Novel

管理人の落書きです 適当にかいてるので突っ込みは遠慮してください(笑)


「グスタフより全車 パンツァーフォー!」 我等中隊は火消しとして投入された そう火消しだ・・・
「防衛ライン左翼よりイワン(ソ連軍)が突破した 戦車数両らしい」 
「グスタフより全車距離を開けろ 1000mで各個射撃 各員無駄弾を撃つな 以上」
鋼鉄の獣が唸り声をあげる まるで闘志を押さえ込むように。。。
「トリスタン2よりグスタフ 敵T-34/85*多数 突っ込んできます」
まずいな、、、 中隊7両では荷が重い
「イゾルテ小隊左の藪で待機」「トリスタン小隊 全車フォイヤー!」
88mm*が雄たけびをあげる 「トリスタン1 T-34撃破!」
「距離1200 戦車多数接近中」「トリスタン小隊 距離800で全車後退 藪までひきつけろ」  
「ヤボール」「ヤー」 「ミューラー あいつだ フォイヤー」  獣が揺れる そして鼻をつく
硝煙の匂い 「よし 命中!」 「距離800 敵車両尚も前進!」 
「全車後退!!」 「トリスタン小隊 グスタフ2 確実に狙っていけ」
獣が咆哮する 獣たちが炎を吐くたびに切裂かれる獲物、、
「イゾルテ小隊全車フォイヤー!」 光と炎の葬進曲が始まった、、
「いまだ パンツァーフォー!」 「全車 殲滅せよ ヴァルハラ送りにしてやれ」

どのくらいたったのか、、 草原には焼き焦げた鉄塊と尚も燃え盛る戦車であった巨大な棺おけ
殺風景な草原を彩る敗者のオブジェ、、
「各小隊 損害を報告せよ」「トリスタン小隊 損害無し」「イゾルテ小隊 損害無し
いえ イゾルテ1中隊マーク損傷」「キルシュナー 明日まで塗りなおしておけ 」
「忘れたら お前の晩飯は抜きだ」「ハハハハ」
リヒター大尉の中隊は今日も生き延びた。



続く

*T34/85 ソ連製傑作戦車T34の改良型 1944年より主砲を76mmから85mm
      に換装したソ連軍後期の中型戦車

*88mm ドイツ軍後期の重戦車に搭載された戦車砲 非常に優秀





1941年 恐怖

1941年6月22日 ドイツ軍のソ連侵攻作戦「バルバロッサ」発動 恐怖が幕を開けた、、

7月始め スモレンスク近郊
「こちらドーラ カエサル イワンの戦車部隊を発見した」「カエサル 了解 至急そちらへ向かう」
V号戦車一個小隊が現場へ向かう いつものように、、、、
「リヒター少尉 なんでもイワンは新型の戦車を投入したそうです」ミカエルがニキビ顔で微笑む
「ミカエル こいつの50mm砲は北アフリカでトミー(英軍)どもを血祭りにあげたんだ
どうせBT*の改良型だろ?」「ええ 僕もそう思います こいつがあれば来週にモスクワまでいけますよ」
人懐っこい笑顔でミカエルが呟いた・・・
「カエサル1より全車 戦闘区域だ ハッチ閉め」 緊迫した空気が支配する
「カエサル3 敵BT3台それと新型らしき戦車1台」
「カエサル1より全車 各個射撃始め!!」

瞬く間にBTが血祭りにあげられる・・

そして奴が来た、、、砲弾をはじきながら、、

 「うわああああ!!」「カエサル3被弾 だしゅ、、、」
カエサル3がヴァルハラに召された・・・・・


「カエサルよりカエサル2 注意しろ!! 弾がはじかれない砲塔基部*を狙え!」
「ヤボール」 なんだ!!50mm砲をはじくなんて、、、、
「ミカエル まだだ まだ撃つな!!」
一秒が永遠に感じられる
「カエサル2被弾 脱出する」 悪夢か・・一分たらずの間に2両の戦車を失うとは・・
「よし 今だ! フォイヤー!!」 化け物め。。 
「次発装填急げ!!」「装填完了」「フォイヤー!!」
炎を吐いて奴は沈黙した、、そして束の間の平穏、、

T-34。。2両の戦車を破壊した悪魔が我々に恐怖を植え付けた
長き苦しい戦いの始まり。。。

続く 

*BT ソ連軍は開戦当初配備していた軽戦車
*砲塔基部 車体と砲塔をつないでいる部分 戦車の弱点

1941年 幻影

1941年 12月 モスクワ近郊
最終目標モスクワこれが我々の合言葉だった 精強な我が軍は消耗し
楽しみなディナーでさえもパン一欠けら、、 冬将軍が猛威を振るう。。
「シュタイナー中佐 戦車稼動数20台を切りました。」
「、、、、」 
「オットー(燃料) ハーマン(弾薬)も足りません。」
全ての物が不足していた 秋以降補給が滞り始めた
冬用装備 食料 燃料 弾薬 そして電撃戦*の命のスピードも。。。


