を蓄積させ、邪悪な存在に変貌、中枢に深遠なる闇が形成される。 |
| BW10C〜: | パルマでは群雄割拠の時代が続く。 |
| BW0013: | パルマのバヤマーレ地方を統べる覇王ウェイズ・ランディール、全土統一を目指し挙兵する。 |
| AW0001: | ウェイズ、パルマ統一。第1代パルマ王として即位。パルマは発展を続ける。 |
| AW0126: | 第2惑星モタビアに初の有人宇宙船到達。モタビアンとのファースト・コンタクト。 |
| AW0144: | モタビア星にいくつかの研究施設が設置され、モタビアの環境からモタビアンの生態まで、広範囲に亘る研究が開始される。 |
| AW0157: | 第3惑星デゾリスに有人機到達。デゾリアンとのファースト・コンタクト。 |
| AW0183: | パルマの人口過剰を解決するため、モタビアへの移住計画がスタート。唯一の湖、ペルセウス湖のほとりに実験都市パセオ建設が始まる。同じにパルマ衛星軌道上で移民用の大型宇宙船建造もスタート。 |
| AW0215: | パセオでの生存実験完了。本格的な移民が始まる。 |
| AW0264: | 移民が軌道に乗り、王朝はモタビアを州として制定、パセオに総督府を置く。 |
| AW0298: | デゾリスにも実験都市スクレを建造。 |
| AW0327: | 時のパルマ王、アウレス・ランディール急死。1歳にも満たない王位継承者アリサ王女に代わり、総祭祀長で筆頭宰相のレイパード・ラ=シークがいったん政権を預かる。だが、アウレス王の急死がラ=シークの陰謀だと誤解した女官は、アリサとともに姿を隠す。 |
| AW0328: | ラ=シークが臨時の王として即位。アリサはモタビア総督のもとに。 |
| AW0329: | モタビア総督はアリサ王女を腹心の部下の家に預け、一般市民として育てさせる。この家にネロという男児がいた。アリサと仲の良い兄妹として育つ。 |
| AW0338: | アリサ王女の養父母、事故で死亡。 |
| AW0341: | ラ=シーク、アルゴル太陽系創世の秘密を知る。時空の門を形成し、封印されている精神生命体と接触。その結果、深遠なる闇の投影体ダークファルスを呼び込んでしまい、忠実な下僕と成り果てる。同年、恐怖政治開始。 |
| AW0342: | ラ=シークの変貌の原因を調査していたネロ、特別警察の手にかかり死亡。アリサが遺志を継ぐ。 |
| [ファンタシースター] |
| AW342年、アルゴル太陽系第一惑星パルマ星は、国王ラシークのもとに繁栄を極めていた。 アルゴル太陽系の他の惑星を植民地として開拓し、ファームプラント及び資源採取のための計画も順調に進んでいた。 また、パルマ星のスペースポートからは第二惑星モタビア星行きの星間連絡船が絶え間なく行き交い、数年後には第三惑星デゾリス星にもスペースポートが着工することになっていた。 ところが、この年の春、不気味な噂が流れ始めた。 ラシークをはじめとする支配階級の貴族たちが邪教にとりつかれ、ラシークの永遠の命とひきかえに、このアルゴル太陽系を売りわたしてしまったらしい…と。 その噂は現実となって現れた。各惑星のいたるところに異形の者が横行し、人々の暮らしを脅かし始めたのである。何かとても恐ろしいことが起ころうとしていた… 。 |
| * * * |
| 「どうしたの、兄さん!」 少女の叫び声が、あたりの空気を切り裂いた。 少女の名前はアリサ。ここパルマ星の中心都市カミニート居住区で育ち、今年15歳になる。アリサには、スペースポートで荷揚げ作業員として働いている、3歳年上の兄ネロがいた。幼い頃に両親を亡くし、兄妹二人肩を寄せあって暮らしてきた。 ロボットポリスはボロ布のようになったネロをほうり出すと、アリサをあざ笑うかのように、冷たく言い放った。 「ラシーク様のことをコソコソとかぎまわりやがって!痛めつけられたくなければ、これからはせいぜいおとなしくしていることだな。」 冷たいコンクリートの上に、アリサと瀕死のネロが取り残された。アリサが手を握ると、ネロはうっすらと目を開け、アリサを見つめた。 「アリサ、聞いてくれ。ラシークは、この星に巨大な災いを招いてしまった。世界は今、破滅に向かっている。オレは、ラシークが何を企んでいるか探っていたんだ。けれど、オレ一人の力では、どうすることもできなかった!」 ネロの目に涙が浮かんだ。それは、アリサが初めて見る兄の涙だった。 「ラシークのことを探っている途中に、タイロンという強い男のことを聞いた。奴と手を組めば、ラシークを倒し、この星を救うことができるかもしれない。アリサ…オレは残念でならない…何もできなかったことが。そして、おまえをおいて逝かねばならないことが…。」 「兄さん、兄さん!」 アリサの声が悲鳴にかわった。だが、ネロの目は二度と開くことがなかった。 やがて、あたりを夕闇が包んだ。 アリサの目には、涙のあとが残っていたものの、その瞳は強い力に満ちていた。アリサはネロが腰につけていたショートソードを胸に、誓った。 「兄さん、わたしはあなたの遺志をつぎます。きっと、ラシークを倒して平和な暮らしをとりもどすわ!」 …そして、アリサの長い闘いの旅が始まったのだ。 <マニュアルより> |
