今日は書くことがたくさんあるが、特に朝の目覚めの良さは記録に値する奇跡である。





何度も語る事でもないが、私は朝に弱い。10時間は寝ないとまともに起き上がれない肉体の持ち主である。







しかしなんと、今朝は五時半に目がさめた。近所で最もうるさい目覚し時計すら耳に届かなかった自分が、何の力を借りることなしに起き上がっている。











ありえない。






いや、ありえないのだ。全く理由が見当たらない。決して年を食ったわけではないし、早く寝たわけでもあらかじめ沢山睡眠をとっていたのでもない。むしろ遅くなったくらいだ。








あー、いや、理由が無いとも限らなかった。








一つ、自分を起こす可能性。自分の本能の裏に隠された心理がある。














それは昨日の夜だった。





いつもより早く寝てちょっぴり健康な朝を迎えようと思った俺は、12時に寝付けるよう30分前からスタンバイをしていた。






あとは布団に潜って明かりを消すだけ。そしたらあとはイン・ザ・ドリームである。





だが、神様はそれをよく思わなかったらしい。







自分の予定を大幅にずらす存在があったのだ。












――それは黒き彗星。六本の肢にて心臓の裏側を這い回る忌まわしき存在。





もう分かるだろう。やつだ。やつが出た。ゴの字だ。








やつはふすまの通る窪みから前触れも無く這い出てきて、足元を不愉快な肢さばきで駆け巡る。







心の底からの恐怖。




いつからそいつを嫌いになったのかは分からない。少し前は平気だった気がする。だが、今の自分の心には間違いなく太古の昔より人類が受け継いできたDNAの警鐘が鳴り響いている。









――やつを殺せ。今すぐにだ。






敵と同じくらいドス黒い殺戮欲求が、心の底よりしみ出してくる。







もう後戻りは出来ない。







我の安息の領域侵すもの、「死」あるのみ。








そしていくら構えてもやっぱり怖いので、妹に援軍を頼む。






自分の手には固く丸めた雑誌広告の束。妹のそれにはティッシュの箱(やる気なし)。










姿勢を低く構える。神経を研ぎ澄まし、あらゆる状況に瞬時に反応できるよう視界を広くかまえる。










どこだ――どこに隠れている。









布団をひっくり返す――いない。






部屋にある衣服を穿り返す――いない。








――どこに行った?








「ベッドカバーにかくれてるんじゃない?」




不意に妹の気の抜けた声が聞こえる。そんな声でどうする。張り詰めた殺しの駆け引きが、今この場で行われていると言うのに。






しかし、妹の言うことも最もだ。その可能性は大いにある。なぜなら、妹を呼びに行く前、やつが布団の下に隠れるのを見たからである。










布団を刺激する。






すると







――出た。









"――殺ス!"








一気に距離を詰める。やつは行き場を無くし、部屋の隅へと移動する。バカめ。










殺し合い(?)において、攻撃を避けるすべを失うというのは、それこそ致命的なことである。しかし、やつはその過ちを犯してしまった。








筒を構える。引いた切っ先に指を添える。










牙突!







牙突牙突牙突!!!おらっ。おらおらっ!おらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらおらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!










……お前はすでに死んでいる(混ざりすぎ











完勝。







やつを新聞にくるみ、捨てる。その時点で、人類二百万年の歴史上で繰り返されてきたであろう戦いの一つが片付いた。





脳味噌に行き渡ったアドレナリンが引いてゆく。シナプスの働きが落ち着きを取り戻す。








ふぅ。これで安心して寝れる。






そして寝た。





それが理想だった。だが……









暑ちぃ。







この暑さ、限りなし。クーラーつけるか?いや、つけても寒いか暑いかのどちらかだろう。快適とう言葉は存在しない。





なぜなら今自分が持っている寝間着は長袖長ズボンのみ。妙な保湿力をもつこいつらは、クーラーによる快適な睡眠を許さない。







むぅ……わしはどうすればいいのだろう。








まあ結果から言えばなんとかなったのだが。








簡単な話だ。半袖半ズボンが手に入ればいい。




見かねた妹が半袖半ズボンを貸してくれたまでである。ありがとう妹よ。







しかし情けない。年下兄弟に見かねられる俺も、妹の服が着れる俺も。





そんなにひょろいか?俺。いや、妹がぶかぶかのを来ているという事にしておこうではないか。







まあそんなことで、黒い彗星や暑さとの戦いも終え、眠りに入ったのが一時過ぎ。




まあ、いつもの自分からすると十分に早い睡眠開始なのだが、予定より一時間半も送れている。実際に眠れるのは一時半を過ぎてからだろう。







むぅ。明日もやはり辛い朝を迎えるのか。そう思って寝た。当時の自分は。












さて、話は戻るが、なぜ自分が朝五時半という殺人的な速さに起きる事が出来たかと言う事だ。






これは予測の話だが、自分が寝ている間、ゴキブリに体をどうかされるんじゃないかということを、無意識のうちに自分が考えていたという事が、すがすがしい朝を招き入れた原因だと思う。





こういう時ばかりは、人間ならではの逞しい想像力を恨むしかない。いや、早く起きれたことには感謝しているが。








あーなんか結局これしか書けなさそうだ。もう眠い。






いささか残念だが、そろそろ切り上げよう。というか、日記書かなければばっちり寝れるのではと一瞬思ってしまった。いかんいかん、気のせいだ。





まあ小説がせっぱつまれば更新もシャットダウンするけどねー。あー明日はなにしよう。




なんか発言に関連性が見出せなくなってきましたね。やばい事口走る前に寝ます。おやすみなさい。


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