「諸君 明朝 連隊全ての車両をもって モスクワ外郭部に攻撃をしかける
ヒューラー(総統)は我々に期待している もう少しの辛抱だ。」
少佐は声を大きくして士気を鼓舞する  
「我らは鋼鉄の闘志を持ってモスクワに突入する!神と共に!!」


友軍の砲声が鳴り響く 真っ白な世界を切り裂いて、、
彼方にモスクワが見える。。 聳え立つ雪の巨人のように。。
「諸君 この戦いがドイツの命運を決する 我らゲルマンの騎士たちが
東方のこの地に降臨する 勝利を確信しろ!!
パンツァーフォー!!」
大隊長の手が振られた。。。


白い大地、、、
見渡す限りのバリケード 対戦車砲の林 そして無数のソ連兵、、、

「ニーベルンゲンよりトール 応答されたし!!」「ブラウ1 脱出する!」
「フリードリッヒよりバッカス 無数のソ連兵右翼より突入 至急援護されたし!!」
無線機ががなり立てる。。。 

「カエサルより全車 敵歩兵に注意しろ」
我らは一歩ずつクレムリンを目指した。。
「こちらカエサル2 敵T-34接近中!!」
「突っ込め!」 獣が唸る 「さあこい クソ野郎!」
「今だ!ぶちかませ!」燃え上がる炎のオブジェ。。。
「カエサルより全車 気をつけろ!そこら中イワンの匂いがする」

そして、、、
「見ろ!!クレムリンだ!!」「遂にきたんだ、、、、」遠くに霞む巨人、、
が鋭い衝撃がクルーを襲う、、、
「少尉 3時方向にT-34!!」「急げ!!早く!!」
閃光が広がる、、、 クレムリンを飲み込みながら、、、



寒い、、、、 凍えそうだ、、、
気がつくとそこは硬いベットの上だった
「少尉 大丈夫ですか?」「ああ ミカエルは、、、」
「残念ながら、、、」「、、、、、、、、、」「どうなった?」「、、失敗に終わりました、、、、、」


あの時私はクレムリンをみた。。神々しく聳え立つ巨人を。。。 


続く



*電撃戦 大戦でドイツ軍が初めて使用した新しい部隊運用 空陸一体の
 攻撃 戦車の集団使用 機動力を生かした柔軟な作戦で多大な効果をあげた
 現在の各国のドクトリン(戦闘教義)はドイツ軍の電撃戦が元となっている

1943年 7月 攻勢

7月5日 「城塞」(チタデレ)作戦発動 黒き騎士たちは勝利の為に前進する。。

7/5 3:30 「中尉 始まりましたね」「うむ 始まったな。。」
味方陣地から放たれた砲弾が敵陣地を地獄へと誘う
炎と爆音のシンフォニー。。
光と破壊の前奏。。
「グスタフ1より全車 目標252高地 車間距離150で前進 敵パック*に
注意しろ! 神のご加護があらんことを!」
騎士たちが動き出す。
「全車パンツァーカイル*で前進!」
新型戦車ティーゲルT ゲルマンが誇る最強の虎
「中尉! 前方に敵火点*多数!」「落ち着け!この距離では奴らは無力だ」
「グスタフ1より全車敵火点を潰せ!」 虎が吼える
鋼鉄の虎は対戦車砲の林を踏みにじって前進する。。。


「グスタフ1よりローエングリンへ 目標制圧 損害甚大なり」
ゲルマンの騎士たちは血を流して丘を手に入れた
見渡す限りのパック


7/6 
ティーゲル中隊を先頭に立てて擲弾兵*たちが地獄へと向かう
飛び交う無数の死 どこからともなく銃弾が戦友を貫く
地獄そのもの。。
それでもひたすら勝利めざし前進する
「ミューラー 10時方向距離600 叩き潰せ!」
虎が吼える そして沈黙。。
(くそ これじゃキリがない。。。)
焦燥感が中尉を襲う
「中尉 頂上がみえました」
「全車 もうすぐ目標だ 気を抜くな!」


