筆塗りについての私見 その3 塗料の種類について。
今回は塗料の種類について。
3.塗料の種類について・・・特に重ね塗りの場合の原則。
さて、今回は塗装の種類についてと書いているのですが、まず一般的?に模型雑誌なでで表現されている「通称」から整理しておく必要があるでしょう。私自身の経験も交え大きな失敗もありました。確かに、受け手側の知識不足という面も否めませんが、誤解を生じる表現は特にビギナー(と偉そうに僕が言うのもなんですが・・・^^;)にとっては大きな問題だと思います。まず、模型誌等で多用されている表現を列記してみましょう。
ラッカー系塗料 (以後、ラッカー)
エナメル塗料 (以後、エナメル)
油性塗料 (以後、油性)
水性アクリル塗料 (以後、水ア)
アクリル塗料 (以後、アクリル)
染料系塗料 (以後、染料系)
これらの言葉が指していると思われる国産のカラーを対比してみよう。
対比する塗料は、以下の4種類。
タミヤ カラー(エナメルペイント) : 以後、タミヤと略
クレオス Mr.カラー : 以後、Mr.と略
タミヤ、クレオス、水性アクリル塗料 : 以後、「水性」と略
コピック等
タミヤを指すものには、エナメル、油性。
Mr.を指すものには、ラッカー、油性。
水性を指すものには、水ア、アクリル。
コピックには染料系。
この中で紛らわしいのは、「油性」と言うことば。ほとんどないが、たまに水性の対義語的に使用されている場合もあるように思う。また、染料に対しては顔料。これは、ちょっとパス(^0^)
商業誌である場合、固有の塗料名称を表記する事に問題があるのかも知れないが、タミヤエナメル系、クレオスラッカー系、水性アクリル系と書いてくれれば判りやすいのにねぇ。 ← これじゃ固有じゃ!(^^;
なぜ、こんな事を言っているかと言うと、例えばクレオスのMr.塗料の表示を見てみよう。
品名:合成樹脂塗料 成分:合成樹脂(アクリル)、有機溶剤、顔料
と書かれている。ラッカーの文字は何処にも見つからない。逆にアクリルの文字が発見できる。
では、タミヤ カラーではどうか?
品名:合成樹脂塗料(油性塗料の表示の場合もあり)
成分:合成樹脂(アルキド変質アクリル樹脂)、顔料、有機溶剤
とある。ただ、タミヤカラーは、この表示以外に「エナメル塗料」と書かれているのでまだ救いがある。
もうお判りですね?私たちが、普通に使っている言葉は模型塗料に限って使用される「俗称」の場合が多く、初めて触れる方には非常に分かり難いと思う。現在では、学校で使用する「絵の具」も「アクリルガッシュ」とか言うらしいけど、プラモに塗ることが出来ます。
基本形は、プラモ塗料でタミヤ、Mr.、「水性」について書かれていると思いますので、拡大解釈しないように。ここも、余計に紛らわしいのですが、現在は、他の塗料「油絵の具」「コピック」「アクリルガッシュ」等なども手法として入ってきているので更に分かり難いかも?
で、基本形として、Mr.>タミヤ>「水性」と言う被膜の強さがあります。すなわち、スミ入れはこの性質を利用してMr.の上にタミヤを流して拭き取る手法。また、基本形と書いているのは、タミヤの上に「水性」でも同じ事が・・・・と考えやすいですが、タミヤは「完全に乾く」ってのが難しい。しかも、「水性」は流す、拭き取ると言う作業が難しいと思います。ですから、力を入れすぎて塗装がぐちゃぐちゃに・・・と言う事もあります。また、エアブラシなどを利用する場合、タミヤのスミ入れの上からMr.のクリアー掛けを行なう事もあります。薄吹きで多層がけならば上手くいくはずです。もっと言えば、「水性」の「さびいろ」の上にMr.でドライブラシ、最後にタミヤで汚すと言う事もあります。
基本は基本。でも、定石を知って定石を破ることも、一つのスキルアップに繋がるかもしれません。そう言う意味でも、肩の力を抜いたモデリングも時には必要ですよ。