| ミャウ、タイロン、ルツの協力を得て、ラ=シークとダークファルスを打ち倒す。同年、モタビア総督より出自を聞かされ、女王アリサ・ランディールI世として即位。 |
| AW0349: | ダークファルスの研究を続けていたルツ、ラ・シークが開いた門が完全に閉じていないこと、そこから発生する波動が千年後に再び極大に達することに気付き、門を監視するエスパー集団を組織、自らはコールドスリープに入る。 |
| AW0822: | 地球人の恒星間機動要塞ノア、アルゴル太陽系内に侵入。 |
| AW0843: | 3惑星が一直線に並ぶ”合”発生。重力干渉によりパルマとモタビアの軌道が入れ替わり、都市は壊滅。また地球人の手によって王朝関係者の避難していた宇宙船が爆破され、ランディールの血は途絶えたかに見えた。 |
| AW0845: | 地球人は影からの扇動によりノアの中枢であるマザーブレインを核とするネットワークをパルマに構築開始、復興は加速度的に進む。ルツ覚醒。従者とともにデゾリスに潜む。 |
| AW0852: | モタビア緑地化計画発動。モタビア星の環境を根本から変革。 |
| AW0859: | デゾリス星に大規模なラコニア鉱脈を発見。採掘団の派遣とともに、デゾリス開発が進む。 |
| AW0868: | パルマの復興完了。マザーブレインによる社会の管理も進んでいく。それに反発する地下組織も生まれる。 |
| AW0924: | モタビアの首都パセオにセントラルタワーの設置。「モタビア州」復活。 |
| AW1274: | アルゴル太陽系外調査用の有人宇宙船を、反マザーブレイン地下組織が送り出す。だがマザーブレインは事故に見せかけ破壊。これを口実に宇宙船の使用禁止令を出す。この宇宙船にはランディールの血を引く少年、ユーシスが搭乗していたが、ルツの力で救われる。 |
| AW1281: | デゾリス、ラコニア坑道最深部で、遺伝子異変を引き起こす有毒ガスの噴出。これにより、デゾリス星の全パルマ人が引き揚げ、デゾリスは再び氷の星に戻る。 |
| AW1282: | モタビアでバイオシステムに異変。バイオモンスターが大量に発生。地球人による深遠なる闇復活の一環だった。 |
| [ファンタシースターII 還らざる時の終わりに] |
| アリサ……アルゴル太陽系の平和を取り戻す為に戦った勇気ある少女。この「ファンタシースターII」は、彼女の活躍がすでに伝説となった、1000年後の物語である。 |
| * * * |
| アルゴル太陽系第二惑星モタビア星は、かつて砂漠ばかりの荒れ果てた惑星であった。しかし、いつのころからか、マザーブレインと呼ばれる巨大コンピューターがもたらされ、今では緑豊かな惑星へと変貌を遂げていた。 マザーブレインが気象や食料生産を緻密に管理しているため、人々は、物質的に何ひとつ不自由のない生活を送ることができた。そんな平和な暮らしは、これからも永遠に約束されているかのように思えた……。 ところが、数年前から異常な出来事が起こり始めた。今までに見たこともないようなバイオモンスター(悪性生物)が大発生し、人々を襲い、農作物を食い荒らし始めたのである。なぜバイオモンスターが発生したのか、また、どうすれば取り押さえることができるのか……戦いを忘れ、平和に慣れきった人々は驚き、絶望にうちひしがれるだけで、なすすべを持たなかった。 だが、そんな中にも、ごく僅かだが、戦う意思と誇りを忘れぬ戦士達がいた。そのひとり、モタビア州政府のエージェントの青年は、異変の謎を追い、再び平和を取りもどすために旅立った。 彼を待ち受けるものは、いったい何か? そしてアルゴル太陽系に秘められた謎を解くものは?! <マニュアルより> |
| AW1284: | モタビア州エージェントになったユーシス、バイオシステムの調査の命を受ける。やがてユーシスたちは地下組織に、貴重な同志としてマークされる。ユーシスたちが監獄衛星ガイラに捕らわれたのを知った地下組織は、幹部タイラーが指揮する遊撃艦ランディールを派遣、救出する。その少し前、地下組織の若きリーダーである、オハリオ・サ=リークとアイナ・ル=シールがマザーブレインから宇宙船の遠隔コントロールシステムを切り放すことに成功、ガイラ落下前に”合”の時に使用された退避宇宙船で人々を脱出させた。2人ともラ・シークの血筋の者であった。その数十隻は新天地を求めて太陽系外に旅立った。その直後、ユーシスたちはダークファルス、マザーブレイン、地球人類も倒すも、その後の消息は不明。 |
| AW1285: | 地下組織の生き残りが、ネットワークの中継点に使っていたゼランとクランを再起動。必要最低限のシステムを維持し、モタビアの砂漠化を阻止。タイラー、ランディールをデゾリスに封印。 |
| AW1299: | ルツ死去。意志と記憶をエスパーの館奥の院の宝玉に宿す。 |
| 以後、「千年紀の終りに」に続く。 |