目的


テンプルトンはエルフの村の焼け跡にいた。そこに五、六人の人が来た。
「僕はシキ・マクドール。解放軍で軍主をしている。君はこんなところで何をしているんだい?」
その中の一人シキがテンプルトンに声をかけてきた。シキは周りに言って二人で話せるようにした。
「僕はテンプルトン。地図職人さ。最近戦争が多いからね、なくなった村とかできた村とかを調べている。」
シキはほんの数瞬考え込んだ。
「テンプルトンは焼けた村の情報がほしい?他に、グレックミンスター周辺の地理の情報は?」
「ほしいよ。条件は?」
テンプルトンとシキはお互いに目的のために他を厭わないことを知っていた。だからこそ、目的のみを話した。
「地図がほしい。写しでいいから。小競り合いとかでなくなった村は教える。グレックミンスターやサラディ周辺も知っているだけ教える。僕はかなり詳しいグレックミンスター周辺の地図を見たことがある。それに歩き回っていた。」
「軍に入れというかと思った。まぁ、地図は大事だね。特に戦争なんかのときかは。」
シキは笑った。
「話が早くて助かる。それと、君みたいな子供を働かせるほど僕の軍は落ちていないよ。」
「外聞がある、ってことだね。」
テンプルトンは納得した。
「まぁね、子供が人殺しをさせるわけにはいかないよ。例外はいるけどね。」
シキはルックのことを思い出して言う。他にもレパントに修行だと言われ参加しているシーナのことも。
「一人旅をしているからね。人殺しぐらいならしたことあるよ。」
「言わない方がいいことだね。」
「君だから言った方がいい、と思ったんだ。」
テンプルトンはにやりと笑った。
「そうだな。一緒に行くか?」
「いや、もうちょっと調べたいことがあるから。トランの古城って呼ばれたところでいいんだよね。」
「そうだよ。」

こうしてテンプルトンは仲間になった。


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