「…………」
かたっ、かたたっ、かたっ、かたっ。
「…………」
……パラッ……パラッ……。
「…………」
かたたたっ、かたっ。
「……あ」
……パラッ……。
「なぁ」
かたっ、かたたっ。
「……何?」
……パラッ……。
「コーヒーいれてくれない?」
かた、かた、かたっ。
「や。今、いいとこなの」
「そのGBA俺のだぞ」
かたかたかた……かたかたっ。
「アナタの物はあたしの物。あたしの体の隅から隅までアナタの物」
「……いらんからコーヒーいれてくれ」
「自分でいれたら? あ、あたしホットココア」
……パラッ。
「……コタツ出したのは俺だったよな?」
「昨日コンビニ行って来たのはあたしだけど?」
「…………」
「二日連続で」
「う゛」
「北川家之掟、其の拾弐。通常屋内での仕事は3〜10P、屋外への仕事は一律20Pと換算する」
「ううっ」
「あたしの今週の合計Pは78よ。ちなみにアナタは41Pね」
「うぅー……」
「あたし、ホットココア」
ぱたんっ。
「……はい」
かたっ、かたたっ。
かちゃ、かちゃ。
「うぃー、できたぞ」
かたっ、かたっ。
「ありがとっ、そこ、おいといっ、てっ、えぇっ」
がさがさ。
「ふー、寒かった。しかしまた古いのを……」
かたっ。
「あ」
「ん、終わったか?」
「ええ……一番長いヤツが来るまでもたなかったわ……不覚」
「ああ、棒か」
「せっかく大台突破と思ったのにぃー……」
「ふっ、まだまだだな」
「ココアに気を取られたからよっ、もう」
「自分で頼んだくせに」
「なによっ……ずずっ……あ、あつっ」
「あーあー、ほら、冷ませて飲めってば」
「わかってるわよ」
「へーへー。あ、みかん食うか?」
「みっ……やっぱり二つ」
「おっけ」
がたっ、がさがさ……とことこ。
「投げるぞー」
ひょい、ひょい。
「わ、ちょっと」
ぱしっ、ぱしっ。
「おー、ナイスナイス」
「もう」
とことこ、がさっ、がさ。
「あー、冬だねぇ」
「訳わかんないわ」
「日本人はコタツに入ってみかんを食うと冬を感じるもんなんだよ」
「ふーん」
「……なぁ」
「何?」
「やっぱ、そのむき方って邪道だよな」
「なんでよ? 食べやすいじゃない」
「いや、俺は認めん」
「別に何だっていいでしょ、食べられればいいんだから」
「いいや、そんなむき方じゃ農家の方々に失礼だ」
「ふーん」
「…………」
「……何よ?」
「いや、そんなに興味ないか? このみかん論議」
「論議になってないもの」
「う」
「せめてもっと知的な論題を出して欲しいわ」
「くっ、言い返しても無駄だということがはっきりとわかる自分が悔しい……」
「おーほっほ」
「……んで?」
「何が?」
「いや、何かないのか?」
「だから何が」
「うん? いや、その、なんとなく」
「何が言いたいのやら」
「いや、なんか行事記念なんだし、ほら」
「……さぁ?」
「うーん」
「まぁ、たまにはこんなのもいいんじゃない、ってことよ」
「ほー……」
「はむっ」
「なぁ」
「?」
「その食い方も邪道だよな」
「…………」
「そんなに白い筋を取ったらみかんの醍醐味が薄らいでだなぁ」
「……もぐもぐ……こくん」
「よし、俺が見本ってものを見せてやる」
「はぁー、平和よねぇ」
「見ろ、これがアバン先生が死ぬ間際に残していったアバンストラッシュだぁーっ!!」
ざしゅっ!
「斬ってどーすんのよ」
「目で見るんじゃない、心の目で見るんだっ!!」
「それって、アバン先生だっけ?」
「さぁ?」
「……平和ねぇ」
なんかこういうのも楽だし書いてみようかなと思っただけで、あまり意味はありません。
あ、擬音は一応「北川が本を読んでる音、閉じる音」「香里がGBAでテトリスをやってる音(本体は音消し。私は音消してやる人間は嫌い(笑)」「コーヒーとココアを運んできた音」「テーブルに手をつく音」「コタツから出る音」「床を歩く音」「みかんを投げる、受け取る音」「アバンストラッシュの音」です。えーと、わかりましたよね?(笑)