全戦線どこも同じだった。。
ハリネズミの敵陣 無数のロシア兵
そして雲霞のロシア空軍
物量で押しつぶす如く次々と援軍を
送ってきた。。。


「ローエングリンよりグスタフへ無数のT-34が接近中
ただちに迎撃されたし」
双眼鏡を覗いた 濛々たる土煙をあげやってくる野獣の群れ
「グスタフ1より全車 敵戦車大隊接近中 全車距離をおいて
各個射撃 いいか詰めさせるな!」
野獣が牙をむいて駈けてくる
「全車射撃開始!」
数台の野獣が火を吹いた。
「次発装填急げ!」
見る見る内に業火に包まれる野獣たち。。
がそれでも喉笛に食らいつくかのように距離を縮めてくる。。
近距離では分が悪い。。
「11時方向距離500 フォイヤー!」
砲塔を失って墓標と化した哀れな野獣。。
次は自分の番かもしれないそう思った。
「1時方向 敵戦車!」
ガン!!!!鈍い衝撃がクルーを襲う
(これまでか。。)
が撃ったはずの敵が炎をあげた
「諸君お待たせしたな」
野獣たちが次々としとめられてゆく
友軍の戦車中隊が援護に駆けつけてきた
たちまち後退する野獣たち
「援護感謝する」
中尉の言葉は簡潔だった。。。   


続く


*パック 敵の対戦車砲のこと
*パンツァーカイル 楔形陣形 強固な敵陣突破に有効
*火点 敵火砲の発射位置
*擲弾兵 1943年頃から歩兵から擲弾兵に改名された
       フリードリッヒ大王好きなヒトラーは大王にあやかって
       この名をつけた

1943年 攻勢2 

7/12
我々はイワンの反撃によりオルフォヴァトカ村近辺で足止めされていた
「リヒター中尉 リッター少佐が呼んでおります」
リヒターは司令部へと足と急がせた
「少佐 リヒター中尉が参りました」
疲れた顔の下士官が案内する
「リヒター いいニュースだ」
少佐の顔が生気を帯びる
「尋問したイワンの捕虜が地図をもっていた これを見てみろ」
そうやって泥にまみれた地図を広げた
「どうやら 明朝イワンたちは攻勢に出るらしい」
詳細に配置が書き込まれている
少佐はどうやら今夜に先手をうつ気らしい
「少佐 正面の攻撃は陽動です 敵の主力は
おそらく側面から挟み撃ちにして我々を殲滅する気かと」
少佐が笑う
「我が中隊が今夜そちらに向かい敵に一泡吹かしましょう」
少佐は黙ってうなずく
「できるか?」
「やりましょう」
「リヒター死ぬなよ」
中尉が初めて笑った
「戦勝パレードまでは死にません」


大急ぎで部隊へ引き返す
「ミューラー ルドルフ 中隊を集めろ」
疲れきった部下たちが集まった
「傾注! 今夜敵を強襲する」
手短に作戦を説明する
「ルドルフ いま何両可動できるんだ?」
「6両であります」
「ルドルフ ハインリヒとウォルフを連れて 付いて来い」
「6:00までに各車補給をすませろ! 急げ!! 解散!」

そうして我々は出撃した。

「グスタフ1よりトリスタン1 気を付けろ! イワンたちに気ずかれるな」
「ヤボール」

およそ5kmの道程が100kmにも感じられる。。

(この辺か。)
「ミューラー付いて来い」
中尉は戦車から飛び降りた
「中尉 どこへ?」
「これ以上戦車での行軍は危険だ! 早く降りろ!」
「中尉丸腰で?」
「こいつがあるだろ?」
中尉は腰の大砲を指差した

体を屈め注意深く進む
「ミュ-ラー あそこだ」
約30台以上の戦車がそこにはあった
「奴ら飲んでますね」
ミューラーが笑う
「よしひきあげるぞ」

「グスタフ1よりトリスタン1 静かに迂回しろ」
(戦友たちの仇をとってやる)
「トリスタン1 位置につきました」
「全車パンツァー フォー!!」

犬が鳴いていた村落に鋼鉄の騎士が押し寄せる
「グスタフ1より全車 動く物全てたたき潰せ
いいか 何があっても止まるな!」

照明弾が闇夜を照らす

「ミューラー 燃料庫をやれ」
「ヤボール」

次の瞬間けたたましい爆音と紅蓮の炎が村落を支配した
「ミューラー 11時方向T-34!」
動こうとした獣が棺おけに変わった。。 

機関銃が焼き付かんばかりにあたりを舐めまわす。


どれくらいたったのか。。 辺りには燃え上がる棺おけしか目にはいらない

「グスタフ1より全車戦闘やめい 損害を報告しろ」
「トリスタン2行動不能」
「死傷者は?」
「軽傷者がいるだけです」
中尉は胸をなでおろした
「これより全車帰還する」

ウクライナの夜が炎に染まった


続く

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