最後の戦い
レオンとシキはグレックミンスター攻略の策を立てていた。マッシュはシキが最後に指揮をとらなければいけないのだから、と休ませていた。
「いつもと違い、甘いですな。」
一息ついたとき、レオンはシキに向かっていった。
「軍には、人には、厳しさだけではいけない。甘さだけでもだめだけどね。そういうことが分かっているんだろ?それでも君の立てる策は厳しいものばかりだ」
「あなたは軍師の性格を見ぬいて変えていると?」
「どうだろうね。」
シキは薄い笑いを口に端に乗せた。
「・・・・・・、あなたにかなうものはおりませんな。もう一つ、いいですかな?」
「言うのは自由だよ。」
シキはあくまでのらりくらりと返す。
「この軍の上層部の幾人かはあなたを恨んでいるようです。フリックやキルキスなど。それはあなたが差し向けたものですか?」
「どうだろうね。」
シキは相変わらず意味深な笑みを浮かべていた。
レオンも笑い返した。納得した、と言うように。
「独り言だと思って聞いてください。私はあなたは最高の軍主だと思っています。あの、マッシュをひきだし、私に協力を求めさせた。それだけではなく、マッシュがしなくなった暗い部分を行った。」
レオンはシキの目を見た。レオンがシキの目を真正面から見据えるのは初めてだった。
「あなたは元帝国軍と解放軍が敵対するのを辞めさせるために、怒りの矛先をあなたに向けさせた。そのほうが利用しやすいからですな。一般兵なんてものはあなたの言葉でどうにかなる。」
シキは笑った。
「休憩は終わりだ、レオン。」
「そうですな、今回の策ですが。」
「私が立てた策で行くよ、レオン。」
レオンは驚いた。
「分かっているのでしょう?」
「私の軍師はマッシュ、ただ一人だよ。」
シキはあでやかに笑った。レオンは腹立たしげににらみつける。
「食えない人ですね。」
「いつものことじゃないか。」
シキはいっそうあでやかに笑った。
最後に、この戦いは勝利に終わったことだけを付け加えておこう。
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